「天気の子」

川崎まで新海誠監督「天気の子」を観てきた。チネチッタライブザウンド上映。

ま。あれだけのヒット作を作ったあとの作品だけに注目されるよねぇ。それは監督もわかっていたはず。そんな意識もありつつ、期待と不安と抱えつつ。

絵はあいかわらず綺麗だ。東京の街をこういう視点で美しく描く監督さんってあまり知らないなぁ・・・。

島から逃げ出し、東京で頑張ろうと決めた高校生の男の子が主人公。どうやって暮らす気だったのか。何がきっかけだったのか。突如のドシャ雨で揺れる東京行きの船の中、海へ投げ出されそうになる主人公を救ったオジサンと出会う。東京でオカルト系の雑誌に原稿を書いているライターさんだった。

東京は異常気象で雨続き。全然晴れない。アルバイトさえ決まらない主人公の男の子。そんな中、食事のために入ったマックでアルバイトの女の子にビックマックをおごってもらう。それが彼女との出会い。

彼女は病床の母親を看取るころ、廃墟となっている代々木のビル屋上にある社で不思議な体験をする。そして、その時彼女に宿ったのは天気を晴れに変える能力だった・・・。

主人公の男の子と”晴れ女”と呼ばれる能力を持った女の子の物語。

・・・そうねぇ。まだネタバレを書いちゃうのはまずいよね・・・。

前作では架空の場所に隕石が落下したが、今回の舞台は東京。やはり風景が一変してしまうようなことが最後に起きる。が、エピソードとしていろいろな要素が描かれ、それが物語後半で一気に収斂していく展開、にしては、前半で描かれたエピソードの質量が軽めだった。そのため、後半で一気に回すにはコマが足りてない気がした。説得力が足りない、とも言えるかな。
社とリアル晴れ女の組み合わせは、前作での巫女と男女入れ替わりに相当する非現実の設定だということはわかる。が、架空の神社とリアル系の東京という舞台の違いは感覚的に大きい。特になんの前提もなく船をねらったドシャ雨があったり、まったく晴れない日が続く東京の天気。緻密に描かれているぶんだけ微妙な違和感(なんで?って思う)を生じさせていた気がする。

前作はたくさんの要素がいいバランスで物語を生み出し展開も音楽も完璧だった。重いお話な分だけ反動でラストも盛り上がった。なんせ宇宙規模のスケール感だったし。
今作はどうだろうなぁ。「魔女の宅急便」を劇場で見た時の感覚と似てるかもしれない。たぶんあとからジワジワと評価が上がってくるんじゃないかしら。

雨、風、と空気(温度や湿度)。このあたりを描かせたら新海監督の表現力はものすごいよね。

10062歩 6.5km 372kcal 28.4g

ILCE-7M3 SUMMICRON35mmF2
2019-08-04 | Posted in 甘露日記Comments Closed 

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