1日店

借りてきたDVDで岩井俊二監督「リップ・ヴァン・ウィンクルの花嫁」を見終えた。全部でおよそ3時間の尺だったため、3回に分けて観ることになってしまったが。
冒頭ではイマドキの”普通”が描かれている。主人公は教職を志望する女性。ネットで知り合った男性と付き合い、結婚することになる。こういう人生の区切りは誰にでも普通にあるはず。
いざ結婚となると、両家の温度差が見えてくる。SNSに結婚に向けた悩みを何気なく書き込んでいた主人公の女性に、便利屋を自称する男性が近づいてくる。両家の出席者数が違いすぎる。それを解決するために親戚を装った人を集めてくれる、という。主人公の両親はすでに離婚していた。彼女には心理的なハードルがいくつかあった。おカネで相手に言えないような悩みの一つが解決するなら、とお願いすることにした。・・・このあたりから歯車が狂いだしてくる・・・。
日常と非日常。その隙間から顔を覗かせてくる異世界。人の善意と悪意・・・。3時間の尺のわりにお話がどんどん進む。最初の1時間で結婚からその破局までテンポよく一気に描く。お話は自称便利屋の男性にはめられて騙されるムナクソ展開なんだけど、映画としての見せ方はすごいと思った。主人公を演じるのは黒木華さん。自称便利屋の男性に綾野剛さん。すごくいい。
お話はその後、便利屋の彼がキャラ転換して彼女を救う立場になる謎展開となっていく・・・。
前半はお話が濃かった。後半は主人公と友情で結ばれる女性のキャラ(Coccoさん)が引っ張った。ただ、途切れ途切れに見たためか、便利屋の彼が変節する理由がわからなかったなぁ。お話の鍵は便利屋の彼なんだけど、最後まで彼の内面を直接描く描写はない。映画が主人公主観でほぼ撮られているので、彼女に関わった時の彼の様子だけが描かれているせいもあるかも。
ラストシーンもよくわからない。夢でも見ていたんじゃないか、といった表情の主人公を引いて撮る絵で終わっていた。再び彼女を”日常”が襲いはじめる。

1550歩 1.0km 5.6kcal 4.2g

神代植物公園
ILCE-7M3 SMC-TAKUMAR50mmF1.4
2019-06-17 | Posted in 甘露日記Comments Closed 

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