引き取り


朝飯を食べながらブラ・タモリ。
本郷台地。湯島天神・男坂。なるほど、台地を分ける川の存在。菊坂もまた川によってできた”渓谷”だった。上野と本郷を分ける藍染川は、よく谷中散歩していたころに歩いた。もちろん現在は暗渠化しているが、へび道としてクネクネと今も残っている。
転げ落ちると泥で真っ黒になってしまうから、名前が「炭団(たどん)坂」のひとひねり。
今日は交換会へ行かず、昼飯を食べてから大市会の荷物引き取りにだけ出た。まだ明るいうちにクルマに乗るのは久しぶり。道はすいていて助かった。40分くらいで神保町へ。カーゴ1台満タン。積んで帰路につく。途中、ホームセンターに寄って蛍光灯を買う。もうストックがなかった。
筒井康隆著「パプリカ」を読み終えた。面白かった・・・。筒井氏の長編小説には人間の根源に触れるような要素がたっぷり含まれていて、何度読んでもその時その時の自分がどこかに引っかかる。
映画中、刑事・粉川がクルマに乗っていて体調不良になる場面があって、不安神経症と説明されるがちょっとわかりにくい。患者なのに頑丈そうな体躯だからだろうか。それとも映画冒頭で大冒険するイメージがあるからか。
患者自身が人との対話によって自分の無意識の中にあるトラウマを発見して向き合うことで精神病が全快する、という設定など、パプリカという夢探偵の存在はフロイトの理論なしには成立しえない。
この小説の「夢と現実」という対比は1991年当時のものだが、「仮想と現実」という形になって今も生きていると思う。「ネットと現実」とも云える。映画版ではラジオ・クラブがネット上に置きかえられていて現代風になっていた。夢とネットは似ている、というようなパプリカのセリフもあった。
さすが小説版は描写が濃い。研究所内での権力抗争がもとで氷室が犠牲になったこと。そのためにDCミニが盗まれたこと。妄想の親玉である乾が奉じる思想にまで言及があり、彼の行動には彼なりの主義主張があったことがわかった。ただ夢といえば欠かせない性的イメージ。さすがにこれをアニメ映画でそのまま描くわけにはいかなかったか(^^;。だけど、乾の妄想を語るならこれを描かないわけにはいかないはず。原作では強烈な印象の小山内と乾の性的関係が映画ではほとんどカットされていた。人間が活動するエネルギーの根源には性欲がある。
この小説は、まさにフロイトによる精神分析を筒井康隆流にアレンジした傑作、と思う。
またちょっと胃が痛むなぁ・・・。
2416歩 1.44km 23分 115.9kcal 2.7g
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2009-12-04 | Posted in 甘露日記Comments Closed 

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