1日店


朝から快晴。娘の布団を干した。
朝飯を食べながら録画してもらった中原中也TVの最終回。番組はまとめに入るはずだが、中也の詩の朗読が多く、悲劇に向かって走っていく中也の行動の詳細にはあまり深く立ち入らない。結婚し、子供が生まれて溺愛するも、2歳で亡くなった。中也のまわりにいる人はどうしてだか中也から離れていく。それが血を分けた子供であったとしても。
詩は悲しみにつづられる。番組は汚れっちまった悲しみにの詩を語り手:町田康氏が朗読して終わった。中也は「在りし日の歌」の完成原稿を友人・小林秀雄に手渡し、その詩集の出版された姿を見ることなく30歳で世を去っている。脳膜炎だったという。
中也の詩人としての生活をこうしてTVで駆け足で見てきたが、少なくともその中で生活に追われるような描写は見当たらなかった。定職を得るためにNHKを受けたが、1日中窓の外を見ていればいいから、という理由で、面接の際に受付に配属されるよう希望を言ったため採用されなかった。いわゆる世間的に言う「食べるための仕事」は全くしようと思わなかったのではないか。
中也は友人に宛てた手紙の中で、精神を高く保つようにしなければいけない、というようなことを書いていた。そのことと食べるための仕事をしなかったことは中也のなかで密接に結びついていたように思われる。ただ、そんな生活が保てたのは、実家が医者の家系だったこと(つまり資産家だった)を抜きには成り立たなかっただろう。番組ではさすがにそこまで突っ込むことはなかったが。
中也の詩には青春の挫折が刻まれている。彼の青春の終焉とともに、中也の生涯もまた終わる運命にあった。文学ってのは残酷なものだね・・・。
店は定休日。荷造り作業を鋭意。いつもお買い上げありがとうございます。オークション出品作業へ移行。とうとう小説の口は一区切り。たっぷり3週間かかったけど全部仕事をかけ終わりましたっ(!)。実はまだオヤジが「とっておき」にしてある本がバックヤードに山と積み上げられているんだけど、あれにはいつ仕事をかけるんだろうなぁ・・・(^^;。
8650歩 5.19km 65分 486.2kcal 19.6g
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2008-10-29 | Posted in 甘露日記Comments Closed 

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