いよいよヤフオクストア

朝から快晴。ワタシの布団を干す。
昨晩は愛書会展の荷物を深夜一人店に下ろした。少し前まで均一本を縛って40本ほど持っていっていたからこの作業も大変だったが、最近はオヤジが捌ける限界という量を箱に込めて持っていくだけなのでたいした量はない。これを運送屋さんに運んでもらうのが37年前に愛書会に入ってからずっと続くオヤジのスタイルになっている。37年前といえばワタシが生まれたばかりの大昔。テレビは白黒、写真も白黒。そんな頃の愛書会の状況は知る由もないが、それから40年ほど時を経て、古書会館が建て直っても未だ何も変えずに続けていられることは驚異に値する。少なくともワタシはそう思う。いや実にすごいことだ。
ただし、さすがに40年前のシステムである。今日的な目で見ると非常にムダが多い。特にオヤジのやり方は40年前のスタイルをかたくなに変えようとしないため余計目立つ。本に掛ける値札の帯。分かってくださる方には大変好評という筆文字はすべてウチの母親が書いたもの。母親は青春を書道に燃やし、全国大会金賞という実力の持ち主。7段だ。これを陳列する本全点に付けるものだから会期が近づくと本の整理よりも筆書きに大半の時間を取られてしまう。
オヤジは売れなかった本の値下げを考えるとき、せっかく書いた帯は破棄して新たにもう一度書き直させる。ワタシにはこの作業がどーしてもムダに思えて仕方ない。きっとオヤジもムダだと思っているはず。でももう40年も続けてしまったスタイルは自分では簡単に変えることができないのだ。
オヤジにそういう商売上のことについて意見できるのは冷静に考えればワタシしかいないのだった。そんなことに気付いたのはつい最近のことだ。
商品は変えなくていい。別に変える必要なんて全然ない。でも売り方はその時代時代で変わってきて当然だとワタシは思う。それは世の中の進み方から考えても間違っていないと思う。近所の商店街でお買い物なんてスタイルはもうあと10年持つかどうか。リアル商店街は廃れてシャッター通りと化したが、ネット商店街は栄えている。この状況を見誤らないほうがいい。個人商店の進む道はもはやここしかないだろう。
オヤジの歩いてきた道の長さを思うと本当に頭が下がる。そのコツコツと続けてきた膨大な仕事のおかげで甘露書房の今がある。ワタシにはその仕事を継ぐくらいの力しかないが、せめて楽しく仕事を続けることで恩を返していきたい。
今日夕方からヤフオクストアにて出品を開始した。
251109.jpg

2005-11-09 | Posted in 甘露日記Comments Closed 

関連記事