七五三

今日に限って天気が悪い(^^;。
昨日まで晴れていたのになぁ。と思いつつ、今日は娘の七五三だ。朝はそれほど早くなかったが、娘は一人7時ごろ早く起き出して隣で一人座って絵本を読んでいた。大人が8時に起きて早く起きたね、と言うと「だってきょうたのしみだったんだもん」と。普段は男の子のような性格の娘だが、やはりこういうことは楽しみなものらしい。
軽く朝食を摂って10時過ぎに女房と二人着付けに向かった。男二人は11時過ぎに着付け会場へ向かう。カメラをいくつか用意していたので、思っていたよりもバッグが重い。母親に神社に納める初穂料の熨斗袋を書いてもらった。
釣り合いを良くしないと、と思い、この日のために息子にもブレザーを用意した。なんだか中学生のように見えた。背が高いなぁ。ちなみにYシャツとネクタイと革靴はワタシのを使わせた。シャツはまだブカブカだったが靴がピッタリなのには閉口する(^^;。なんとかの大足。
会場に到着。中は金屏風で仕切られ、畳が敷かれている。周りを囲むようにして衣装が下げてあった。ちょうど鏡の前で娘が二人がかりで着付けを受けている最中だった。すでに化粧と髪結いは済んでいたので、顔がはっきりしていて確かに娘なんだけど別人のように見えた。帯を締めると娘の顔が少しキツそうに見える。まあしょうがないよね、普段していないんだから。着付け担当の人に息子が中学生と間違えられる。そりゃそうだろう(^^;。
完成。朱色の地に蝶をあしらった図柄が映える。普段のはしゃいだ娘の姿は影をひそめ、なんとなくかしこまっている。やはり衣装には気分をも規定する何か力があるのだろう。金屏風をバックにT3で写真を撮った。
千歳飴をもらって草履を履いた。普段は大股で腕を振って元気よく歩く娘も草履に着物ではちょこちょことしか歩けない。こりゃ逆に疲れるだろうなぁ。
小杉駅から電車で一駅。まず店に寄って今日のスポンサーでもあるオヤジと母親に娘の姿を披露する。「あらーきれいじゃなーい」と母親。「よく似合っているよね」とオヤジ。”孫”にも衣装だ(^^;。孫の成長は子供の成長よりもうれしいと聞いたことがある。それはきっと本当だろう。
店の前で記念写真。マキナ67を使う。オヤジにもシャッターを切ってもらったが、以前ペンタックスSPFの使い手だったとは思えないほどカメラを使い慣れていない風だった(^^;。
しばらくして雨が・・・。マズイな、と思っていると、母親が「クルマで送ってもらったら?」とナイスなご提案。今日はお祝いなのでオヤジがクルマで神社まで送ってくれることになった。
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神社まではクルマで5分ほど。普段クルマで来ることなど絶対にないので、今日が生まれて初めてだ。
境内に入って神輿の倉の前に停める。すでに何組か居て境内で写真を撮ったりしていた。社殿に入る。ウチの前の2組が終わってからいよいよお祓いを受けた。祝詞を詠んでもらい、最後に参拝する。お守りとおみやげのおもちゃをもらって外に出た。
祝詞の中には○○というところに住んでいる○○が7歳になったことを言祝ぐ、というフレーズがある。こういう儀式を受けるときには決まって敬虔な気持ちになるものだ。実はこの神社の歴史は古く平安時代から。ずっとこの地で人びとの営みを見てきていることになる。今こうしてわれわれは生きているが、いずれは死ぬ存在だ。こういう行事は今まで行われてきたように次の世代に受け付いでいってもらうしかない。われわれは常に歴史を通過していくだけの存在に過ぎない。今7歳のこの子たちがいずれはこの神社の”存在”を受け継ぎ、かつまた次の世代を育てていく。
諸外国と違い神社も寺も教会もある日本の宗教状況を見て”日本は無宗教”と分析する人もいるようだが、ワタシの感覚としてはそれらを超越した土俗的な信仰がそもそも日本には存在し、宗教的な教義などはそういう信仰心を形式として整えたものに過ぎないのではないか、と思っている。宗教とは別に「占い」を信じやすい体質といえばちょっとは伝わりやすいかしら。家族を重んじ、祖先を尊ぶ。結局は人間の根源にかかわってくるのだが、その思い方は日本と日本以外で住む人では感覚の違いがあって当然だろう。それが文化の違いというものだし、歴史・伝統の違いと言い換えることもできるだろう。
写真を撮ってから再びオヤジの運転するクルマに載せてもらい、一旦店に戻った。着物のままで軽くおにぎりの昼飯を食べてから、オヤジと母親を呼んで写真を撮る。さっきから娘の機嫌が悪くなってきていたので、これでまあいいか、と着物を返しにいくことになった。やはり帯がきつくてお腹を圧迫するらしい。致し方ない。
母親が「お茶の時間に」とケーキ屋さんでケーキを買ってきた。しばらくして娘も帰ってくる。晴れ着を脱いで晴れやかな気持ちになった娘はさっきとは全然違ってニコニコしながらケーキを食べる。まあ、どんなに着飾っても娘らしさでいえば普段着の方が断然”らしい”ね。
息子のたっての希望で人生ゲーム。豪邸に住んでいるのにアルバイトで約手20枚とか、住まいはアパートだけど現金だけは160万ドルなんてありえない”人生”(^^;。縮図ってるか。
女房と二人でそばのスーパーへ買い物。子供たちは興がのったか人生ゲームを続けてやっている。お祝いということでついゼータクを(^^;。手巻きディ。中トロのメバチはウマイ。いつしか外は雨。ザーザー降っていた。
今日は甘露書房初代の命日。かわいい曾孫の七五三だからお参りが終わるまで雨を止めておいてくれたのかもしれないな。
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娘にとって七五三は一生の思い出になりうる経験なのだろうか。もうワタシの中では小学生の頃の思い出は忘却の彼方となりつつある。覚えておきたいことも忘れたいことも結局は仲良く忘れ去っていく。娘にとって今日の出来事が覚えておきたいことになってくれたらうれしい。

2005-11-06 | Posted in 甘露日記Comments Closed 

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