瀧口修造:夢の漂流物


世田谷美術館で瀧口修造展が開かれるのを知ったのは、同美術館からポスターとチラシが同封された郵便物が届いたからだった。
会期が始まってもなかなか行けなかったが、今日はいい天気だし、行ってみることにした。自転車で(^^)。
昼飯を食べたあと、昼過ぎに出た。自転車に乗るという意味もあり、時間もたっぷりあったので気持ちに余裕がある。丸子橋を渡って環八を西へと進んだ。休日でも交通量は多めだ。途中田園調布から尾山台あたりまでは両側に外車の販売店がずらり。もともとがハイソな街なんだよね、ここいら一帯は。赤いポルシェをニコニコしながら品定めする若いお二人。うーん、値段は490万円か・・・。
等々力渓谷を跨ぐとしばらくして第三京浜入り口が見えてきた。道が断絶。歩道橋をわたることに。ワタシのほかには誰も渡らない。橋の真ん中でペット茶をゴクリと飲んで空を仰いだ。飛行機雲が幾筋か走って空を分けていた。
沿道にはかつて商店街だったはずのしもた屋が多数。新築と思われるマンションの1階には広い場所が「テナント募集」状態。もはや中小規模の独立系商店はその存在さえ許されないのだろうか。景気は回復局面だが、ある一極にドーっと集中しているのだろう。多様化という豊かさを伴わない景気回復はある日ポキンと折れる危うさを常に内包する。
元100円ショップ、元ファミレス、元コンビニ。しもた屋の中にはこれら現代にマッチしているはずの大資本系な職種の店もあった。例外なき流動化だ。
世田谷公園到着。とかく環八は自転車には不向きな道だった(^^;。早速美術館前に自転車を停め、頂いた招待券で中に入った。シュルレアリスト瀧口修造の作品が入ってすぐに展示されていた。彼の周りのアーティストや、詩人たちが制作した作品やオブジェなど、書斎に”漂着”したモノ・本・絵・ポスターなどが丁寧にブース分けされていた。今回、故郷の富山県に寄贈されていたこれらの作品群(およそ700点もあるらしい)が一挙に展示されるのは都内では初という。展示室はかなりの人で混雑し、盛況だった。ウチが何度か扱った本もあったり、市場で見かけて高額な値段で取引されていた本や雑誌も散見。それは個人蔵だったり美術館蔵だったりしていたが、もしかしたら明古の通常市や大市会などで手に取った本なのかもしれなかった。こうしてアクリルケースに収められてキャプションが付されているとまたちょっと違って見えるから不思議だ。
小一時間ほどで会場を出た。分厚い図録を買ってから再び自転車に乗った。20050327222907.jpg

2005-03-27 | Posted in 甘露日記Comments Closed 

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