10年目のセンチメンタルな旅

今日が10年目の結婚記念日。

とはいえ、何が変わるわけでもなし。まあ。晴れてよかったな程度か。

10年目だから何かしなきゃ、とか、10年の記念になる指輪を買わなきゃ、とかそういうものがない。

結婚すると決めたとき、ワタシは周りの反応が気になっていた。まだ神田の本屋さんに勤めている頃だった。そんな分際で家庭を持つのってどうなんだ?自分でもそう思っていた。
その一方で、なんだかんだと言を左右に時期を延ばしたりしたら、結婚というのは相手のある仕事だから、愛想を尽かされないうちに手を打たなきゃいけないだろう、と危機感も感じていた。何しろこの業界内で相手を見つけるなんて、シャイ(コラコラ(^^;)なワタシには到底無理だ。

付き合い始めて4年半。丁度今から10年前に結婚した。その日はあいにく曇っていた。大学時代のサークルの先輩・友人たちに3次会まで開いていただき、お祝いしてもらった。
結婚した次の年に息子が生まれ、1歳になる頃に神田のお店を辞し、甘露書房に入った。業界のことなんてまだ何にもわかって居ないに等しい状態だったワタシは、毎日市場へ通うことにした。そんな時、明治古典会の経営員に誘っていただいた。ありがたかった。

娘が生まれ、今春からいよいよ幼稚園生になる今、正直部屋は手狭になってしまった。「自分の物が置けない」と女房にも苦情を言われたり(^^;。そんなこんなしながらも、なんとか明るい毎日を送れるのも、まずは女房のがんばりのおかげだと思う。

10年前、今の自分を少しでも想像していただろうか。
子供が生まれ、成長して行く姿を楽しみにしている自分を10年前にどれだけリアルに感じていただろうか。
この10年でワタシの中の世界は拡がった。見えていなかった部分が見えるようになり、そのことで、まだまだ見えていない部分がいくらでもあるのだろう、と気が付いた。見ようと思えば拡がるだろうし、見ないと思えばいくらでも縮んでいく。世界は常に自分のキャパと連動している。

何をやっても不確かな世の中。それでも何とか渡って行ける様な気がするのは、傍に家族が居てくれるからではないか、と思う。
道案内をしてくれている両親はいずれ居なくなる。その瞬間が来た時、へたりそうになる自分をシャンとするように支えてくれるのは、きっと家族の存在なのだろう。それだけはリアルに見える。

これからもどうかよろしく頼みます。

2003-04-10 | Posted in 甘露日記Comments Closed 

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