セブン

先日来、お借りしたウルトラセブンのDVDを拝見している。

初めて知ったのだが、クレジットによれば昭和42年から43年にかけて放映された作品なのだそうだ。ワタシが生まれるつい3日前に放映が終了していることになる。子供の頃二子多摩川園でウルトラ警備隊のポインター見た覚えがかすかにある。ワタシたちの世代はウルトラシリーズを見ながら育ったのだ。このDVDが企画されたのには、その当時子供だった我々が主要購買層に成長した事が背景にあるだろう。

子供の頃は、星人が姿を現しセブンが変身して退治するという場面にしか注目できず、ストーリーを読み取ろうという意識など無かった。セブンの変身がかっこいいとか、星人の姿形の面白さだけを追っていた。
ところが、今同じ物を見ると全く違った面白さが迫ってきた。話もさることながら、ウルトラ警備隊や登場人物の設定の細かさ、そして特撮や演出の面白さである。

「狙われた町」に登場のメトロン星人は、北川町駅(ロケは向ヶ丘遊園駅)前のタバコ自動販売機に他人がすべて敵に見えるようになる薬を混入し、人と人が殺しあうよう仕向けた。それをダンが突き止め、星人の隠れ家(運河がそばにある川崎の下町)でメトロン星人と談判に及ぶ。同じ”宇宙人同士”仲良くやろうじゃないか、と星人はダンを篭絡しようとする。「我々が怖いのはウルトラセブン、君だけだ」とメトロン星人がダンに言ったように、人間は彼らにとって敵ではない。なぜセブンは地球を守ろうとするのだろう?正義の味方だから?いや、セブンは人間の味方でしかない。人間にいつも正義があるというのは間違いだ。
夕焼け空のなか、メトロン星人はセブンのアイスラッガーで真っ二つになった。

「ノンマルトの使者」は地球の原住民ノンマルトが侵略者である人間に追われて海底に追いやられた上に、海洋開発でその棲家を脅かされ反撃に出るという話。ダンは眞市という不思議な少年から「悪いのは人間だからノンマルトを殺さないで」と何度も頼まれる。しかしダンは「眞市くん、僕は戦わなければならないんだ」と言い残し、セブンに変身してしまった。
ハイドランジャーで海底にあるノンマルトの棲家を撃破し「これで地球は我々のものだ」と宣言するキリヤマ隊長は侵略者の顔をしていた。この闘いは戦争であり正義もなにも無い。セブンは悩みながらもまた人間の味方をした。

深いストーリーに惹きつけられる。

2001-10-16 | Posted in 甘露日記Comments Closed 

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