オヤジさん

古本屋になろうと決めた時、やはりオヤジは目標となった。
店と愛書会展の売上げ金額。それが年間でいくらくらいになっているのかなども気になったが、何よりも、どんな本を扱い、どうやってお客様を見つけているのか、というところを見詰めた。
文学書である。オヤジは文学書一筋で家族を支えてきた。それは現在でも変わっていない。愛書会展で出品する本には高額品を除けば満遍なく注文が入り、今でも真似できないという想いに駆られてしまう。お客様からは「綺麗な本を安価にありがとう」とよく言われ、ああオヤジはいい本屋なんだな、と思う。

こんな話の答えは一生かかってもわからない問題かもしれない。結局は自分が”これ”と思った本に全力を注いでいく以外に道はないのだが、もしそうならワタシはオヤジの思っている「いい本屋」にはなれないことになる。時折そのジレンマが身体中を這い回る。

どうしたら良いのかと悩む日々は続く。
210306

2001-03-06 | Posted in 甘露日記Comments Closed 

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