2023.5.28. 名越切通し

晴れている。

今日は女房のリクエストで鎌倉の名越切通しへ行くことになった。
仕事を一通り終わらせてから出かけた。小杉駅から横須賀線で鎌倉駅下車。駅前のスーパーでおにぎりと小エビフライを昼飯に買ってから移動開始。若宮大路を渡って比企ヶ谷の妙本寺前を右折。八雲神社の前を通って大町大路に出たら左折してあとはまっすぐ道なりに歩く。横須賀線の踏切を2回渡ると、線路沿いの住宅街に「名越切通入り口」の指標が見つかる。ここが大町口。
急な坂を登っていくと、なんとも頼りない足場のような道しかない。思い切って進むと山道に入った。足元は両側から伸びてきたシダの葉で覆われている。ここで間違いないよね、と思いながら山を登っていく。誰とも会わない。しばらくして上から人の声が聞こえてきた。降りてくる人が数人。その先に「名越切通し」の立て札あり。第三切り通し地点に到着した。暗いねぇ・・・。
ここから「大切岸」の分岐に入る。大きな洋館の裏脇を通って進むと石廟が2つ。広場に出た。大切岸の看板とその先に石切場が見えてきた。やー、これかぁ。結構規模が大きいね。北条氏が三浦氏の攻撃を防ぐために築かれた要塞とも、建築物のための石切場とも言われているそうな。
凝灰岩らしい。弱い部分が風雨で削れてホネホネな見た目がなんとも不気味。千葉の鋸山・日本寺みたいにお寺として活用した時代はなかったのかしら。

広場でさっき買ってきたおにぎりとエビフライを食べる。あわせると天むすを食べている風になった。おいしいね。
トレイルランで走ってきた団体さんが通り過ぎる。お一人で散歩しにきてうちらと同じように弁当を使っていた人や、普通にハイキングしに来てる人など。風が強いね。

先程の分岐点まで戻り、第二切り通しを経てまんだら堂やぐら群へ向かう。普段は閉鎖されているのだけど、GWからこの時期までは特別公開されていた。ラッキーだった。
やー、まさに中世の墓地。岩の斜面に穴が掘られてその中にたくさんの五輪塔が納められている。中世鎌倉の野辺はこのあたりだったんだろうね。あたり一面に蕗がびっしりと群生している。登った展望台からは逗子マリーナが見えた。

第一切り通し。ここがよく写真に出てくる「名越切通し」。説明文を読むと、鎌倉から逗子・三浦へ抜ける中世からの重要路で、明治になって横須賀線が開通するまではこの場所が実際に主要道として使用されていた、と(!)。へー。
江戸時代まで主要道として使われていたため、地震などで崩れたりした時には修復されたり、通行を良くするために拡幅されたりしたようで、中世当時の姿を保存してある、というわけではないらしい。なるほどねぇ。

山を降りる。小坪口に出て、緑ヶ丘入口バス停から鎌倉駅行のバス(鎌31)に乗って鎌倉駅まで。いやあ楽ちん。
少し早い時間だったから、気分だけでも、と若宮大路を鶴岡八幡宮あたりまで歩いて戻る。途中、いつも買うパン屋さんでいくつか買ってから横須賀線に乗った。
今日は初めて行った場所でいろいろと初めてのものを見た。楽しかったね。
13640歩 9.5km 589kcal 45.0g

大切岸
α7III VarioTessar16-35mmF4
2023年05月28日 | Posted in 甘露日記 | | Comments Closed 

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