甘露日記2001年7月

■2001/07/31 (火) 内容

ブロードバンドという言葉を最近よく耳にする。

格安料金でADSLサービスが始まることになり、普及が伸びていきそうな気配だ。

でもウチは結局フレッツISDNを当分の間続けようと思っている。
ブロードバンド向けではないが、ウチも大容量コンテンツを始めてしまった。KANROKANROコーナーにある「過去のアルバム」である。

写真をセレクトしていく過程で、過去に自分と向き合った風景や人がネガで反転した世界に定着されている様子に出会う。
それはまさに、過去の自分との再会以外のなにものでもないのだ。
このコンテンツは続けていきたいと思っているけれど・・・。

■2001/07/30 (月) 目録

市場は今週一週間休みである。

その間、仕事がない、わけでもないが、なんとなく気持ちは休みモードに入っている。店に一日居るとダレる。

8月には目録を出します。今回もどうかよろしくお願いします。

郵便局で切手を買う。印刷屋さんへ入稿して帰ってから封筒作り。発送は今週の土曜日の予定。

目録原稿を打ち出していたら女房が降りてきて言った。「クーラーから水が漏れているんだけど・・・」そりゃあ大変じゃないか。早速クーラーのカバーをはずして懐中電灯で中を見てみると、どうやら排水するパイプに埃が溜まって目詰まりしているらしい。それで水があふれてきたのだ。
針金でぐいぐいと目詰まりを押し出す。たまに埃がくっついてくるから、間違いない。埃が取れれば流れるはずだ。

詰まりが取れたのでスイッチオン。涼しい風が吹き始めると見る見るうちに放熱板から水が垂れてきた。すごい勢いで水が出てくる。こうして部屋の水蒸気は取り除かれるわけだ。
それにしてもクーラー内部にも埃が溜まっているなぁ。ここもマメに掃除しないとまた目詰まりして水漏れを起こしそうだ。アーやれやれ面倒だねぇ。

■2001/07/29 (日) 選挙

今日は参議院議員選挙。

とはいえ、いつもの日曜日であることに変わりは無い。金曜日の疲れが残っていたのか、起きたら9時を過ぎていた。
子供たちは起きてデジモンを見ていた。女房もついさっき起きたという。皆涼しい朝で寝心地が良かったのだろう。早く起きてプールへ行こうという気持ちにもならない。暑くないからである。

昨日の盆踊りでは女房よりも歳が上の方々が楽しそうに踊っていた。「この日の為に!」という皆さんの期待のほどが伺える。
浴衣来た小学生の女の子達が屋台の灯りに群がっていた。こういう公認の夜遊びって楽しいのだろう。1000円くらいのお小遣いをもらってくるのかな。スーパーボール掬いをやろうと並んだウチの子供二人の前に、小学生がかわるがわる入ってきてなかなか順番が回ってこない(^^;。ウチのコたちってこういうところでは結構引っ込み思案だな。

ピカピカ光るオモチャ。金魚掬い。フランクフルト。やきそば。広島焼き。フライドポテト。くじ。チョコバナナ。松坂牛(ほんとか?)串焼きなんかもある。子供の頃は目を輝かせてあっちこっちとさまよったけど、今はむしろ子守りに一生懸命でそういう気持ちも湧いてこない。「まだ帰りたくない」とゴネる子供たちを引っ張って帰ったのは20:30過ぎ。

選挙へ行く事にした。盆踊り会場にもなっている小学校である。昨日灯りが怪しく煌いていた櫓も昼間はタダの足場でしかない。そういえば投票時間は20時までだから、19時から始まる盆踊りとダブるんだな。炭坑節をBGMに投票用紙に書き込むなんてすげえシチュエーションだ(^^;。狙ってやったんだとしたらそれはそれでイイかも。

■2001/07/28 (土) 値付

涼しいなぁ。

昨日明古で買った荷物は昨日のうちに持って帰れたので、今日は朝から店で値付け作業。

長いこと本の売買をしていると、同じ本がダブってしまうことがどーしても起きる。なんでダブる事がわかっているのに買ってしまうのだろう。市場で欲しい口の中に入っていることもあったり、店でお客様から直接入ることもある。売れるのはわかっているから先に買っておこうと思ったけど、あてがはずれることもある(^^;。

ダブる理由ははっきりしている。値付けが高いのである。もう一冊入った時点で店頭価格を下げる作業をマメにやればダブる傾向はすこし鈍化する、はずである。

とはいえ、今日は珍しく店で高い本が次々売れている。「アンドロギュノスの裔」渡辺温や、「瀧口修造の誌的実験」など。前金のご入金も大きい口が入ったので、今日の売上はかなり良さそう。ありがとうございます!

明古で昨日買った松本清張の署名本と小沼丹の葉書を値付けする。小沼丹は今人気が高い。次回の愛書会に掲載する予定。
店番をしていると買い入れがあった。ありがとうございました。

これから甘露通信の在庫を更新して、早夕飯を食べたら小学校の校庭で開かれる盆踊り大会へ行く。今年女房はワタシが町会の理事をやっている関係で婦人部として浴衣着て踊りに行くのである。子供は盆踊りよりも屋台の灯りに引き寄せられていくのだろうなぁ(^^;。自分も小さい頃はそうだったからなんとも言えませんが・・・。スーパーボール掬いをやりたいんだとサ(^^;。ちゅらさんじゃあるまいし。

カメラで踊っている姿を撮ってあげなければね。

盆踊り大会の夕べ。
■2001/07/27 (金) 大量

金曜、明古。

来週一週間は夏休みのため市会はない。昨日の時点で地方荷も多く、品物があふれてしまうことは大体予想がついた。

8時に集合し、残置品の整理を終えた頃、一口到着。

地方荷はあらかじめ3階に上げておいたため、経営員3人と幹事さん数名に開けていただいた。要仕分け荷は一切なし。10:30にはすべて開梱出来た。

荷物30箱は要仕分け荷。11時になっても仕上がらず慌てた。

その間持込荷は勢いが弱く、あまり入ってこなかった。いや、ここで目いっぱい入荷すればすぐに3階を陳列場所に設定しようという話になったのかもしれない。なるべく1階で済ませたいという気持ちがあり、臨時のテーブルを8台追加し、もうこれ以上は入りませんというまで詰め込んだ。何とか入った。なんとか収まったが、ここに入札する人が沢山入った事を考えるまで気が回らなかった。

1250点。数字からも3階を使うまではほんの少し足りない。しかし結果は1階を使った最大級の密度となった。品物を3階に散らしてガラガラにした方が良かったのだろうか。
3階に人と荷物を上げることは、実はかなりのリスクなのだ。「カーゴ○台分」と言ったって、本口が積み上がるのか、後半の1冊ものばかりなのかで場所を取る割合は全く変わる。そういう要素も含めて判断を現場から離れたまま一瞬で下さなければならない責任は過酷だ。

”結果として”1階で並べきることが出来た。でもそれで良かったのかどうか。その判断が一番難しい。

■2001/07/26 (木) 涼風

朝から涼しい!

久しぶりの過しやすい天気だ。日曜日に発生した台風のおかげだろう。ついでに雨をたくさん降らせてくれれば、また釣りに行けるってものです。どうかよろしく!

今日も4件前金を頂いた。早速荷造り、発送を済ます。ありがとうございます。

今日は一新会。古書会館の玄関に入るなり明日の荷物の山にのけぞる。ものすごい量だ。受付のNさんはニコニコしながら「110箱ですよ」と。これに明日50箱追加される予定だ。結構大変な量(^^;。

Oさんと会ったので今日の相談。あくまでも前日仕分けは行わないものの、地方荷を3階へ上げておく作業くらいはしておこうとなった。

明日はどうやら3階にも展示しないと間に合わない量になりそうなので、最初からそのつもりで作業する。折台もあるったけ運び入れる。

一新会が解散した。M井くんが作業に加わる。まずは4階に置いてある折台を3階と1階に降ろしてもらう。その間、ワタシが地方荷をカーゴに積む作業をしているとLさんが手伝ってくれた。ありがたい!

作業が終わったあと、1階へ降りるとYさんが地方荷を20箱開けて仕分けをして下さっていた。その作業をお手伝いし、終わったのは6時過ぎ。今日と昨日の落札品をぶら下げて店に帰り着いたのは7時過ぎとなる。

夕食を食べてメールチェックすると、2件のご注文と1件の買取りのご相談。ありがとうございます。

■2001/07/25 (水) 雷雨

朝から少しだけ涼しい。

天気予報でも夕立有りと言っていた。当たれよーと思った。

昼前に郵便。前金が6点ご入金。いつもありがとうございますの気持ちを込めて早速荷造りをする。

きょうの資料会には赤毛氈が敷かれていた。事前にFAXで井伏鱒二、宮沢賢治の一口が出ると予告されていた。普段は水曜日にいらっしゃらない人も入札に来ている。こうなるとワタシなどが買えるような値段にはならない(^^;。

良いものを見せてもらって、さて帰ろうかと外へ出ようとすると突然の雨。すぐに雷も鳴り出した。集中豪雨。外に出る気が失せた。しばし古書会館で雨宿りである。ぼーっと外を眺めながら、こんなに雨がうれしいことなんてなかなかないよなぁと思った。

金曜の荷物であふれかえった玄関。控え室には要仕分けのカーゴが3台半。地方荷は現段階で37箱。1階には持込荷が30箱。明日地方荷が50箱追加予定。
やはり1週間も間があくと荷物が増えます。3階に展示することも考えておかなければ・・・。

 集中豪雨!駿河台下交差点。
■2001/07/24 (火) HP

ホームページを開設してもうすぐ丸3年になる。

当初はインターネット環境の普及がそれほどでもなかったためか、あまり反応を頂けなかった。パソコンの購入動機がインターネットへの接続とほぼ同義になるにつれ、通信インフラも行き渡ってきたのか、当ページへご来訪される方も次第に増加。「日本の古本屋」という東京組合が運営するページのおかげで、「インターネットを使って本を探す」という行為がかなり浸透したのではないかと思う。

そういう状況の中、実際のご注文はほぼ「日本の古本屋」のページから受けている。ならば、自店のHPではいったい何を提供したら良いのかを考えた。

まず在庫品の表示。「日本の古本屋」では古書検索によるデータ公開なので、当然ながらウチは古書検索ではなく古書目録型データ公開とする。問題は本の分類だったが、あまり細かく分けると逆にわかりづらくなると思い、ざっくりと分けるに留めた。

カメラ書や写真関係の本にご注文を入れて欲しくて、カメラや荒木さんのページを書き始める。当初は売らんかなで始めたが、検索サイトに取り上げられたり、サイト紹介本への掲載が決まったりするうちに、せっかくだから良い物を作りたいと欲が出始め、あれもこれもと詰め込む内容になっていった(^^;。

開設から丸3年という節目まであとわずかである。

■2001/07/23 (月) 最高

3連休明け。

といってもそれは世間様のコト。甘露書房は年中無休であります。
今日の暑さは過去最高で、エアコン需要も過去最高。電力需要は今年だけで4回も記録を更新したそうだ。明日はもっと暑いと天気予報(^^;。

”最高の天気”のなか、中央市会へ出かける。土曜日に運んでおいた荷物は如何相成りますか。

ウチが出品した本は24点中20点が売れた。よかった・・・。ありがとうございます。
で、今日はウチの出品番号を別の人も使っていて混乱した。ウチが出品していない品物がウチのボーになっていて気が付いた。あともうひとつ、ウチが入札していない1階の品物(SM誌)がウチが買ったことになっていた。同じ神奈川の人と間違われたようだ。すべての開札が終了してお休みしている中央市会の経営員の方々を煩わせて訂正していただいた。

最近中央市は欲しい本の相場が高くてなかなか買えないなぁ・・・(^^;。

御茶ノ水・幽霊坂の16:30。
■2001/07/22 (日) 亀山

4:20には亀山湖へ到着。駐車場にはクルマがたった3台・・・(^^;。

こんなことは今まで一度もない。湖の様子を見に桟橋へ行くと、5m?もっと減水していた。船宿のおじさんは「6m減ってます。ついでにお客さんもね。今日はガラガラですよ。」と。それでも金曜日には51cmが上がっているとか。「女の子が釣り上げたんですよ。」ううむ、スゴイな(^^;。空は快晴。暑くなりそうだ。

浮き桟橋は前回来た満水時よりも6mも下にある。滑り落ちそうなものすごい急坂になっていた。5時出船。確かにお客さんは数えるほどしかいない。いつもの島周りから始めた。

今回はKEITECの3インチミノーとゲーリーの3インチセンコーが初出動。減水でいつものパターンが通用しないだろうから、ルアーも小さくしてみようと思ったのだ。しかしなかなか反応がない。島周りも一渡りチェックし終わってしまった。水が少し重い感じがした。干上がってきて濃縮された感じ。ううむ、ちょっと厳しいかなぁ。

生きている水を探しに笹川の入り口の岩盤に来た。いつも人がいっぱいで大人気の場所である。今日は誰も居なかったので3インチミノーを入れてみた。すると一投目からアタリ。33cmが上がった。口の皮一枚引っかかっているだけ。あぶねぇあぶねぇ。二投目。またアタリ。今度は35cm。その様子を見てそばに居る人が寄ってきた。あーあ、これでしばらくは無理だね(^^;。時に6時過ぎ。

笹川の入り口付近をうろうろしてアタリをもらえず。そのうち日が高くなってきた。暑い。日陰を探した。島裏で3インチグラブに反応あり。37cm。しかしその後は人もバスもガラガラの亀山湖と化す。日中は無理です(^^;。

15時過ぎ。日が翳ってきた。アブラゼミのジージーという声にヒグラシのカナカナが混じり始める。いいね。小学校の林間学校を思い出す。日陰になった島裏で28cmを釣る。

16:30。同じ島裏で粘っていたら大きなアタリ。でかい!引き寄せようとがんばる。ドラグが鳴る。バッシャーと跳ねた獲物は確実に40アップだった。しかしやっぱりラインが切れた。どうしていつもこうなのだろう?M井くんにだって釣り上げられたのになぁ(^^;。

17:30。終了。桟橋には階段が追加されていた。水は朝からさらに減っていたのだ。「台風でも来ない限り、来週からお休みかも」とご主人。日焼けで全身が痛い(^^;。 

37cmバスのツラ。
■2001/07/21 (土) 仕入

朝から忙しい。

昨日作った月曜日出品用荷物をクルマに積んで古書会館へ。夏休み前の駆け込み出品で山のようになっているかと思いきや、意外に少なかったなぁ。資料会のOさんに搬入を手伝っていただきました。ありがとうございました。

帰ってくると女房子供たちは昨日に続いて渋谷へ出かけていて留守。昼めしもそこそこに前金分の荷造りを終えるとすぐさまクルマを取りに行き、今度はそれを持ってオヤジと二人で仕入れである。

剣道関係書と俳句関係書。ありがとうございました。

クルマ一杯の量になった。店に持ち帰り仕分け作業。

明日は1ヶ月ぶりの亀山湖。浮世のしがらみから逃れられるぜ(^^;!でも5mの大減水というから望み薄だ。

■2001/07/20 (金) 祝日

金曜、でも明古なし。

今日が何の記念日かわかる人は少ないだろう。「海の日」である。ウチの両親に何を記念しているのか試しに聞いてみたら「今日から海が本格的に開かれるから?」と頼りない答えしか返ってこない。かく言うワタシもちょっと前までは知らず、女房に教えてもらった。なんでも天皇陛下が北海道から東京まで船で移動された記念日らしいのだ。よーく考えると、なるほどと思える。

朝は意外に涼しかったが、昼前から急に暑くなってきた。女房子供たちは夏休みだから早速渋谷の児童会館へ出掛けた。母親もフォーマルの靴が壊れたから買ってこなきゃ、とかなんとか言いながら渋谷の百貨店に出掛けた。残された男やもめ二人(^^;は地味に仕事である。月曜日に出品する品物をしつらえる。

先日再び立ち上げなおしたPCのセキュリティというものを少し考えた。どうしてCDRWがありながらあまり活用できていないのか。手軽に使えないからではないか。実際うちのCDRWはPCカード接続の旧タイプ。かといってこれがUSB接続にしたら頻度が上がると言い切れるのか。
あれこれ考える。もっと手軽に毎日バックアップする気になるには何が良いか。
結論は、CFカードだった。デジカメで使っているCFカードは手軽で小容量のHDとして使える。48MBは5千円足らずだったから、昨日買ってきた。これで少なくとも仕事用データベースは毎日バックアップできる。

ついでに最近急に安くなってきたMOも購入。640MBクラスが文庫本サイズで25000円あまりである。CDRWとの最大の違いはドラック&ドロップでファイルの読み書きが直接可能な事。使ってみればすぐにわかる事だが、この違いはかなり大きい。
MOで600MB程度に溜まったデータ(なかなかそんなものは無いけれど(^^;)を、CDRに焼いて長期保存させるというのがデータ保存のセオリーだ。とにかく2度あることは3度ある。ウィンドウズのトラブルに備えてデータを大切にするのは時間の節約にも繋がるから少し真剣になってやろうと思う。

と、日記を書いているうちに電話が鳴った。買い取り依頼。有難うございます。明日は忙しくなりそうだ。

■2001/07/19 (木) 成績

今日で小2の長男は一学期終了。

通信簿をもらってきた。成績は全般的に可もなく不可もなしと言ったところだったが、図工に二重丸が付いていた。ほほう、やるじゃない。

ワタシは小さいころから勉強がキライだった(^^;。成績としては中くらいをずーっと維持してきた記憶がある。
もちろん、掛け算や漢字テストなどは、がんばれば後々まで役に立つ勉強だと今では思う。でも、計算にしても3年生から習ったソロバン塾での経験が大きいような気がするし、漢字は本を読んだ経験の蓄積とも思える。

人間が人間として人間社会を生きていこうと人格を形成していく過程で、もっとも影響の大きなものは人間関係ではないだろうか。集団の中でちゃんと過ごせているのかどうか、にワタシは注目したい。成績はどうでもいいとは言わないけれど、不可がなければ良いのではないのかなぁ。

店番をしていると、女の子から、男の子から電話がかかってくる。長男への遊びのお誘いだ。時にはダブルブッキングすることもあって、ウチの3階が保育所のようになることもある(^^;。
勉強は普通でも図工が得意で、折り紙でピカチュウを作れて男の子女の子のわけ隔てなく一緒に遊べるほうがいい。まだそれが出来ればいい。なんて思う。

勉強面での成績も大事かもしれないけど、あとあとそれをたっぷり盛れるだけの土台作りをがんばってもらいたい。

■2001/07/17 (火) 再び

昨日、いろいろと溜まっていた仕事が一段落ついた23時半過ぎから、ニコンのフィルムスキャナーをセットアップしようとした。

6月の終わりにHDクラッシュの修理から帰ってきたこのPCだったが、直後から明古の大市が入ったり愛書会が入ったりしてなかなか以前使っていた周辺機器を繋げられないでいた。
昨日は久しぶりに神保町をLXで撮ったからフィルムスキャナーを活用するいい機会だと思ったのである。

付属ソフトをインストし、USBでデバイス接続を始めたが何度やってもフリーズしてしまう。「コントロールパネル」の「システム」にある「デバイスマネージャ」を参照すると、この間カラープリンターの接続に失敗した爪痕が残っていた。プリンターデバイスに「?」マークが付いていて宙ぶらりんになっていたのだ。詳しく見ると「LPT1:」ポートが閉鎖になっているから、レーザープリンターに繋がらないわけもわかった。

「?」マークを削除し、「LPT1:」の閉鎖を解除しようとしたとき、コトは起こった。・・・フリーズ・・・(^^;。

再起動させたらもうウィンドウズは立ち上がらなくなっていた。

せめて起動ディスクだけでも作っておけばよかったなぁ。ノートンシステムワークスで立ち上げなおせるかとも思ったが、結局救済ディスクを作っておかなければ駄目だとわかり断念。再セットアップとなった。

「再セットアップディスク」をFDに。「バックアップディスク」をCD-ROMに入れてスイッチオン。わずか半月とはいえ、データの蓄積が消去されていく・・・。なんかここのところツイてないなぁ(^^;。

ウィンドウズが立ち上がったので寝ることにした。時に深夜2時。朝は寝覚め悪し(^^;。

朝から再セットアップ作業。オフィス2000を入れ、癪だからすぐ次にフィルムスキャナーを繋げた。昨日あれだけ苦戦したのがウソのようにすぐ繋がった。フロントページ、アクセス、古書ネット。インターネットの設定を終えたのはやっと昼過ぎ(^^;。

再セットアップなんてそう何度もするものではないと思っていた。実際、先代、先々代のPCは一度もそういうことはなかった。OSが複雑化してエラーを多発するようになったのだろうか?我々シロートにはもうOSの中身なんて説明されてもわかりっこない。

だからこそ、ちゃんとしたものを作ってほしいのだ。

■2001/07/16 (月) 市会

2週間ぶりの中央市会。

しかしその前に運送屋さんが愛書会の荷物を運んでくる。昼めしを口に頬張った頃に店先へS運送さんのトラックが到着。あわてて軍手を引っつかみ階下へ降りた。

なんと新車。内張りの木の匂いがするトラックから品物を次々に運び出す。ウチの両親も手伝ったから4人がかりの大作業。たった5分で作業は終わった。いつもお疲れ様です。
3人で汗だくになって2階へ荷物を上げ終わったのは1時過ぎ。ワタシはとりあえず着替えもせずに中央市会へ向う。

帰ってからは愛書会ご注文分の荷造り。ありがとうございます。

■2001/07/15 (日) 休日

実に2週間ぶりの休み。

外は梅雨の明けた6月末以来の快晴・猛暑。こうなったら出掛ける先はただ一つ!そう、プールである。
近所の等々力プールは今年から時間制を廃止し、一回300円ということになった。一日居る人には朗報だろう。ウチは家族連れだからそう長いこと居られないから実質値上げかな。

小杉からバスに乗って等々力緑地まで。降りると熱気がアスファルトから込み上げた。11時半ごろにプール入り口へ到着すると意外にすいていた。入場券は並ばずに買えたし、入ってからも去年ほど人が居ない。この暑いのにみんなプールへ来ないのかな?と不思議。子供2人のお供で児童プールに入る。更衣室からプールサイドまでの道のりは熱く長かった(^^;。

長男は学校で何度かプールに入っているが、ワタシと長女は今年初。もともとワタシは色白だから日焼けが心配だった。しかし入ってしまえば別に何がどうということも無く、1時間半ほど楽しむことが出来た。熱湯のように熱いんじゃないかと想像したプールの水も意外に冷たく、吹き抜ける風に当たれば涼しいほどだ。やっぱり暑いときはプールに限るねぇ。
まわりではすでに真っ黒に日焼けしているお父さん方をずいぶん見かける。やはりシーズン突入を前に日焼けサロンにでも行ってくるのかな?

13時になり、腹も減ってきたので上がることにする。あんまり日焼けしてないなぁ、入ったときとあんまり変わらず白いまま。ワタシの場合には黒くならずに真っ赤になってしまうため、日焼けには向かない身体である。最後に冷水シャワーを浴びて更衣室に行く。それまでは寒いほどだった身体にTシャツを通すと、急に現実に戻ったように暑くなってきた。退場口から外へ出ると入場券を買い求める人が長蛇の列。それを見てまた暑くなった(^^;。

近くのファミレスで食事。ビールにスパゲティ。ジョッキを傾ける瞬間の開放感たら、ない。
帰ったのは2時半過ぎ。それからはクーラーを効かした部屋で昼寝。もう夏の昼下がりの過ごし方の王道だね。夜はとうもろこしとビールで乾杯。女房の焼いてくれたお好み焼き。
じわじわと昼間日焼けした肌が赤くなってきた。熱を持ってきてヒリヒリする(^^;。

子供たちが交代でまとわりついてくる。そりゃあそうだろう。二週間ぶりである。好きなだけ甘えたらいいサ(^^)。

プール入り口の行列。
■2001/07/14 (土) 愛書

愛書会は二日目。

今回陳列順の籤はあろう事か一番(!)。「最初で最後じゃないのかな?」とオヤジ。過去に一度くらいはあった筈だけど、それほど珍しい事である(^^;。

持ってきた荷物で売れ残ったものは当然ながら持ち帰る。うちは運送屋さんにお願いしている。

古書店用の立てかけ台を片付けるアルバイトさんが二人来た。軽々と台を片付け、掃除をして帰っていく。いつもながら仕事が早い。

ゲージツ的
■2001/07/13 (金) 船出

金曜、明古。

今日からOさんを経営員主任として新体制で金曜日を迎えることになった。ワタシは副主任。いよいよである。

要仕分け荷がすでにカーゴ8台分持ち込まれていた。とにかく何件分かの仕分けで手間取った。
今期事業部長はひとつ目標を立て、経営員にも仕分けをしてもらいたい、という方針を掲げていた。それに沿って数名が今日は仕分けの仕事に当たったのだが、やはり一朝一夕に仕事が出来るようにはならず、いたずらに時間が過ぎていった。気が付けば11時。幹事さんの手によって仕分けがなされて何とか完結した。

今日の出品点数は1080点。終わったあと、経営員10人で飲み会。場所はいつもの飲み屋さん。

フランボワーズ・ビール。うまい!
■2001/07/12 (木) 陳列

うだるよーな暑さ。

今日は愛書会の陳列日。汗をダラダラかきながら陳列作業。

明日から新体制の明治古典会。経営員は落札の発声も担当することになった。
愛書会陳列が終了した後、Oさんと明日のためのミーティング。どうやって人を動かしていくか。誰が何を担当するか。など。すでにカーゴ8台分が控え室に持ち込まれている。地方荷も40箱程度玄関に積まれていた。去年も大市明けは3階まで使用するほど出品量が多かった。今年もそうなることは充分予想される。しかし、会議室はすでに予約が入っており、午後からは使用できない。明日は1階会場でのみ運営しなければならないことになる。

腕の見せ所、と胸を張って行ければ良いけど、ネ(^^;。とりあえず明日は8時集合です。

■2001/07/11 (水) 搬出

昨日深夜に愛書展の荷物を下ろした疲れ。

昨日配布の町内会回覧板を各班長さんへ配り、なかなか帰ってこない回覧板を待ってられないので、自分で配り物を配ってまわってきた。強い日差しと強い風。昨日、梅雨が明けたらしい(^^;。

前金分の荷造りをして、昨日発行したメルマガからのご注文を捌こうとパソコンをプリンターに繋げたら繋がらない・・・(^^;。おい!この忙しいのに冗談に付き合っていらんないんだぞ!・・・この時点で市場へ行くことをあきらめた。あれこれと原因を探ると、結局このパソコンの調子が悪いらしい。勘弁してくれぇー。

プリンターと格闘中にS運送さんのトラック到着。縛り45本、ダンボール箱12箱を搬出。オヤジと母親とワタシの3人でエッチラオッチラとバケツリレー。なんとも仲良き家族ですな(^^;。

オヤジが買ってきたキリスト教書を整理。結構在庫のないものも含まれている。ちょっと状態が悪いのが玉に瑕かな。それでも無いよりはましだろう。少し安めに値付けしてお客様にサービス!パソコンを傍らに置いて整理しながら入力。40点ほどがんばった時点でアップデートを開始。

明日は愛書会の陳列日で、明後日は明古!

■2001/07/10 (火) 反省

今日はゆっくり大市反省の日。

今週の金曜日から愛書会展が予定されている。昨日帰ってきたら、FAXが何枚も受信されていて気が付いた。ドン!といきなり背中を叩かれた気がした。終わりはいつも始まりの合図なのである。

開札日。2800点弱の品物が次々に開札されていく中、不思議にも自分が入札した品物は覚えていて、結果を目で追えた。2点落札。うーむ、そうか。でも決して安い金額とは言えないだろう。
ご注文を入れていただいた肝心の品物は・・・やはり落札できなかった。

大市の戦利品。
■2001/07/09 (月) 卒業

今日を最後に経営員を卒業される方が二人。

Sさんとブー太郎さんである。
昨日の開札日では多少時間が押したものの、品物がないなどの大事故はゼロ。そのためか明鏡止水のような気持ちで淡々と今日を迎えられたようだった。Sさんは8年。ブー太郎さんは6年半。地方荷を発送する作業はそれぞれ新人さんと組んで滞りなく終了。

17時半から麻布十番駅近くの中華料理の店で大市の打ち上げ会。天井の高いホテルのような店で、一人一人卒業されるお二人に言葉を贈る。大市期間中撮影した写真をお贈りする。

経営員と事業部で神保町まで戻って二次会ということになった。タクシーとクルマに分乗したらワタシが余ってしまった(^^;。地下鉄を乗り継ぎ神田駅を目指す。虎ノ門、新橋と人がどかどか乗ってくる。月曜の20時過ぎなのに満員電車。

神田駅を須田町口で降りて靖国通りを歩く。途中、OさんとMくんからtel。Mくんが「迎えに行きますよ」と言っていたけど、ホントに来るとは思わなんだ(^^;。小川町商店街のアーケードを二人で歩いた。

二次会はいつもの居酒屋さん。3階はテーブルを集めて事業部Tさん、HIDEさんを含めた14人が座っていた。どうもお待たせしました。

乾杯の後、やはり二次会だけにクダケた話が延々続く(^^;。昨日開札が終わった直後のHIDEさんとは別人のような・・・。
二次会は22時半に終了。皆さん、この一週間、お疲れ様。明日はゆっくり休んでくだされ。ブー太郎さんはここであっさりご帰宅。また金曜日に会いましょう。

三次会はワタシとSさん、Oさんでブラッセルズ。そういえばよくこの3人で飲みましたねぇ。やっぱり最後も仕事の話。”らしい”ですけど。

二人はワタシにとって先生のような存在でした。いい先輩に恵まれた反面、その期待に報いなければならないプレッシャーを感じています。

お疲れ様でした。

■2001/07/08 (日) 開札

日曜でも開札日である。

いわば今日のために2ヶ月間(実質は3ヶ月間)の準備をしてきたわけである。集合は8時半であったが、少し早く起きてしまい、8時前には会館に到着してしまった。

お忙しいところ、今回も各会経営員にお手伝いをお願いしました。開札に14人。荷物の移動に2人。ボー抜きに2人。荷物の袋詰に1人。荷撒きに2人。計21人(今年は経営員が13人居たため)だいたい34人居ないと今日の仕事は回せない。

品物はあらかじめ決められたスケジュールで2階会場に陳列されたあと、1階に下ろされ、開札される。ボーの品物はボー抜きされ、出来た品物と一緒に袋詰めされる。その後、各決められた場所へ荷撒きされて、買主ごとの山が形成される。

18時10分が最終開札。

お手伝いの方のお仕事はここまで。経営員は新幹事紹介のあと、会場のお客様に事業部長から紹介される。なんとも面映い瞬間。

買主の方で、持ち帰りたいという方に対応する。3階で抜きをもらった方に持ち帰りリストを作っていただき、1階会場には出入りさせることなく、閉架式図書館のように品物を出して差し上げる。そのリストはこちらで保管する。明日の発送作業時に「品物がない!」という事態を避ける為。今回はお持ち帰りを希望される方は少なかった気がした。

その後、現在ちゃんと品物があるかどうかの検品作業。3階から抜きが下りてきたのは19時過ぎ。昨年までは1枚のリストで検品できていたものが「買い上げ」と「引き荷」で別リストとして打ち出されたため、合わせる作業に時間を取られる。まして、地方荷なら地方荷、都内なら都内とまとまってリストが順次出来上がっていく為に大勢が一箇所に固まって作業しなければならず、あちこちで不満の声があがった。

思わぬところで時間がかかったため、仕事終了は21時過ぎまでズレ込んだ。疲労の色濃し。
明日、主任のブー太郎さん、8年経営員を勤め上げたSさんは経営員を卒業される。

家に帰ると前金で頂いた分の荷造り。そういえば子供の寝顔ばかり見ていた1週間だった。

■2001/07/07 (土) 舞台

下見2日目。というのは表向きの姿(^^;。

実は下見終了時刻16時過ぎから、明日の入札会のために会場を設営しなおす作業が行われる日なのである。

下見にご来場の方は、晴天にも恵まれたこともあってか、二日間とも順調だった。

終了に先駆けて15:45にはスーツから仕事着に着替えた経営員が地下にずらりと集合して、これからの段取りの説明をOさんから受ける。
閉場。明日の開札順を鑑み、A、B、Cと記号分けされた荷物ごとにカーゴへ詰める。4階に置いてあったダンボールを各階に下ろし、地下に置いた空カーゴを1階2階へピストン輸送をする。そこへ検品の終わった品物を入れる。
2階3階にあるガラスケースを先に搬出させることを重点に置き仕事を進めた結果、3階の近代文献コーナーに充分人を振り分けられず。
代わりにほぼ予定通り品物を詰め終わったころにエレベーターが空き、1階の品物から4階へ上げ始める。4階で1階と2階、3階の品物を合体した上で、明日の開札順に収納する。品物をすべて上げ終わった時点で夕食。なお、明日の第一回目開札の品物(ざっとカーゴ12台分)は、会場設営後に陳列するため、2階に集める。

夕食の間、舞台屋さんは品物が空になった1階と2階で明日の会場設営。8時少し前に2階が。8時過ぎに1階が空き、それぞれ設営に入る。
備品係りは備品整理。3階、4階で使用した各部屋の点検清掃、を並行して行う。下見陳列で使用した展覧会の展示棚不要分はすべて地下へ収納。
明日近代文献の部屋はそっくりそのまま食堂と化す。椅子と机の運び込み。

2階会場では平台、展覧会用展示棚、幅物の垂らしと品物が陳列され、舞台屋さんの用意した椅子がズラズラッと並ぶ。1階は各階経営員にお願いした開札者14人分の座る席と、ボー抜き係、袋詰め係の場所を決める。クーラー側半分は地方荷置き場。控え室には都内荷。駐車場側にはカーゴを並べ、明治古典会会員さんの買い荷置き場とする。

今回は買い上げ品明細の発行方法に一工夫加えたため、そのための手続きで明日の朝一は経営員3人が受付に張り付く。その説明を受けたり、明日の大まかな流れを、会場設営がほぼ固まったのでOKUNOさんから説明。

気が付けば21:40。うーむ、いよいよ明日か・・・(^^;。

■2001/07/06 (金) 下見

今日から大市の下見が始まった。

普段着慣れないサマースーツを着て満員電車に揺られた。会場に到着は9:20。

開場前にTVカメラが回っていた。今日のニュースの取材なのだそうだ。A堂さんが丁寧に応対して取材に応えていた。
10時開場。どっとお客様がなだれ込んだ。お目当ての第一はやはり芥川の自筆ノート。大学の研究者風の方が次々に手にとってご覧になっていた。少し人が引いたとき、20代と思われる茶髪の女性がすすすっとガラスケースに寄って来てワタシにささやいた。「これ、触れるって本当ですか・・・?」ううむ、なるほど。確かに文学館などでは現物を見ることは出来ても触ることは許されていない。彼女のような文学少女にとって、憧れの芥川を直接触れる良い機会なのかもしれない。もちろん、触れますよ。と自筆ノートのなかの一枚を取り出すと、彼女はピトッと滲んだ青インクの上に人差し指を置いた。しばらくして「うーん、ありがとうございました。」と指を離した。(^^;それにしても、もっと触ってもいいんですよ、と言いたくなるほどあっさりだった。それでも彼女は明古のこの会場で彼女なりに芥川へアプローチを果たしたのだ。

途中、Oさんとブー太郎さんとで明日の仕事の打ち合わせ。明日の閉場後、下見会場を入札会場にどんでん返しする舞台屋さんの仕事の進め方を確認する。

閉場は19時。各部所で検品して作業は一応終了。明日の大まかな予定をOさんが話して解散。20時。終わったあと、Oさん、Iくんと一緒に飲み会。22時半まで。

この一週間のうちで明日が一番キツイ日となる。とにかく今は休むこと。それしかない。早く寝よッと(^^;。

非日常への階段。
■2001/07/05 (木) 陳列

経営員にとっては実質大市2日目。

9時集合。昨日一日で大市用に化粧直しされた古書会館に、品物を陳列するのが今日の仕事。

4階に収納した荷物を各階の陳列場所に下ろす作業から始まった。11時に会員さんがいらっしゃるまで、その後は各フロアで陳列の下準備に入る。ガラスケースが多いブースはガラス拭きをしたり、下りてきた荷物を大まかに順番を整えるところもあり、それは各ブースのペースに合わせて作業が進む。

10時に幹事さんの集合時間となり、お茶を含めて一度集合。作業説明を受けたあと、経営員は外に出て集合写真の記念撮影。ワタシ所有のプラウベルマキナ67を使用してHIDEさんに撮影して頂いた。そのフィルムをあとで近くのプロラボに持ち込み、土曜日の14時過ぎまでに仕上げてもらうよう発注。そのわけは一応内緒ネ(^^;。

11時に会員さんが全員集合。本格的に陳列作業に入る。途中昼食をはさんでほとんどのブースは15時までに終了した。その後は細かいところで会場設営。「会場内では鉛筆以外はご使用にならない」旨のお願いや、未着品の掲示、荷受段階で判明した目録との変更点の一覧の掲示。鉛筆削り、ガラス拭き、クロークの棚追加(カーゴに中板噛ませ)、など。
あれこれと仕事が五月雨のように降ってくる。

1階には文学書と肉筆原稿、書画類が並び、2階には美術書、古典籍、地図が。3階は会議室をぶち抜き、近代文献類がコーナーを拡大して置かれた。今回新聞各紙を賑わせた芥川龍之介の自筆ノートは1階に置かれている。明日TVの取材が申し込まれており、昼のニュースで報道されるのかもしれない。

今日は女房の誕生日(^^)。

陳列済み。
■2001/07/04 (水) 中休

今日は舞台屋さんが入って古書会館を大市用に化粧直し中で、我々経営員の作業はない。

今日はゆっくりと昨日の作業を振り返りながら、今年の明古大市日記を書いている。来年の今ごろは現古書会館が立替工事中なので、七夕大市は代替場所において開催となり今年の経験は全然役立たないかもしれない。でもまあ、それはそれ。きっと来年は来年でたたき台となるべき”作業の流れ”を振り返りたくなるはずだ。いつ頃からお手伝いに必要な人数を考えて、いつ頃お願いに行ったのか、に始まり、当日どんな仕事をしてもらったか等、書き留めておく。

長男の風邪がうつって高熱を出した長女の容態は、早めに対応できたために軽くて済んだらしい。今日の朝には37度台まで熱は下がり一段落といった感じ。こういうとき育児書を紐解くといろいろなことが書いてある。

まず第一に熱を出すには理由があるということ。原因は必ずといっていいほどウィルス感染であり、体温を上げてそのウィルスに対抗するとき高熱となって表出する。つまり、風邪をひいて熱が出るのは体にとって正常な現象であり、日本脳炎などのように注意を要するような病気にでもかからない限りは熱であまり心配しすぎないほうが良い、とある。
40度くらいの高熱を発したときには”ひきつけ”を起こすこともある。それでもしばらくして自然に熱が下がれば(つまり風邪の抗体が出来れば)後遺症などが残ることは全くなく、むしろ熱を下げようとして無理に解熱剤を投与しすぎるほうが問題が多いと指摘されていた。熱は体が発する病気の唯一のサインであり、それを薬であれこれいじると正確な診断の妨げにもなるため、医者に連れて行く前に売薬による解熱は避けるべきであるらしい。なるほどもっともだ。
医者は医者で、何度も来られると「大丈夫ですから」と帰せなくなり、ある意味”余計な”処方箋を与えなければならなくなる。心配は必要だが、何事も”しすぎ”に注意ということか。

こういう時に別の項目をあれこれ読むと、育児する上で余計な情報の摂取や他の人との無用な比較は避け、子育てはマイペースでのびのびと行うべき旨が編集上一貫して主張されている事に気付く。

人間は弱いから誰かと比べて自分を計る。それが子育てを失敗に導く最大の原因なのだろう。耳が痛い話だ。

明日は陳列日。

■2001/07/03 (火) 初日

今日から明古大市の準備が始まった。

朝8時に集合。10分前に到着すると、気合の入った皆が古書会館前の道で談笑していた。今日からOくんとRくんの二人が経営員として加わった。どうかよろしくお願いします。

会館が開き、まずは昨日の中央市会残置品整理。30分ほどで終了。使用しない鉄の台を裏の駐車場に収納。10時に資源回収業者さんが来るので、理事の方に控え室のなかの不明品をすべて見ていただいた。ここで処分対象になったものはすべて潰される。所在のはっきりしているものは控え室に直置き。職員さんに電話をかけてもらう。

10時から会員さんによる荷受作業が始まる。それまでに大まかな設定を施す。4階倉庫に上がっている地方荷を2階へ下ろし、1階2階それぞれにカーゴを12台つづ並べて分野ごとの看板を付ける。荷受した荷物を分野ごとに収納するためである。総勢約50人体制で2800点弱の荷物を荷受する。ここでは本の冊数、原稿なら枚数を出品封筒の記事と相違がないかどうかすべて確認する。後になって実際の品物と封筒の内容が違った場合に事故となるからである。そんなわけで、原稿や版画の組み物などが大量に持ち込まれたときにはちょっとした騒ぎになる(^^;。この作業は昼食をはさんでたっぷり16時半までかかる。2階は冷房がきいているようなないような・・・。熱気に包まれながらの長時間作業は、かなり辛そうだ。

この荷受作業を経営員はサポートする役にまわる。地方荷を開梱した時に出る梱包材やダンボールごみも、万一品物が紛れていた時のために会期中はすべて残すことになっており、その保存作業に当たる。荷受け出来た品物を分野別カーゴにうまく収める作業も経営員の仕事。

荷受作業の終了間際、15時半過ぎから1階では会場の片付けを始める。明日は一日業者が入り、会場を下見会の設定として化粧直しするため、普段使っている余計な什器類をすべて隠す作業が必要なのだ。
1階発声台周りの机やロッカーを移動。2階も荷受作業の終了後、古書展用や古典会の備品を移動させた。この力仕事で汗だくとなる。

会場がカラになったのはちょうど18時。昨年とほぼ同じ時刻だ。あさっての仕事を確認し、解散。主婦の友地下にあるビヤホールで食事会。ご馳走様でした。

帰ってくると今度は長女が高熱を出して泣いていた。ヘルパンギーナによると思われる。39.7度。長男は全快。

■2001/07/02 (月) 明日

昨日高熱を発した長男は、朝になってもあまり熱を下げる様子もなかった。

当然今日は学校を休んで医者に連れて行くことにした。それにしてもたった一人子供が具合悪くなったくらいで大変な事態になっている。「アタリマエでしょ?」という想いと「たかがそれしきで」という考えが葛藤する。
近所のかかりつけの小児科で「ヘルパンギーナ」と診断されて帰ってきた。なんだそれは。聞いたことないぞ。と女房に言うと「夏風邪の一種で2、3日は熱が出るかもしれないってさ」と説明された。要はウィルス性の風邪である。
原因が特定できただけでも少し安心する。昨日の休日診療では熱を下げる対処療法しかしてもらえなかったが、さすがに専門の小児科は違うものだ。

今日まで通常市があるのだが、子供の熱の事もあって休んだ。一応Oさんに行けない旨を電話で連絡した。

明日の事も気になったが、それより先にやることがある(^^;。愛書会用本の整理と山のようになった市場買い上げ品の整理である。どうにも忙しくて後回しになってしまっているが、これをやり終えないと明日から安心して留守が出来ない。
なんせ7月9日の最終日の次の日は荷物搬出のために本を2階から1階へおろす作業の日である。まったく余裕がない(^^;。すごい日程を組まれたものだ。

いよいよ明日から明古が始まる。

■2001/07/01 (日) 高熱

昨晩から長男が熱を出した。

計ってみると38.7度。かなりの高熱。まだ熱が上がるらしく、背中がゾクゾクすると言ってメソメソ泣いていた。とにかく水分を切らさないことを留意した。

長男の熱は夜明けとともに下がるかと思っていたが、そうはならなかった。氷枕や氷嚢をタオルに包んで腋の下にはさんだりしてもほとんど変わらない。お出かけどころの問題ではない。今日は一日看病することとなった。高熱で食欲がないらしい。何が食べたいか?と聞くと、弱々しく「・・・ヨーグルト」とつぶやく。まだ朝8時でスーパーも開いていないため、コンビニでアイスとヨーグルト、それにウィダーインゼリーを買った。自分が気持ち悪くて何も食べられなかった時、このゼリーだけは食べることが出来たからだ。
ヨーグルトとゼリーを一通りおいしいと言って食べたので少し安心。ところが午後の気温が上がるころになって体温も上昇したらしい。再び顔は真っ赤になり、くるしそうな声をあげた。熱を計ってみるとなんと40度オーバー。医者に連れて行くことを決断した。時に15:40。保健所隣の休日診療所へ電話すると16時までだから早く来てくれと言われて、すぐにクルマを飛ばした。

原因はわからないものの、喉は赤く腫れているらしい。とりあえず高熱を下げるため坐薬を入れてもらった。明日はかかりつけの医者に行く予定である。

たまにこういう発熱がある。よく「知恵熱」なんて言われるが、どうなのだろう。原因がはっきりしない発熱だけにちょっと気味が悪い。

今日の最高気温は37度あまり。・・・最悪である。

2001年07月31日 | Posted in 甘露日記 | | Comments Closed 

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