甘露日記2000年7月

■2000/07/31 (月) 夏休み

東京古書会館が夏休みに入った。昨日の日曜日から来週の日曜日までである。その間は当然ながら市場はない。明治古典会も休会である。ワタシは毎年この期間中に夏休みを頂く。明日から2日間、河口湖へ家族で行くことになっている。「また、釣りかい?」という声が聞こえてきそうだが、釣りは宿へチェックインしてから3時間くらいと決めている。去年のように丸一日釣りというのはやめた。その代わり、一日平日に亀山湖へ行くことにする。

今日は午前中に、知る人ぞ知る名店A書房さんがいらっしゃった。この方のお話は面白くて、ついつい話してしまうのだが、それはさておき、先日中央市会で買った吉永小百合の手紙付きサイン本を買ってもらった。ご本人曰く、「人気ありますよねー。」との事。過去に署名入り写真集なども扱ったご経験があるそうだ。

やはり自分の感覚を大事にしなければならない。オヤジが半分の評価を下した本だってちゃんと売れる時には売れるのだ。売れた経験も売れなかった経験も、ワタシの古本屋としての経験となり、積もっていく。
古本屋には、そんな売れるか売れないかという事が毎日続いていく。何事も経験です。

■2000/07/30 (日) 牛久沼

今日は牛久沼でTOFの皆さんとバス釣り。
ワタシは2匹引っ掛けたものの、バラしてしまった。(^^;
台風の影響か、強風が吹き荒れ、ボートは11時でおしまい。ことボートに関しては牛久でいい思い出はない。大抵途中であがってしまう。やはりバス釣りは慣れた亀山湖が一番楽しい。

その後、皆さんと小貝川で釣りをしたが、全く反応なし。帰り道、DVDナビを使用して谷和原インターから乗った。しっかし、このナビ、わざと5kmくらい遠回りさせたり、急に目標を変えたりして不届きな奴なのだ(^^;。

■2000/07/29 (土) 昨日の名品

昨日の明治古典会の特選市会で、萩原朔太郎「月に吠える」無削除本の新品同様な品物が出品された。これは、買った人の弁によれば”30年ぶりの出物”なのだそうだ。そんな本が何の予告なくポンと突然出てくる明古もすごい。 大変な金額になった(^^;。もし買おうと思ったらそれなりの覚悟がいる。こうなると商売をはるかに超えているという印象だ。日本文学の奥深さ。目の当たりにする興奮。

■2000/07/28 (金) 明古特選市

今日は今期最初の特選市会。
今までは今日くらい事前に出品が予定されている場合には前日に仕分けのための予定を組んだ。今回はあえてやらなかったわけだが、実際はどうだったろう。12時ころまでに仕上げる、という暗黙の目標からすれば、今日の混乱はよく考えたほうがいいのかもしれない。

今日は出品点数は約1,200点と、最近多めで推移する明古としてはむしろ標準的な量であったが、品物が平均を超える水準のものが多かった。ただし午前中、特に11時ころの状況は今思っても背筋が寒くなる。経営員が誰一人フリーな人がいないにもかかわらず、持込の荷物が立て続き、仕事だけが山積みになっていったのだ。あの時、経営主任の下した「カーゴに載っている荷物は3階へ」という指示がなければ、今頃どうなっていただろう。

働いている人が多ければ多いほど、それぞれ皆いろいろなことを別々に考えながら行動する。それは時に混乱をきたすことになる。その混乱を避けるには大局的に状況を把握しながら指示を的確に出す人が必要となる。それぞれが独自に意見を持ってしまうくらいに段階を踏んでしまえば、むしろなおさら必要性は高まるのかも。

何の落とし所もない文章になってしまったが、今日はこれくらい。

■2000/07/27 (木) 木曜日

今日は一新会があった。月末の目録市ということで、出品量は多め。限定本が赤立て掛け台にズラリ。

7月のはじめにあった明治古典会七夕古書大入札会の今日は清算日。うちも数点出品し、すべて売れてくれた。そのお金が今日入った(^^)。ただ、仕入れた金額も大きいため、大幅に儲かったという事にはならなかった。換金した程度。でも銀行に眠らせておくよりは良かったみたい(^^;。なんとか。

今期明古の月末特選市は一口5,000円以上に決まった。一品物の出品をお願いします!

明日の明古に備えて前日荷受をやるか?という選択があったが、今日はやらないという判断を事業部長と主任が下す。地方荷が164箱。明日8時からツユだく、いや、汗だくで仕事ですな(^^;。

■2000/07/26 (水) 雨

七夕大市以来の雨。普段なら嫌な雨だが、連日の炎天下を経験してしまうと恵みの雨と思う。

市場というところは、本を買いに行くためだけに存在するのではない。誰かが出品したものを買える、ということは、自分も本を出品することができるのだ。自分の店で売れない本だけれども、値段が高いことはわかっている、そんな場合には市場を利用し、それを主力にしている方に受け渡すのがスジである。全国で古本屋さんは約2,700店。その人たちが一堂に会することはまずないが、大きな共同体のような組織を形成している。それが全古書連であり、「日本の古本屋」というwebページもある。

古本屋にも色々ある。それは本が色々あることに起因する。なんでも店に置きます、扱います、という古書店はほとんどなく(個人商店並みの小規模な店が多い)、店主の見識と趣味嗜好によってその品揃えは決定される。店に置ききれない本は倉庫に落ち着くか、捨て値で売られてしまうか、市場に出品されるわけだ。
同じ古本屋でも営業形態はさまざまであるが、その業者たちの背後に決まって登場するのが”市場”なのである。

今日は資料会。ウチも何点か出品した。結果、全点売れてくれた。んー、ありがたい(^^)。他の本屋さんでは売り物になるのだ。交換会の威力を感じられる。本は流通させましょう。

本は不思議である。自分には用済みでも、その本を必要としている人にとって輝いて見えることがあるのだ。本を”輝かせる”ことが古本屋の仕事というのは決して言い過ぎではないだろう。

■2000/07/25 (火) ここ数日

夏休みに入ってから、売り上げが良くない(^^;。

原因はやっぱりここ数日の猛暑かなぁ。自分に照らしてみれば、カンカン照りの空の下、電車に乗って買い物に行くだろうか、行かないよね。
かといって、じゃあしょうがない、と納得して終わるというのもナンだ。ナンだといいながらも、打つ手がない・・・。

■2000/07/24 (月) 月曜日

月曜日は中央市会。来週は古書会館が夏休みに入るため、今日の出品量は多いのではないか?と思いきや、普段とあまり変わらない量だった。
さて、その中で、最終台に並べられた吉行淳之介「驟雨」がワタシの今日の目玉。芥川賞ものである。初版カバー帯付さらに元パラまで付いた美本なので、いくらくらいするか、はワタシでもわかっている。ただ、お客様からバックオーダーが入っていない状況でウン万円の本を仕入れるにはそれなりの覚悟がいる。悩みながらも札を書いた。その結果は、ワタシより2千円高く入札した人がおり、ワタシは2番で駄目。それでも一応相場近くまで入札できた、ということは確認できた。
しかし、2番手の人に御褒美が出るわけではない。ただの徒労と言えなくもない。万年2番手は手ぶらで帰らなくてはいけなくなる。相場がわかったら、いつか無理してしっかりと入札してみないことには何も始まらないのだ。なにせ、手許に本が来ないのだから・・・。

「買わずに後悔するより、買って後悔しろ」という名言が頭の中をかすめて行った。

■2000/07/23 (日) 日曜日

日曜の多摩川は混んでいる。ワタシは4:30に入って最初に釣り始めるが、その後、フライマンを中心に続々と増えていく。フライマンでマナーの良い人はひとりとしていない。ワタシが釣っている場所へどんどんと割り込みをかけてくる。ワタシの頭の上からキャストを始める。釣りにくいことこの上ない。というか妨害である。ワタシはその場所から逃れる以外に方法はない。
フライマンは皆仲がよい。ワタシが納竿した7:30にはすでに10人でポイントをブロックし、誰も中に入れさせないようにしていた。その光景は見るも無残・・・、である。ワタシは彼らを多摩川のマフィアと名付けた。

さて、ワタシはそんな中で今日は2匹の釣果。ま、日曜日はこんなもんです。

等々力プールは暑かった・・・。朝11時頃に入った。いまどき入場料が2時間で200円である。激安だ。その代わり、ワタシが小学生の頃に通っていた当時と何ら変わらない施設である。安さの秘密である。(^^;
そんな安プールでも、プールはプール。暑い日のお客動員数はぐんぐん上がっていく。意外にも茶髪ヤマンバ系のコギャルがビキニでブーメランな彼氏と来ていたりする。金使ってもらってないねェ・・・。(^^;ま、ほほえましいが。
子供と一緒にプールへ行くと、必然的にワタシが子供たちのお供として児童用プールに入ることになる。一見「はずかしい」となりそうだが、入ってみるとまわりにもワタシと同じ境遇の人たち、というか、ほとんどが同世代の子供を持つ親ばかりであった。仲良く夫婦で入るプールは、露天風呂よりも楽しいのではないだろうか(うちの女房は入らないけど)。そんなわけで、雰囲気に簡単に溶け込めてしまい、目立たない存在になれた。あっという間に基本料の2時間は過ぎ去った。
プールから上がり、適当にだるくなった身体へ生ビールを流し込む。この瞬間がさいこーなのだ。また行こう!

■2000/07/22 (土) 夏休み

世の中は夏休みに突入した。近年は交代で休みを取れるような会社も増えたようで、8月一杯までは電車も比較的空いているような気がする。昨日の終電間際にある恒例のラッシュも少し控えめだった。

ワタシの夏休みはもう少し先で、わずか3日だけなのだが、そんな貴重な夏休みもすべて自分の都合で使うわけにはいかない。アタリマエのことである。子供の夏休みは19日から始まっている。1日中いる彼ら。誰がその面倒を見るのか、といえば、ほぼ100%女房ということになる。それなら気が楽ではないか?といえばそう単純にはいかないんですよ(^^;。

今度の日曜日は、近くの等々力プール(かのJリーグが開催される等々力競技場の隣)へ行ってくる予定。家族サービスというんだろうな。プールの後に近くのレストランでイタリアンを食べ、ジョッキで飲むビールはうまい。これは隠れた近所プール行きの愉しみである。なあんだ、楽しんでんじゃんか、というご意見は正しい。楽しみが無くてやってられるかぃ!(^^;

■2000/07/21 (金) 金曜日

ワタシにとって金曜日は特別な意味を持つ。そう、明治古典会がある日なのである。明治古典会の経営員をしている間は、いや、やめてからも明治古典会という存在がなくならない限り、金曜日はいつまでもワタシのなかでは特別な曜日であり続ける。
東京古書会館はワタシにとって第二の故郷となった。この業界に入って右も左もわからない時に、Fさんから声を掛けられたのだ。「明古の経営員をやってみませんか」と。あの日はワタシの運命を変える日となった。ワタシは喜んで、それこそ二つ返事で「御願いします」と答えた。もうかれこれ6年も前の事だ。ずっと昔のことのようで、昨日のように鮮明に覚えている。あの日から、ワタシは変わったのだ。

今日も金曜日。入った当初とはすでに違う視点で、今、明治古典会の通常市会の時間を過ごしている。当時からいろいろな人にお世話になり、そして迷惑をお掛けした。それを思うと背筋が寒くなり、消えてしまいたくなるときもあるが、この感覚は忘れちゃいけないことだと思う。

■2000/07/20 (木) 今朝の釣果

どうも満潮がくる時間は釣れない。6:30頃が満潮の今日は、朝一で60アップを釣った後は反応がにぶい。結局、再び釣れ始めたのは7:00を過ぎてから。
計3匹。60アップはそのうち2匹であった。

先日中古で購入したスコーピオンの今日は出初め。3匹なら、まあまずまずでしょう。しかし、コイ釣りにはベイトタックルの方がややしっくりくるように思う。今度からはベイトだな・・・。

今日は祝日ということを昨日の午後、気が付いた。一体誰が7月20日を祝日にしようなんて言い出したのだろう。そのおかげ(?)で今日の一新会(神田の市場)は休会である。まったく迷惑な話だ。

今日から小学校は夏休み。これから暑い日が続くというのに、学校が休みで子供がひとりずーっと家にいるのか・・・、と思うとちょっと気が重い。

今日は古書展用の均一本の値段を一斉値下げ作業を一日かけて行なった。9月のはじめに備えての仕事である。でも、ちょっと後ろ向き系の仕事なので、疲れた・・・。(^^;

■2000/07/19 (水) 暑い・・・

先日のバス釣りで早起きした、というのが響いているのか、ここ2,3日朝が眠い。今日は多摩川へ行ってしまおうかな?と思っていながら、結局起きれなかった。(^^;
釣りで思い出したが、バスワンXT(スピニング用)を折ってしまったので、昨日神田小川町のRという中古屋さんでスコーピオン2601-2を購入。12,000円だった。たしかJ屋で新品が22,000円くらいしていたはずなので、1万円安く手に入れた。もちろん中古だが・・・。

夏は古本屋にとって厳しい季節である。暑いとやはり本からは遠ざかるだろう。
夏は身体を休め、バス釣りに行く。これがワタシの夏の過ごし方ですね(^^;。ちょっと後ろ向きかも。

■2000/07/18 (火) HPの更新

今日は火曜日。ホームページを更新する日である。
振り返ってみれば、かなりな量の文章と写真である。一部”重い”などの苦言も頂いている。ごもっとも!。確かに書き散らしていますよ。でも、自分のやりたいようにやる、ってのがHP造りの愉しみだし・・・(^^;。やっていて楽しめなくなったらやめる。これは最初から決めている。仕事がキツくても辛くても、ついホームページを書いてしまう・・・。そんな存在になってくれたらいい。

先日、カメラ本が店で4冊売れた。クラシックカメラ専科の初期のものである。わざわざ書く、ということはよっぽど売れないんだな?と読むのは正しい。ホームページであれだけいろいろ書いていても、のってくれる方はごくごく少数の方のみ。無論、ノリの良さだけで買えるような値段ではないことは重々承知しているのだが・・・。同じ事は荒木さんの本にも言えるかな(^^;。

■2000/07/17 (月) 中央市会

今日は月曜日。神田では中央市会が開かれる。毎週毎週、古書会館の一階には本が天井まで高く積みあがる。とにかくもの凄い量だ。うちは狭い店だから嵩のある本は置けない。単価の少しでも高い本を店に並べようとする。
二階はどちらかといえば専門書が並んでいる。今日は最後の方に吉永小百合のサイン本が出品されていた。結局落札できたのだが、うちに帰ってきてからオヤジに見せたら、ワタシの半額の値を踏んだ・・・。(^^;失敗か?いやいや、仕入れ値よりも一円でも高く売れれば、それは失敗ではない。吉永小百合ファンなら絶対に欲しくなる本のはず。安く入札して買えなかったときの方があとで数段くやしいことを経験として知っているので、買って失敗は良しとしましょうよ。”買わずに後悔するよりも、買って後悔しろ”とよく言うではないか。(誰が?(^^;)

■2000/07/16 (日) 今日の釣果

今日はよく晴れた。

予報では曇りだったのでちょっと安心していたのだ。何って、日焼けを、である。予報に反して快晴の一日。腕はTシャツにさえぎられた二の腕は真っ白、先は真っ赤、という実におめでたい色となってしまった。

さて、亀山湖という湖をご存知だろうか?普通の人なら全く知らなくて当然なのだが、ちょっと釣りにはまってしまった人なら誰でも知っているハズである。千葉県君津市にある鴨川へ行く途中の道にあるダム湖である。そんな遠い場所まで行って、朝5時にはボートを出し、夕方まで昼飯も食べずにたった一人で釣りをするのだ。なんとストイックなことか。金だって馬鹿にならない。往復7,000円の高速代、一日5,500円のボート代。他にも細かく言えばガス代、食事代、飲み物代だって掛かるのだ。(^^;
しかし、今日はそんな金をかけてまで行った甲斐があった。驚くなかれ、今日の釣果はブラックバス8匹、ブルーギル1匹也!計9匹の自己新記録である。

日焼けでヒリヒリする肌を抱えながらも、帰りは上機嫌だった。

■2000/07/15 (土) HPの更新作業

かの東京Dランドが昨日2億5千万人目の来場者を迎えたのだそうだ。うちのHPも昨日来場者4万人。いや、比べるようなことではないのだが・・・。(^^;
今思えば、Dランドはその敷地さえ限定せず、内容を更新しつづけている遊園地である。ホームページも同じ事。どんなに魅力ある施設(内容)を最初に作ったとしても、その後に新しい内容を追加していかなければ、安定成長は望めない。
うちも売れない売れないといいながら地道に店売りを続け、注文が入らないはいらないといいながらホームぺージを地道に更新していきたい。

明日は久しぶりに亀山湖へバス釣りに出かける予定である。今から楽しみだ。釣れない?いえいえ、バス釣りに限っては”釣れる”事など二の次なのですよ。

■2000/07/14 (金) 祝!4万ヒット!

いつも繰り返し来ていただき、ありがとうございます。おかげさまで4万ヒットです。

聞くところによると、4万ヒットのうち、8千ヒットは固定客の方お二人が踏んでくれているらしく、頭が下がります・・・、なんてね。(^^;仕事帰りで午前様してホームページを開けてみたら、4万を120も超えておりました。m(_._)m

さて、いきなり仕事の話。昨日の”前日荷受”は今日の市会のためにあるわけである。蓋を開けてビックリとはこのこと。新幹事さんを祝福するような出品量の多さ!事業部長さんは泣いておりました(どっちで?ご想像のままに・・・)。
3階までびっちりの出品量にはただただ唖然、ともしていられない。そんなヒマは無いのだ。それぞれ荷受けマシン、仕分けマシン、縛りマシン、撒きマシン、と化した経営員と幹事さんは粛々と仕事をこなす。勿論、額といわず、顔、身体中汗だらけである。まったく皆さん、よく働くよなァ・・・(^^;。大市で一週間あいた、というのがお客様の感覚にはあるらしいが、われわれは大市から数えてここ2週間それこそ明古漬けの状態である。毎日が明古で明け暮れるような状態だ(^^;。

朝8時に始まった仕事は夜の7時にハネる。そのあとは飲み会である。今日もOさん(丸さんではなく、オーさんと読みます。”匿名で”とのご本人の希望により)の40代ぶりが会話のそこかしこに出現。Oさん、デンキブランには気をつけましょうねッ!あと、タバコの灰は灰皿に・・・。(^^;

■2000/07/13 (木) 寝苦しい

睡眠不足から一転して、今朝は寝苦しかった。いよいよ熱帯夜の季節がやってきたようだ。今朝は3:30に目が覚めてしまい、汗びっしょり。またクーラーをつけて寝るのもなんだなぁ、と思ったのが運の尽き・・・。多摩川へ散歩することにしてしまった。(^^;
4:10  4:20  4:55  5:05  5:10  5:40(60)  5:50  6:10  6:30(60)  7:00(60)  7:35(60)  8:10(60)
計12匹。日が高くなってからは60アップが連続した。4:10のヒットは最速記録。勿論あたりはまだまだ暗く、朝マズメという雰囲気。これはなかなか気分がよかった。
6:30頃からワタシの隣でなかよく釣りをしていたカップルは、リールもない短い竿で釣っていたが、釣れるわけも無く、途中からザリガニ捕りをはじめ、そこそこ捕まえていた。
先日の台風による大雨を、明古に出勤する電車の窓から見ていたが、堤防の上まで冠水する大水だった。そのせいか、中央にいくつかあった中州がすべて流されてしまったようで、8時近くなって干潮になるも、とうとうその姿を現すことは無かった。どうでもいいことのようだが、ポイントの目安になっていただけにちょっと戸惑った。

さて、昨日の夜、主任から今日の夕方に明古の荷が集中し、本日5時より、前日荷受をすることを告げられた。大市が終わったのも束の間、いよいよまた大変な日常が始まるのだ。

で、その大変な一日が今終わりそうだ。前日荷受から帰ってきた。大市が終わったあとにあれだけ余っていたカーゴがすでに品薄状態。うーん、一体何処へ消えてしまったのであろう。

終わった後の食事会を古書会館近所の中華で頂く。会員さんは50代の方が中心で、ともすれば我々との世代ギャップを感じる話題も出る。しかし、そこでひとりその話題に果敢についていく経営員ひとり。そう!Oさん!あなたはやはり我々昭和40年代とは違う感性を持ってますよ!

■2000/07/12 (水) 疲れているかも・・・

昨日のページ更新作業で疲れてしまい、日記も全く内容の無いものになってしまった。

今日から市場へ行こうと思っていたのだが、目の前に溜まっている仕事の山を片付けなければならないという事情に押し潰された。今日も一日店である。ページの更新もままならず、本の山と対峙している。売れていくよりも入ってくるほうが圧倒的に多いわけで、山になっていくのはむしろ当然なのだ。この悪循環はどこかで断ち切る必要がある。
さて、愛書会が終わってからすぐに明古大市にはいってしまったため、直前に購入しておいた本の整理が全然出来ていない。甘露書房では自分で仕入れた本は自分で売るのが原則である。というか、ワタシが仕入れた本はワタシ以外にはわからない、というのが実際のところ。ワタシが手をつけなければその分埃が厚くなっていく・・・。

やりましょう。やるために買ったんだから。

■2000/07/11 (火) 大市後

今日は一日店番。ページの更新を主に行なう。しかし、いつもそうだが、これといった反応を得られない。ただカウンターのみが大幅に増えていく・・・。これはいずれ考えるべき問題かもしれない。

昨日、明治古典会の大市が終了した。

ちょっと睡眠不足気味か。ページを書いていて何度かうたた寝してしまった。

■2000/07/10 (月) 全期終了

今日は昨日の大市の後仕事。全国のご同業様が昨日の市会で買った荷物をそれぞれのお店に発送する日だ。朝10時から作業が始まり、午後3時までにはすべての梱包が完了する。今年は、141箱。
梱包が終わると今度は現状復帰。明日から通常市会が始まる。当日の運営の時、荷物を運ぶので重要な役割を果たしたカーゴも、今日はどんどんあまっていく。普段はカーゴが足りない足りない、とぼやく事が多いのに今日ばかりは「こんなにあったのか・・・!」と驚いてしまう。実際、40台あまりのカーゴが控え室に並ぶ姿は大市後以外には見ることは出来ない。
すべての作業が終了したあと、経営員を初めとする今大市会の運営に携わった方々で記念撮影。主任だったHIDEさんと前期主任だったKさんは今日で経営員を卒業された。
そのあと、6時から浅草ですきやきの食べ放題の膳。ご馳走になります(^^)。おいしく楽しく宴は進む。宴もたけなわ、という頃を見計らって新主任から今回で卒業されるHIDEさんとKさんにトロフィー(?)と記念品として伊勢研修旅行で撮った経営員全員の4つ切り写真(プラウベルマキナ67で撮影されたもの)の受け渡しが行なわれ、会長から卒業証書が授与された。感慨深い。HIDEさんの挨拶の途中、涙が出そうになった。今週の金曜日からはいよいよワタシにも役(副主任)がつく。店を出た後、Kさんからそのことで背中を押された。確かに今年はワタシの年にしなければならないのだ。淡い期待と重い責任。強くなれるといいのだが。

帰りはKくん、TOMOMIさん、HIDEさんとカラオケへ。これもまた背中を押してもらった気持ちになった。お疲れ様でした。そして、ありがとうございました。

■2000/07/09 (日) 明治古典会開札日

今日は明古大市の開札日。下見日に展覧された品物が入札にふされ、実際に取引される日である。といっても、実際にはニュースでも報道された高村光太郎がたった一点出てくるわけではなく、約2600点の古書優品がこの一日で取引されるのである。その進行を誰もが納得する形でスムーズに行なわれるために、会はあれこれと運営を考える。
朝は9時開場。10時から約40分おきに250点あまりの古書が入札される。全国から集まったご同業の鋭い目がいちいち光る。それはそれはぴりぴりとした雰囲気で運営する側のミスは許されない。その緊張感には毎年神経を削る。
何がいくら、あれがいくら、と値段がすべてな世界のようにも思えるが、この市会を運営する、という責任は、我々若手古書業者を違う角度から奮い立たせてくれる。「同じ目標に向かって仕事をする」という行為の尊さを知らしめる。
今日は忙しい。品物を見ることで皆さん精一杯だ。しかし、自分が入札して落札した品物がどうやって自分の許へ届けられるのか、と少し振り返ってみて欲しい。自分の荷物も大事だが、そんな裏方の世界で”もくもく”と動いている人間がいることも、常に表の人でいる方にも知って欲しい・・・。今日はそんなことを言ってみたい気持ちになった。

これからもずっと表街道を歩むことの無い、そんなダンゴムシの独り言である。

■2000/07/08 (土) 下見二日目

今日は明治古典会大市会の下見二日目である。そして天気は台風・・・。全くどうなっているのか。古書会館の入り口に飾られた七夕飾りには「あした、天気になあれ 明治古典会」の短冊が下がっていた。
その甲斐あってか、朝10時の開場頃から雨は小降りになり、午後には日が射した。なかなかのご利益(^^)。午後からは人出も多くなり、会場は盛り上がっている。これなら良い市会になってくれそうだ。
さて、下見の時間の終わる16時から裏方である我々の仕事が始まる。まず品物を明日の開札日を考慮した上での収納。そして舞台屋さんの撤去作業と平行しての什器の移動。さらに明日の朝のための品物陳列と。16時から作業を始めて、終わったのは21時過ぎであった。
さて、明日はいよいよ本番である。あれはいくらになるのだろうか、と楽しみな日でもあり、忙しさを心配する日でもある。

いずれにしろ、明日だ。明日は死ぬまでやってくる・・・。

■2000/07/07 (金) 七夕

今日は七夕。明治古典会七夕古書大入札会の下見日初日である。今回は発見された高村光太郎直筆の油絵がマスコミ各社をにぎわし、NHKの取材も受けたらしい。最低入札価格は1,000万円。高いと見るか安いと見るかは、買う人の光太郎への思い入れによって決まる。光太郎が手に入るなら、1,000万円など安いと思っている人は絶対に居るはずだ。

そんなわけで、今日は下見日のため、経営員としての作業はない。本日は店にも出ず、休みである。朝は3:30には多摩川に居た。まだ真っ暗の空に向かってキャストする。実に気持ちが良い。30分たち、東の空がしらじらと明け、一瞬真っ赤になった後、急に一面明るくなる。日の出の瞬間であろうか。
さて、台風が近づいているというので、低気圧接近に伴う爆釣状態を期待したのだが、非常に食いが渋い。結局、3:30から始めたのだが、最初のヒットは6:00。それから4匹釣ったが、それっきりであり、パターンも岸際しか通用せず、得意の沖を流すパターンはショートバイトに終わる。本当に食いが渋かった。どうも経験上、潮が上げるときにはあまり良いパターンにはならない。潮が下げて行くとき、これが絶好である。
6:45にヒットしたコイが60cm後半の大きい立派な個体であった。一応持参したIXYデジタルでその姿を収める。
ま。大物の記録を作ったから良しとするか・・・。

明日はスーツを着て古書会館へ。その後、入札日の設営をする作業が待っている。(^^;台風かァ。ツいてねーなー・・・。

■2000/07/06 (木) 陳列

今日は午前11時集合。大市は5回目だが、11時集合は初。
さて、今日は分野ごとに別れて会員さんと一緒に荷物の陳列作業。明日からの下見に備えた。実は一週間の大市日程で、今日が一番仕事は少ない。
すべての作業は6時に終了。明日は下見一日目である。経営員は会場の受け付けをおおせつかっている。ただし、ワタシは2日目の担当。明日は休みである。
皆で徳萬殿で食事をして帰宅。

明日は休みである。4時起きで多摩川へコイ釣りに出かけよう!

■2000/07/05 (水) 今日は作業なし

昨日は明治古典会の大市会の準備が始まり、朝8時から夜7時まで古書会館にカンズメになって働いた。今日は会場をお化粧直しするための内装業者が入るため、我々は休みである。といっても、店番まで休みになるわけではない。むしろこの一週間は店にほとんど居られないため、こんな時を利用して仕事を片付けておかなければならない。(^^;。
ここのところ夕方になると大雨である。昨日も東京では床下浸水の被害があったと新聞にある。一般的に言って古本屋の書き入れ時は夕方である。昼間ジリジリと暑い大陽に焦がされ、お客様は涼を求めて夕方に本を買いにくる。そのゴールデンタイムに大雨では、本など売れようもない。夕立こそ、古本屋殺しの雨であるといえよう。
・・・今日も雨降んのかなぁ・・・。

7月5日は女房の誕生日である。女性の誕生日が「めでたい」のは何歳までなんだろう。ま、ワタシはいつまでたっても「おめでとう」と言う気でいるが・・・。辰年2000年の年女である。めでたい。

■2000/07/04 (火) 明古初日

今日から明治古典会大市会の準備が始まった。
古書会館に朝8時集合し、昨日の市会の残置品の山を片付け。そして、不要な台を片付け、全国から集まった荷物を開梱した。その作業が朝10時から夕方4時過ぎまで行われ、その後、鍵の掛かる部屋へ荷物をしまい、明日の会場設定に備えた。
例年通りにやっているつもりだったが、なかなかスムーズに事が運ばない。なぜだろう。これは考えてみる必要があるかもしれない。
明日は、専門の業者が入っての会場を”よそ行き”にする作業に一日あてられる。我々は休みである。

■2000/07/03 (月) 明日から明治古典会大市会

いよいよ今年の明治古典会大市会が迫った。明日から一週間は古書会館でほとんど過ごすことになる。ページの更新も出来ないかもしれない。日記も、つけられないかも・・・。

さて、明日からの予定を鑑み、今朝は多摩川へ釣行。しかし、昨日の夕立の影響と、朝5時過ぎにくる大潮の満潮がかさなり、反応はない。仕方なく、水門の中に滑り込ませたりして2本。その後、フライマンの溜まり場になってしまい、水門を断念。ボトムを探る釣りを約1時間。時計は朝8時に迫ってくる。一応8時をリミットと決めているのだ。そろそろ帰ろうかな、と思っていた頃、スコーピオンがしなった!アンタレスからスーパーGTRの12ポンドがするすると出て行く。ん!最後の最後で大当たり。充分コイとのバトルを愉しんで、フライマンの集団を見てみると、皆水門の奥にめがけてフライを投げ込んでいた。(それで釣れるのはアタリマエなのだ。by経験者(^^;)
時間的にみても限界なのと、良い印象のまま終わりたかったので、そのまま帰ってきた。IXYも持参したのだが、人が多かったため、出番はなかった。
それにしても月曜の朝に川で釣りをしている彼らはちゃんと仕事をしているのだろーか?!(って人の事言えないけど・・・(^^;)

明治古典会の大市は、規模も出来高も日本で一番大きな古書のオークションである。その市場の経営員をワタシはやっているのだ。

■2000/07/02 (日) キヤノンイクシデジタル

昨日買ったキャノンイクシデジタルだが、さっそく今日の井の頭公園行きに付き合ってもらった。撮る時に”L”の表示が出る。「あれ?昨日S表示に直したのになぁ」L表示とは、記録される画像の画素数を表す。Lの方が絵が大きく、その分だけメモリを食う。
確認のためマニュアルモードにしてみると、ちゃんとS(小さい画素数であり、HP用の画像にはこれで充分)表示になる。ということは、一度電源を落とすと、そのたびに設定しなおさなければならないのだ。これは骨が折れる。この標準である”L”モードでは8MBのCFカードで12枚しか撮れないのだ。これじゃぱちゃぱちゃとフィルムのことを考えなくて撮れるデジカメの良さが減ってしまう。
結局、夕立にあった帰り際にBカメラで18000円出して64MBのCFカードを急遽購入してしまった。これで撮影枚数は”L”モードで100枚くらいになり、”S”モードでは400枚くらい撮れるようになった。(必要ねーだろ!の声有り(^^;)

行きがけの井の頭線に乗る直前に寄った渋谷マークシティにあるKIHACHIのソフトクリームはうまい!

■2000/07/01 (土) 愛書会その2

今日は愛書会の2日目。昨日を受けての2日目はお客様は少ない・・・。どうも今日のような真夏日に本を買いに行こうという方はほとんどいらっしゃらないようだ。なかなかこれからはきびしいなぁ。
今日、BカメラからIXYデジタルを引き取ってきた。やはり小さい。これは小さいことだけでもすごい事だ。キヤノンの”本気”を見た気がした。デザインも秀逸で、他社のカメラが野暮ったく見えてしまう。このカメラを差し置いて他のデジカメを買う人ってどんな人だろうか、とまで思う。(誉めすぎか?)
さっそくいじってみるが、ちょっと前のデジカメで感じた操作の煩雑さ、動作の緩慢さはほとんど解消されている。ううむ、これは凄いカメラだ。(また誉めすぎか?) 最後に問題が残っているとすれば、バッテリー消耗の早さという事になろうか。やはりバッテリーがなければ何も出来ない、というスペックは、30年前のカメラ、ローライ35を抜けなかったということだ。比べるのがおかしい?いや、カメラである以上、これは重大な問題なのである。

2000年07月31日 | Posted in 甘露日記 | | Comments Closed 

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