1日店

朝寝坊(^^;。起きたら9時だった。以前は早起きが得意だったんだけどなぁ・・・。

朝飯を食べながら伊丹十三TVを見る。語り手は浅井慎平氏。伊丹十三といえば映画監督というイメージがあるが、そういえば俳優として映画に出演していた印象もある。大河ドラマで吉良上野介を演じていたこともあったな。いろいろな面を持っている人という記憶は正しいようで、語り手の浅井慎平氏はさらに氏の別の面を語り出した。
とにかく凝り性。それはファッションや愛用品にも表れているし、料理も大好きで本まで書いている。ヴァイオリンを独学で習得してしまったこともあった。心理学に傾倒したときには徹底的に研究して、挙句には心理学の雑誌を創刊してしまった(!)。
なぜ心理学か。氏が最も多感な中学生のころ、映画監督だった父(伊丹万作氏)が他界してしまい、男として目指すべき身近な目標を喪失してしまったことに端を発するという。「自分とは何か」という命題と相対した伊丹氏は、ふとしたきっかけで読んだ心理学者・岸田秀氏の本に触発されて自分を深く見つめはじめた。岸田氏とは後に対談して本も出版された。
伊丹氏は自分は空っぽの器だ、と言った。何も持っていない。自分が何者なのかわからない。岸田氏は言う。自分にとって”自分”なんてラッキョウの皮のようなもので、剥いていったら何もなくなってしまう。つまり、最初から答えのない命題と格闘しているようなものなんですよ、と語っていた。
51歳の時に伊丹十三は映画監督となる。岸田氏は続ける。「伊丹さんは最初から映画監督になりたかったんじゃないか。」父親が天才映画監督と云われていた。だからこそ、父親を超えるためにあらゆることに精通してからデビューしたかったのではなかったか。

尊敬すべき父親を持った息子の宿命を見た気がする。ワタシが今こうして本屋をやっているのは言うまでもなくオヤジの影響がかなり大きい。オヤジはオヤジなりの年月をかけて経験を積み上げてきた。ワタシもワタシなりに続けていくのみ。それでいいんです。その時その時、ちょっとだけ上を見上げながらやっていけるのなら。

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このページは、甘露日記が2008年12月13日 01:12に書いたブログ記事です。

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