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■甘露日記 2008年10月

■2008/10/31 (金) 往復

朝から晴れ。のち曇り空。結構寒い。

朝飯を食べ終わって荷造り作業を鋭意。いつもお買い上げありがとうございます。たっぷり昼過ぎまでかかるものの、今日は久し振りに明古へ行くことにした。
1か月ほど交換会へ行けない日が続いてしまった。入札の感覚が狂っていないかが不安だった。

車中では東京の地下の本の続き。読み終わった。途中からはほとんど以前の著作で読んだ内容になっていた。この方の書いた本はアマゾンの読者書評欄でトンデモ本扱いされることが多いけど、本当にトンデモ本であればこれだけ著作が出ることもないだろう。売れているのだ。説得力によるものだと思う。

神保町駅。改札を出ると大きく手書き文字。都営線と間違える人が多いためだろう。靖国通りは青空古書まつり開催中。ズラリと古書が並んで人通りも多かった。まるで街全体が古本屋になっているよう。こういう光景は神保町ならではだと思う。素晴らしい。
その一方で錦華通り入り口にあった「自由時間」が閉店していた。当初は隣のコーヒー店とセットでブックカフェのような趣きで開店したものの、最後は大規模文房具店になっていた。やはり家賃だろうか・・・。元の三省堂3階へ戻ったと張り紙があった。

入札を終えて讃岐うどんの昼飯。ちくわ天はチーズ入り。すりごまをたっぷりかけて食べる。

店に戻って荷造り作業の続き。オークション出品作業に移行するものの、はかどらず(^^;。入札の結果も散々。また通わなきゃだわっ!
12056歩 7.23km 91分 675.6kcal 26.1g

■2008/10/30 (木) 今日も1日店

朝から晴れ。今日の気温は16度、とラジオ。

急に涼しくなったな、と思ったが、もうすぐ11月だった。昔はこの時期ならもっと寒くなっていたような気もするけど、おそらく記憶違いだろう。

朝飯を食べながら録画しておいた「笑ってコラえて」を見る。10月にリニューアルしてこれが2回目だったか。アシスタントが交代したり、冒頭でゲスト当てクイズを復活させたりしていたが、基本的な内容は変わらずにホッとしている。ただ、アシスタント役の女性アナの声がちょっと甲高く響くのが少々耳に付く。はっきり聞こえながらも決して邪魔にならなかった以前の方の声に慣れていたんだな、と気づいた。
パティシエ修行の話は面白かった。若い金の卵たちの憧れシェフさんの言葉がカッコイイ。「ケーキを作りたいという気持ちを強く持つことが一番大事」。彼の元で修行する若い人には、まず挨拶や掃除など、人間として大事なことを徹底的に教えるのだとか。もちろん厨房には立たせない。わざとケーキから遠ざける。それでも”ケーキを作りたい”という心をそうやって育てる。つらい下積み仕事に耐える経験をするからこそ、”ケーキを作らせてもらえる喜び”を感じながら仕事に取り掛かることができる、のだとか。

昼飯を食べながら、やなせたかしさんのTVの最終回。実にやなせさんも憧れのパティシエさんとほぼ同じことを言っていた。仕事は好きだから続くもの。好きでもない仕事はどんなに頑張っても続けることができない。やなせさんの代表作:アンパンマンがヒットしたのは、氏が60歳になってからだった。ヒット作のないままでもマンガ家を続けることができたのは、何よりもマンガを描くことが好きだったから、という。話として聞けば当たり前のことかもしれない。でも、この当たり前を自分にあてはめてみたとき、やなせさんの笑顔の向こう側にある”覚悟”が沁みてくる。御歳89歳。今なお現役の人気漫画家だ。

「将来○○になりたい」と思っても、今の世の中は仕事が細分化していて、子供の見える範囲からでは見えない職種もある。ワタシはオヤジもおじいちゃんも本屋だった。本屋の仕事を具体的に目の前で見て育った。ワタシにとって本屋は幸いにして子供でも見える仕事だった。

もっとも、商品は同じでも、やり方は全く変わってしまっているが(^^;。
7263歩 4.35km 54分 413.1kcal 16.6g

■2008/10/29 (水) 1日店

朝から快晴。娘の布団を干した。

朝飯を食べながら録画してもらった中原中也TVの最終回。番組はまとめに入るはずだが、中也の詩の朗読が多く、悲劇に向かって走っていく中也の行動の詳細にはあまり深く立ち入らない。結婚し、子供が生まれて溺愛するも、2歳で亡くなった。中也のまわりにいる人はどうしてだか中也から離れていく。それが血を分けた子供であったとしても。
詩は悲しみにつづられる。番組は汚れっちまった悲しみにの詩を語り手:町田康氏が朗読して終わった。中也は「在りし日の歌」の完成原稿を友人・小林秀雄に手渡し、その詩集の出版された姿を見ることなく30歳で世を去っている。脳膜炎だったという。

中也の詩人としての生活をこうしてTVで駆け足で見てきたが、少なくともその中で生活に追われるような描写は見当たらなかった。定職を得るためにNHKを受けたが、1日中窓の外を見ていればいいから、という理由で、面接の際に受付に配属されるよう希望を言ったため採用されなかった。いわゆる世間的に言う「食べるための仕事」は全くしようと思わなかったのではないか。
中也は友人に宛てた手紙の中で、精神を高く保つようにしなければいけない、というようなことを書いていた。そのことと食べるための仕事をしなかったことは中也のなかで密接に結びついていたように思われる。ただ、そんな生活が保てたのは、実家が医者の家系だったこと(つまり資産家だった)を抜きには成り立たなかっただろう。番組ではさすがにそこまで突っ込むことはなかったが。

中也の詩には青春の挫折が刻まれている。彼の青春の終焉とともに、中也の生涯もまた終わる運命にあった。文学ってのは残酷なものだね・・・。

店は定休日。荷造り作業を鋭意。いつもお買い上げありがとうございます。オークション出品作業へ移行。とうとう小説の口は一区切り。たっぷり3週間かかったけど全部仕事をかけ終わりましたっ(!)。実はまだオヤジが「とっておき」にしてある本がバックヤードに山と積み上げられているんだけど、あれにはいつ仕事をかけるんだろうなぁ・・・(^^;。
8650歩 5.19km 65分 486.2kcal 19.6g

■2008/10/28 (火) 今日も1日店

店舗定休日。

昼飯を食べながら新聞の評判が良いので録画しておいた「流星の絆」を見る。原作は東野圭吾氏。先日見た「容疑者Xの献身」の調子からすれば、トーンの暗い内容になるはずのこの物語。ところが、脚本を宮藤官九郎さんが担当したことで、全く別の作品に仕上がっている(はず)。原作を読んでいるわけじゃないので面白く見たが、原作大好きな方ではおそらく受け入れられないだろう(^^;。それほどクドカンのドラマになっている。
いや、驚いた。いきなりオモシロ劇中劇が始まるとは。よく原作者が許したな、と(^^;。むちゃくちゃなりに、かなり面白いです。重い内容のドラマはどれだけ重く描くかの競争になりがちだけど、このドラマはそういう路線の真逆を行っている。その勇気と創作力に拍手。

荷造り作業ののち、オークション出品作業。ずっと出品を続けてきた小説の口もそろそろラストに近づいた。店にあれだけ積み上がっていた時にはどうなる事かと思ったが、予想以上の良い反響を頂き、無事売り切れそうだ。ありがとうございました。10月いっぱいこの口があったために交換会を全休することになったが、見方を変えれば行かなくて済んだとも云える。すべてはバランスだけど、たまにはこうして脇目もふらず仕事に集中して打ち込んでみるのもいい経験だったと思う。
受験生だった頃の記憶がよみがえった。

夕食後はオークション落札品のメール書き。いつもお買い上げありがとうございます。ランニングから帰って「流星の絆」第一話を某動画サイトで見る。なるほど面白い(^^)。
7796歩 4.67km 55分 457.8kcal 18.7g

■2008/10/27 (月) 1日店

朝から快晴。昨日がこの天気だったらな・・・(^^;。

昨日曇り空の中を歩いた四谷周辺。四谷といいながら、現在の四谷駅周辺には四つも谷はなかった。以下は先日来読んでいる東京の地下の本の受け売り(^^;。谷は江戸時代初期に10mも埋め立てられたために無くなったという。もともとあった地面は現在の地面の10m下にあるというのだ。現在の新宿通りはもちろんこのとき(江戸初期)に埋め立てられたもの、ということになる。何のために埋め立てられたのか。実はこの通りの地下には江戸城内に通じる上水が走っていた。江戸の地下は穴を掘るのではなく、埋め立てることで地下通路を作っていた。このルートは非常の際に江戸城から将軍が脱出するための抜け穴としての機能もあったという。つまり、江戸は町全体が要塞だったわけね。この要塞の出来が完璧だったために諸大名は徳川家を軍事的に倒すことができず、江戸幕府は260年続いたという説もあるほど。
なんでこんな話を書いたかといえば、新宿通りから荒木町へ入るなり、坂はずっと下る一方で、ああ、ここは埋め立てられなかったんだな、と感想をもったので。新宿通りを尾根として、両側にズドンと坂が下っていく。新宿通りが盛り土されて高くなっていると考えるとこの地形に合点できる。ちなみに新宿通りの地下には現在丸の内線が走っている。江戸の抜け穴はいつしか電化されたということだろう。

荒木町には独特の風情があった。大きな要素は坂道と階段だろう。似た構造は神楽坂。狭くてくねくねした道、先が見通せない道には独特の雰囲気が出る。夜歩くとまた全く別の表情を見せてくれそうだな・・・。でも一人じゃ飲みには行けないなぁ、さすがに。

朝から荷造り作業を鋭意。いつもお買い上げありがとうございます。昼飯をはさんで午後も作業続行。50個ほど発送を済ませた。オークション出品作業ははかどらず。月曜は毎週こんな感じになってしまう(^^;。

今日から神田は青展。ラジオでも流れたし、新聞記事にもなっていた。快晴のいい天気だから最高のシチュエーションだったろう。よかったよかった(^^)。
9228歩 5.53km 65分 539.4kcal 21.4g

■2008/10/26 (日) 四谷荒木町

朝は雨が降る(^^;。

二週連続で天気が悪いなぁ。もっとも、先週は午前中まで快晴だったのだが。
少し前から娘には路地ブームが起こっているらしく、女房が新聞の記事を読んで見つけた四谷の路地を歩いてみようということになった。ただ、天気が良くない。雨がやんだので昼過ぎに出かけることにした。
南北線で四谷駅下車。目の前の新宿通りを歩いていく。そういえば昼飯がまだ。地下に讃岐うどん屋さんを見つけたので入ってみる。かけうどんが100円からある有名なチェーン店。実は初めて入った。娘はなぜかうどんがキライということなので、カレーライスを食べた。女房は温玉、ワタシはかけにゲソ天。
曇り空。大通り際に「四谷荒木町」の看板を発見。早速入っていく。なるほど飲み屋街だ。それもかなりの規模。坂と階段が多くてそれぞれのお店は規模が小さい。日曜の昼間は完全休業のようで、街はひっそりとしていたが、立ち並ぶ看板に街の気配を感じることができた。
ぐるっと回る階段を降りていくと、津の守弁財天が池とともに。ここにはかつて滝があったらしい。津の守は江戸時代にこの場所を屋敷にしていた美濃高須藩主・松平摂津守からきているらしい。そのため、読み方は”つのかみ”となる。しんとした住宅街の真ん中にあるため、娘はしきりに「早く行こうよ」とせっついた。再び階段を登って大通りに出る。

四谷三丁目駅から舟町方面に抜ける。途中アンパンマンショップを見る。今TVでやなせ・たかしさんのことを見ているので、あまりの偶然にデジャ=ブか?と驚いた。

曙橋から靖国通りを新宿方面に歩く。途中、ブを発見。しばし女房と娘の猟書タイム。疲れたのでそばにあった厚生年金会館のコーヒーショップでおやつ。ここにあるマフィンはなかなかおいしい。妙に着飾ったマダムで店内が混雑していると思ったら、これから布施明のコンサートがあるらしい。なるほどね。ちょうどワタシの親の年代にバチっときているのだろう。続々と混み始めたので食べ終わるなり店を出た。

16時半でもうあたりはかなり暗い。歌舞伎町前からアルタ前広場。イベントで台湾のうなぎをPRしていた。色鉛筆をもらってしまう。

女房たちを先に帰し、ワタシは途中渋谷でBカメラに寄り先週出しておいたフィルムの回収。その後釣具屋さんでフライ用品を買い足す。

店に戻ってから録音しておいたロケショーを聴きながら荷造り作業。いつもお買い上げありがとうございます。
17653歩 10.58km 157分 880.3kcal 32.3g

■2008/10/25 (土) 文化祭

今日は息子の通う中学校で文化祭。

午前中に合唱の発表があるというので、図書館から帰ってきたばかりの女房・娘と一緒に出かけた。到着するとちょうど始まるところ。1年生、2年生、3年生の順に体育館の舞台に上がって合唱を披露する。心なしか元気が足りないような気もするが、歌っている様子は真剣だったので安心して聴く。曲はアンジェラ・アキの「手紙」。合唱の課題曲になっていたそうだ。

ワタシもこの中学校に通っていた。当時は学年7クラスあったから現在の倍以上生徒がいた。合唱コンクールもあったし、文化祭で合唱も披露した。行事前には何度も合唱の練習を”させられた”ので、正直「またかよ」といった想いもあった。そうやって3年間が過ぎると、合唱を練習する機会は高校ではかなり減った。大学生になったら皆無になった。そして、今、自分の子供たちが自分の歩いてきた道を同じように歩いている様子を見るとき、きっと彼らも「またかよ」と思いながら歌っているんだろうなぁ、と思ったりする。でも、歌う側に立つのと聴く側に立つのでは、合唱の感じ方ははっきり違うのだ。特に、若くてまだ合唱の意義を考えないまま歌っている(かもしれない)彼らも、いつか合唱を聴く側に回った時に、その良さをしみじみ感じるときが来る。是非、25年後にまたここで、合唱を介して中学生だった時の自分と再会してほしいと思う。もちろん、元気で。

ちょっとナイーブな歌声は、それはそれでこれから受験に向かっていく彼らの心情を反映しているようで、聴いていてシミジミとした。

店に戻ってからは仕事です。夕食後はオークション落札品のメール書き。今週も大量で、どうにか終えて日記を書き終わる頃にはロケショーが始まっていた(^^;。ただいま26時。
4155歩 2.49km 40分 188.9kcal 5.3g

■2008/10/24 (金) 容疑者Xの献身

連日外に出られず、何かが詰まった(^^;。

昨日の日記にはそれが如実に出てる。

昨夜ネットで予約し、今日は夜に川崎までレイトショーを見に行くことにした。料金は1200円になるので安い。別に何を見てもよかったのだけど、かなりヒットしているという理由で「容疑者Xの献身」に決めた。

仕事を終えてから夕食を摂り、20時過ぎに出た。南武線の車中では先日久しぶりに新刊が出た地下の本を読む。以前出した本の時系列での並べ直しと思ったら新説もちりばめられている。

何度も足を運ぶようになってきたこともあり、TOHOシネマのカードを作った。6回見ると1回タダになる。ちょっと楽しみになる。これからもレイトショーオンリーで見に来るつもりだ。

で、映画。福山雅治主演というよりも、堤真一主演と言った方がいいくらいだった。背筋の曲がったさえない顔をした中年の天才数学者の役。福山雅治演じるガリレオ先生と大学で同期だったという。同期というにはちょいと実年齢が離れすぎているか・・・(^^;。
朝起きて、橋を渡って勤務する高校まで通う道すがら、隣室の住人が営む弁当屋さんで弁当を買う日課。それが彼の日常だった。ある日、その隣人宅に元夫が押しこみ、事件が起こる。ほどなくして河原で発見された遺体は元夫のものと判明する・・・。

推理小説が原作なのでこれ以上書くとネタバレになりそう。容疑者Xは普通ちょっと考えつかないトリックを考えて実行した。ただ、そのトリックのやり方がねぇ・・・。書かないけどそれはちょっとヒドイんじゃない?という方法・発想だった。すさんだ世相をストーリーに反映させました、と言えばこういう表現も通るのだろうかね。

堤さんは「SP」、「クライマーズ・ハイ」と押しのある堂々とした役を続けて見たので、白髪まじりで姿勢の悪い役柄というのが意外だった。ただ、どの演技を見ても思うのは、セリフに説得力がある、ということだ。この人が言うと、ああ、そうなのかな、と見ている側は思わされる。それは演技のうまさから来ているのか、存在感から来ているのか。
今回はわざとそうしたのかもしれないが、柴咲コウさんの存在感がかなり薄かった。

場内はすいていた。クライマックスシーンで隣の女の子のケータイが着信(^^;。そのコの前の席に座っていた人は思わず振り向いていたなぁ・・・。ケータイには注意しましょう。
4662歩 2.79km 44分 222.3kcal 5.9g

■2008/10/23 (木) 今日も1日店

朝は晴れ。

気がつけば月末。今月も早かった。とにかく仕事に追われた。でも、追われているうちが花だと思う。追われ続けていることに慣れると、追われなくなった時のことが頭に浮かんでとても恐ろしくなる。ネがそういう性格なのだろう(^^;。

オヤジたちが旅行から戻り、なんとか日常の業務が戻ってきた。店も開けて店での売上もある。先日来ワタシが集中的に仕事をかけている本のうち、とっておきにした分にオヤジが仕事をかけ始めた。店の通路から件の本の山は消えたが、バックヤードではまだまだドーンと積み上がっている。オヤジは楽しみにすこしずつ仕事をかけていくつもりらしい。

このあたり、見解の相違もあるだろうからどちらが正しいとか間違っているとか言う話ではないが(と前置きして)・・・。
オヤジがとっておきにした本が皆高い本か、といえばそれほどでもなく、初入荷本だったり、ずいぶん久しぶりに入荷した本だったりするだけのことが多い。自分が仕入れた本を自分が付けた値段で売るのが古本屋の楽しみ(仕事)、と考えているようだ。いったん付けた値段が変更されるのは、かなり長い期間棚晒しになった後、たまたま気がついたときに他の本のついでになされることが多い。もちろん、そうやって変更した値段で売れる保障はない。
本には相場がある、という定説に対して現在ワタシは少し懐疑的になっている。いわゆる相場でじゃんじゃん売れるなら別に何の苦労はない。相場なんてそもそも存在していない、と考えると売れない理由もすっきり飲み込める。
相場があってなきが如しとなったためにタイヘンなことになっているのは、連日報道される株式相場からよくわかる。まさに乱高下。上がったと思ったら翌日には下がる。おそらく、もっと緩やかながら本にも同じことが起こっている。
必要なものを必要な人が必要な時に買う。価格は需要と供給のバランスで決まる。値段が固定されていると考える方が不自然だと思う。値段は買う人があって初めて決まるものだ。供給側が付けた値段には実は何の根拠も存在しない。たとえ製造(仕入れ)原価を割れようが、在庫として抱えるよりは売って吐き出したほうがいい、なんていう安売りの理由もある。持つべきか売るべきか、はその時その時の判断でしかなく、やはり価格設定に明確な根拠はない。
話が長くなった(^^;。要は大量の在庫を前にしたとき、オヤジ式だけで行こうとしたら実はまったく仕事にならないと言いたかった。それだけです。
1016歩 0.60km 10分 46.7kcal 0.0g

■2008/10/22 (水) 1日店

朝から快晴。

今日は店舗臨時営業日。オヤジたちが昨夜遅く旅行から帰ってきたためだ。旅行の日程が思ったとおり取れなかったので、今週は日曜日を含む変則的な臨時休業となってしまった。かわりに旅行は3日間雲ひとつない快晴だったらしい。朝来るなり二人して土産話を容赦なくワタシに浴びせかけてくる(^^;。十和田湖の紅葉が最高だったこと。食事はどれも十分満足いくものだったこと。バスガイドさんが何でも詳しく知っていたこと。などなどを熱心に語る語る。楽しかった思い出は誰か人に話すことで記憶となって定着するものだ。話を聞いてあげる人が居なければならない。
すでに宅配で到着していたお土産の箱を開けた。中からは二色のりんごが出てきた。甘くてすっきりしたなんともいい香りだ。さっそく昼飯を食べながら一つ頂いた。あっさり味でウマイね。

土産話をふんふんと聴きながら荷造り作業を鋭意。いつもお買い上げありがとうございます。今日も数が積み上がる。

昼飯を食べながら録画しておいてもらった中原中也のTVを見る。語り手は町田康氏。同人誌「白痴群」を出していたころの中也の周りには文学青年だった人たちが何人も居た。中也には文学論を闘わせる相手が必要だった。生活を省みず、神と真理にのみ従順たるを信条とする中也。その遠慮ない言動や行動に白痴群同人たちも付いていけなくなった。創刊から1年。6号を出したところで同人は解散。中也以外は大学を卒業して皆就職することになった。詩から離れて月給取りになるのか、君たちに詩はわからない。というような内容の暴言を中也は彼らに投げつけた。
見ていてつくづく思ったこと。中也の詩は純粋だ。それは中也が詩に対して純粋だったからだ。そして中也は詩にかかわること以外に生き方を知らなかった。語り手の町田氏は、中也は神に愛されてしまった人だった、と評した。言い得て妙。他の人には見えないものが見える中也は孤独だった。
中也と同時代を生きていた人たちは、現実と折り合おうとしない中也を最後には持て余してしまった。でもそれは仕方ないことだろう。ずっと後世にいる我々がそんな中也を見て哀しく思うのはとても気楽なことだ。それはもちろん、中也がもうこの世の人ではなく、顔を合わせることが絶対にないからだ。
8617歩 5.16km 59分 511.4kcal 21.7g

■2008/10/21 (火) 今日も1日店

日曜日から今日まで店舗は連休した。

オヤジたちが旅行に出たためだ。2泊3日の日程で十和田湖と田沢湖の紅葉を見てくるのだとか。日曜の夜、レインボーブリッジ散歩から帰り、荷造り作業に追われていたら電話がかかってきた。オヤジからだった。「お土産のりんごを送ったからね」と言われた。温泉に入ってから一杯飲んで夕食を食べた後のなんとも上機嫌な雰囲気が喋りを通じてこちらにも伝わってくる。どうやら3日間とも天気が良いようで、普段じっとおとなしく過ごしている見返りかな、と。
そのお土産のりんごは昨日宅配便で無事到着し、今デスクの傍らにある。大きくて二段重ねだ。まだ開けていないが、ほのかにりんごの良い香りが漂ってくる。
店は明日から開けます。

今日も荷造り作業を鋭意。いつもお買い上げありがとうございます。昼飯のころに一段落。録画しておいてもらった永井荷風のTVを見ながら昼飯を食べる。今日の語り手は半藤一利氏。荷風の戦時中の過ごし方を例によって日記「断腸亭日乗」から読み取る。世の中が沸騰し戦勝ムードに沸きたっている中、日乗はむしろトーンを下げてくる。半藤氏は「沸騰する鍋の中でじっとしている石のような存在」と荷風を評する。まあ、わからないでもないです。
2回見てきて、荷風という作家の日記から荷風の人となりのようなものは何となく伝わってきたが、語り手がたびたび荷風をまるで神様のような存在として語っているところに、見ている我々は置いていかれた気になる。そこには、荷風の作品くらい一通り読んでおけ、という暗黙の大前提が横たわっている。
つまり、大作家である荷風はその卓越した観察眼を働かせて当時の世相をこう見ていたという番組の作り方ながら、「大作家」な部分を全く描いていないため、見ているワタシは今一つ語り手の想いに共鳴しきれないわけだ。
ま、タダ単にワタシが不勉強なだけなんだけどね(^^;。
見終わってから女房にその話をすると、「そうそうそう!」と同じ感想を持っていたようだ。
夫婦揃って不勉強ってことね・・・(自爆)。

仕事をしていたら、先日女房が頼んだ「スケバン刑事」が届いた。発注・決済から届くまで4日間かかったことになる。これを早かったと思うか遅かったと思うかで勝負が決まる。ワタシは、意外と早かったな、とちょっと危機感を感じてます。
8405歩 5.03km 64分 465.0kcal 20.5g

■2008/10/20 (月) 1日店

朝起きて快晴。朝だけでもいい天気だと気分的に助かる。

朝飯を食べながら録画しておいてもらった篤姫を見る。第二次長州征伐が始まり、将軍家茂が大坂城へ行っている。その割に戦闘シーンなども描かれないので、全体のトーンとして”大変な時代”という雰囲気がない。一方、坂本龍馬・おりょうの霧島温泉への新婚旅行が描かれたりして、のんびりしたかんじ。こういう描き方もあるんだなぁ。

荷造り作業を鋭意。いつもお買い上げありがとうございます。数日来の落札品がどどどどーっと出ていく。まだ終わらない。まだまだ終わらない。あっという間に昼飯の時間となった。

録画してもらった永井荷風のTVを見る。語り手は坪内祐三氏。荷風が食べていた食事について、断腸亭日乗から記事を拾って歩く。朝飯はクロワッサン。若いころは銀座に通いつめ、戦争で市川に移ってからは浅草へ通い詰める。最晩年は市川から出られなくなり、近所の定食屋さんで毎日一食・かつ丼を食べ続けたという。明治生まれの荷風には豚肉料理は薬(栄養)と思う風があったのでは?と坪内氏。男はねぇ。一度コレと決めると食べるものを変えない癖があるんだよね。

午後も荷造り作業を続けた。大きな山が二つ。数にして50を超える。今日はよく仕事をしました。オークション出品作業は当然のようにはかどらず(^^;。
7700歩 4.62km 56分 446.4kcal 16.4g

■2008/10/19 (日) レインボーブリッジから愛宕山

朝から快晴。

午後から曇るというので、少し早目に出た。今日はレインボーブリッジを渡り、愛宕山にも行ってみようというちょっと欲張りなプラン。
11時過ぎに東京テレポート駅。そこからは徒歩。東風が強くてレインボーブリッジの入口へ到着したころには曇り空になっていた。渡り始める。着る服の調節が難しい。女房はさっきからくしゃみ鼻水(^^;。娘は長袖Tシャツ1枚というアンバランスさ。まあ、季節の変わり目だからねぇ・・・。
ワタシは以前一度歩いて渡ったことがある。台場公園を空から見下ろす。すげえなぁ。よくこんなの作ったな。品川・御殿山の一部は削られてここに埋め立てられた。

基本的に人影まばらなこのプロムナードだが、時折ランニングしている人とすれ違う。皇居に続く新たなマラソンコースになっているらしい。アップダウンで結構大変そうだけど、景色がいいからそれほど苦にならないのかもね。片道約2kmだから往復を1セットとすれば2セット走ればかなりのメニューになるだろう。ジャマイカの短距離ランナーは急な登り坂を走り込む練習を欠かさなかったらしい。大腰筋が鍛えられそうだ。

台場アンカレッジから芝浦アンカレッジまで。時折ゆりかもめが”檻”の中を走っていく。景色を眺めたりしながら、橋の揺れを怖がりながら、いつの間にか終点に到着した。思ったほど時間がかからない。日曜日で人影のない倉庫街を歩くと、ほどなくしてゆりかもめの駅が見えてきた。早速乗り込んで新橋へ。駅前のプロントでスパゲッティの昼飯。ビールがうまいね。空はすっかり曇り空。愛宕山まで歩き始める。

日曜日のビジネス街には人影もない。再開発地域になっていて、建物もまばらな場所もある。娘がちょっと不安になるほどの雰囲気のまま、愛宕山に到着。急な階段を登ると目の前に愛宕神社。その横にはNHK放送博物館があった。居付きの猫が何匹も居て人を怖がらない。デブっとしているから餌をもらっているらしい。神社には錦鯉の池。餌が投げられると我先に食らい付く。季節はずれの見事な鯉のぼり。

放送博物館は初めて入る。放送のために使われた歴史的資料の展示と、放送された番組の紹介。結構覚えているものだ。ゴン太くんのキグルミは懐かしかった。TVカメラのターレットに装着されているレンズはキヤノンやフジノン、ニッコールにボシュロムだった。当時は写真もTV映像も同じレンズで撮っていたんだね。
22310歩 13.38km 195分 1121.8kcal 36.3g

■2008/10/18 (土) 1日店

朝から快晴。

今日は特段の用事もないので、心おきなく仕事に打ち込める。まだ先月の大市会で買った荷物が積み上がっているし、とにかく仕事には事欠かない。
何か新しいことを考えるには日常から切り離した時間を持つのがいい、という話も聞いたことがあるけど、ワタシの場合にはそれはムリ(^^;。新しい発想は出にくくなるかもしれないが、とりあえず走りながら考えます・・・。
なんかねー、立ち止まったら死んじゃうんじゃないかって強迫観念があるんですよ(^^;ってマグロじゃないんだから。

女房に封筒を渡される。市の交通調査という話だった。ある日のお出かけした足取りを事細かに教えてほしい、ということだった。指定されたその日は見事に「今日も1日店」の日で、大きな記入用紙に書き込むのは終日「自宅」欄に○を書きいれたのみ、っちゅーことに(^^;。外に出てないなぁ。息子も娘も学校の往復だけで、女房も目の前にあるスーパーの往復のみ。どんだけ家にいるのが好きな家族なんだよ・・・。これ、ちゃんと実態を書いてますからね。メンドーだからって省きやがったな、と思わないで(!)。

とにかく仕事を続けた。途中からランナーズ・ハイみたいな精神状態になればしめたもの。今ほしいのは数をこなすことなので、やれるだけがっついた。

夕食後はオークション落札品のメール書き。いつもお買い上げありがとうございます。25時半までかかる。日記を書いているうちにロケショーが始まった。
1317歩 0.78km 13分 59.8kcal 0.0g

■2008/10/17 (金) 会議

朝から晴れ。

今日は横浜で会議がある。半日店をあけなければならないため、急いで要発送荷物に仕事をかける。いつもお買い上げありがとうございます。
早めの昼飯を食べて出かけた。車中ではさっきAから届いた町山智浩著「アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない」を読み始める。タイトルですべてを言っているような気もするが、読み始める。恐ろしい本だった。日本人必読の書。読めばわかる。

14時から会議。2時間と少し。内容についてはこんなところに書けません。

店に戻ったのは17時過ぎ。それから仕事。大した量をこなせず。まあ、今日はしょうがない。

夕食を食べながらしゃべっていたら、「欲しいマンガがあるんだけど」と女房。それがネットに揃いで出ているという。1冊1冊買い足しているとなかなか読めそうにないから、”大人買い”したいとのこと。
でも、「注文方法がわからないからやってよ」と言われて早速発注。ワタシにとってはどうという作業ではないが、ワタシのタイプを横で見ていた女房は「こんなにいろいろ入力しなきゃ買えないんだね」とつぶやいている。
ワタシも本はネットで買い、女房も読みたいマンガをネットで見つけた。別に活字から離れているわけじゃない。むしろ若いころよりもずっと本を読んでいると自分でも思う。ただ、買い方が変わっただけだ。猟書する時間を取れない人にとって、本はネットで買うのが便利ということだ。
ちなみに女房が読みたがっているのは、「スケバン刑事」です。
9027歩 5.41km 69分 503.5kcal 18.4g

■2008/10/16 (木) 今日も1日店

朝から快晴。

ずっと前に録画しておいたドラマ「トリック」を見る。第何シリーズだろう。高嶋政伸が出てきて「もどーれもどーれ」と言う話。あいかわらずストーリーはイー加減(イー意味で)だが、ミョーに惹きつけるものがある。やっぱ阿部寛さんかなぁ。

荷造り作業を鋭意。いつもお買い上げありがとうございます。今日は交換会ではフィーバーが起こっているらしいが、ウチも店内の状況がこんなかんじじゃなければ行けたのだけど・・・(^^;。ここは忍の一字。

店でアラーキーの写真集がポンポンポンと売れる。こういうこともあるのか・・・。

店に積み上がっていた未整理本はオヤジが分類作業を早めたので急速に嵩を減らし始めた。実際には、ここにあった本をあっちに積み上げただけ、なんだけど、今ワタシがシャカリキで入力中。大変はタイヘンながら、先が見えてきたのでどうにか気持ちは繋がっている。ウチの”整理する”は”全部売り切る”という意味です。在庫は少なければ少ない方がいいのです。これは商売の常識。

夕食後の仕事を終えてランニング。やれやれ、と帰ってきてから動画サイトでタモリ倶楽部を見始めてしまった。餃子を食べる回とか、神田で立ち飲みする回とか。いいねぇ。やっぱりこういう番組は仕事を終えてから深夜に見るからいいんだよな。
7051歩 4.22km 50分 413.5kcal 16.3g

■2008/10/15 (水) 1日店

くもり空。

朝飯を食べながら、録画してもらった中原中也TV。語り手は町田康氏。中也を悩ませた女性、長谷川泰子さんについて。
京都に居たころ、広島出身の女性、女優志望の長谷川泰子さんに中也は出会う。中也の詩が好きだという。所属していた劇団がなくなり、途方に暮れていた彼女を中也は下宿に誘った。泰子さんは親切で呼んでくれたと思っていた。ところが男女の関係になってしまい困惑した、と話した。
東京へ出て早稲田大予科受験のために下宿する。近所には東京帝国大学の学生だった小林秀雄が住んでいた。語り手の町田氏は当時中也が住んでいた下宿のあった場所へ足を運ぶ。混み入った住宅街。数年前まで古い建物が建っていたその場所は駐車場になっており、わずかに石垣の痕跡と切り株だけがあった。
下宿先で泰子さんは中也にほっておかれていた。次第に近所に住んでいて優しく接してくれる小林秀雄に好意を持つようになる。ある日、決然と小林さんの所へ行きます、と中也に告げて下宿を出た。中也は「そうか」とだけ言ったらしい。
だが、内心はもちろん穏やかであるはずがなかった。「捨てられた」「大東京で独り」「口惜しい」という言葉や、小林秀雄を指して「敵」と書いた。ここでも中也は自分にとって大事な存在を「喪失」する。
後に、泰子さんは小林秀雄からも去って、映画女優となった。今よりもずっと女性の生き方の狭かった時代に、女優を目指すというのは並大抵の決意ではなかっただろう。そういう存在の大きい女性と触れ合えた中也と小林秀雄には大きな文学的経験が残ったはずだ。
番組の最後には録音された泰子さんの肉声が流れる。中也の詩を読むと私涙が出てくるんです。と語っていた。泰子さんは中也の詩が大好きだったのだ。

後に中也の作品が後世に残るものとなったためにこういうエピソードがとても文学的なものとして解説されるが、若者なら誰が経験してもおかしくない出来事だったかもしれない。中也はこのとき18歳である。だが、やはり、彼は詩人だった。この出来事は、人は徹底的に独りだ、という想いとともに後の詩作にも大きな影響を与えたはずだ。

荷造り作業を鋭意。いつもお買い上げありがとうございます。オークション出品作業は今日もはかどらず。明日がんばります。
8043歩 4.82km 57分 467.5kcal 17.6g

■2008/10/14 (火) 今日も1日店

朝起きてくもり空。

店は定休日。三連休明けで仕事は山積み。いつもお買い上げありがとうございます。鋭意荷造り作業。

途中、1か月ぶりの歯医者。特に問題も無いようで、掃除してもらって帰ってくる。入れ歯になるくらいなら毎日しっかり磨きたい。

娘は今日から学校再開。息子は今日まで秋休み。別に出かけるでもないようだった。荷造り作業に区切りがなく、午後もずっと続ける。いつしか外は雨模様。

GLが始まる頃にようやく追いつく(^^;。今日は大変でした。オークション出品作業を開始するもはかどらず。まあ、いつものこと。

夕食を食べてオークション落札品のメール書き。書き終えてランニングへ行こうと思ったら、まだ雨が降り続いていた。今日は中止。代わりに中途半端で途切れていた仕事を続けた。

ラジオではスピリチュアルの話。見える、見えない、の話ではなく、当たる、当たらないの話でもない。要は相談に来た人を元気にしてあげるのが一番大事なことです、と話していた。なるほどね。目的が明確なので説得力がある。
1795歩 1.07km 17分 84.6kcal 2.2g

■2008/10/13 (月) 1日店

朝はいつもどおり起きる。

朝飯を食べて仕事開始。さすがに眠いがそんなこと言ってられない。荷造り作業を終えてからオークション出品作業へ移行。ただし、はかどらず。

昨夜は眠いのか眠くないのか、よくわからないアタマのままで仕事を続け、気がつけば27時に寝ることになっていた(^^;。釣果もないし、まったくの無駄をしたなぁと思う反面、そういう無駄はこれからも大事にしなきゃいけないなぁ、とも思った。
自分の身体を使う仕事がワタシの中で確実に減ってきている、という意識がある。実際には仕入れのときにエレベーターなしの4階から何往復も荷物を下ろす、なんていう体育会系な仕事はあるのだけど、普段は丸1日中PCの前に座っている。別に座ることが好きなわけじゃなくて、PCの前に座らないと仕事にならなくなっている。お客様も実際にお店にいらっしゃる方はかなり減って、毎日の売上げのほとんどはネット販売という状況になった。こういう状況下、ワタシが丸1日亀山湖の上で浮かんでから帰ると、メールボックスにははちきれるくらいメールが入っていて、帰ってからもすぐには休めないことになる。中には至急と書かれている案件も少なからずある。そういう仕事をやらずに寝るにはワタシの気は小さすぎる。

話が反れた(^^;。

信じてもらえないかもしれないが、ワタシとしてはできるだけPCから離れていたい。PCが好きだからこの方法で仕事しているわけではなく、状況を熟慮してこの方法しかウチには残されていないためにPCの前に座っている。釣れないから無駄、じゃなくて、PCから離れるために亀山湖に浮かんでいることが必要だった。
おそらくカメラ散歩も今は同じような存在としてワタシの中にある。

昨夜、仕事をしながら聴いていたラジオで、TVゲームの存在がいずれバブルのごとく崩落するのではないか、という話をしていた。ネットを介して世界中の匿名ユーザーとゲームで対戦出来るよりも、家族や友人たちと実際に顔を突き合わせてトランプや花札をしている方が断然楽しい、という価値観に行き着く、という予測だった。まさにワタシの思っていた通りの話。バーチャルは結局現実を越えられない。超えたように思わせることは出来ても、実際には超えていない。バーチャルはバーチャルでしかない、というよく考えればアタリマエのことにいずれ皆さん気が付くはずなのですよ。

PCから出来るだけ距離を置きたい。無理と知りながらも言ってみる。
7716歩 4.62km 54分 453.2kcal 18.5g

■2008/10/12 (日) 亀山湖

昨夜の仕事が終わらない・・・(^^;。

どうにか25時に終わらせた。あと5時間後には亀山湖の空の下にいる予定になっている。どーしよか。寝たほうがいいのかな。起きられるかな(^^;。心配しているうちに寝ておいた方がいいだろう。横になった。
ケータイのアラームと目覚まし時計を枕元に。二度寝防止で5分時間をずらした。果たして最初に鳴ったケータイで起きた。3時だった。

今月から出船が6時になっている。日の出がそれだけ遅くなったということだ。出発の準備をしてあたふたと出る。4時だった。クルマに乗ってラジオ。ロケショーをやっていた。いままでは放送が金曜日深夜だったので録音して聴いていたが、今日は生。そういえば、ロケショーの存在を知ったのは釣りに行く道中で聴いていたからだった。あの時もたしか放送時間は土曜深夜の2時から4時だった。真っ暗な千葉の道もラジオがあれば怖くない。毎週楽しみなクワマンのセカンドバックのコーナーはもう終わっていた。残念。
コンビニに寄って食料を買い込んでいるうちに5時。番組は一気に朝のトーンとなる。おはようございます。夜と朝の継ぎ目を越えた。ノーベル賞の話を聴いているうちに亀山湖に到着した。出発してから1時間半だった。

出船。もう10月。先月まではTシャツ1枚だったのに、今日は冬用の上着を着てちょうどいいくらい。季節の変化は急だ。あと2か月すれば年末の大忙しなんてちょっと信じられない。一度間違って10月でも釣れたことがあったが、今日はフライ投げに来ただけになってしまった。そもそもバスの姿が見えず、釣れるのはでっかいコイとギルだけ。途中からつまらなくなったが、フライキャストが面白かったので16時過ぎまでなんとか興味をつないだ。バスの釣果はゼロだった。
良く晴れた空。頭上にかかる赤い橋には時折大規模な自転車ツーリングの集団が通り過ぎていく。気持ち良さそうだ。

店に戻ったのは18時過ぎ。それからメールチェックして荷造り作業開始。さっそくのご送金ありがとうございます。祝日ながら全部明日には発送できますので。
録音しておいたロケショーとアーリー・モーリーを聴く。昨日の記憶が今日の経験に食い込んでくる変な感覚を覚える。

そういえば、寝てない(^^;。いつの間にか時計は26時になっていた。もうすぐで今日起きた時間になる。
2735歩 1.63km 26分 125.4kcal 3.2g

■2008/10/11 (土) 1日店

朝から雨。

少し早目の朝飯。今日は息子が来年受験する高校の説明会があるというので、女房と二人で出かけて行った。それほど遠くない場所なので、もし受かれば自転車通学になるだろう。ワタシも高校は自転車通学だった。懐かしいね。

早速仕事。山積みになっている本は少しずつだけど確実に減ってきた。まだまだ全然仕事は追いついていないが、それはこの本だけにかかりっきりになっていられない事情があるため。理由は省くが。

12時前に息子が帰ってきた。女房はそれからしばらくして。昼飯を食べながら早速話を聴く。「普通の学校だったよ」とのこと。まあ、そうだろね(^^;。比較的新しい、といっても出来てから30年近い。女房には少し古めに見えたようだ。伝統があるって言ってよ・・・。

午後はずっとオークション出品作業を鋭意。仕事山積みのため、つい単調になりがちな毎日だが、仕事をかける本に変化を付けてどうにか乗り切ってしまいたいと思う。

途中から空は晴れた。夜になって風が吹きだした。
1506歩 0.9km 15分 66.4kcal 1.4g

■2008/10/10 (金) 往復

朝から晴れ。

荷造り作業を鋭意。いつもお買い上げありがとうございます。先日の大市以来、出口の見えない袋小路に迷い込んだような心境になっているが、それはそれ。少しずつでも確実に前にすすんでいくよう心がける。コツコツと仕事を継続する。
よく考えれば、これぞ本屋の仕事、なわけで、本屋冥利と思わなければいけない。私心を捨てるべきだ。

今日から娘は秋休み。二学期制になったため。息子も今日が中学校の終業式。いよいよ「受験」という言葉が現実感を伴うようになってくる。女房が三者面談で付添いしたり。で、どーなのよ・・・。
自分は高校受験で苦労した覚えは全くない。代わりに高校に入ってから成績がガタンと落ちた(^^;。英語はまだしも、数学が全く分からなくなった。もう記憶も断片的で、何がダメだったかももはや覚えていない。今言えることは、高校の勉強ができなくても何とか生きていけるということくらいか(^^;。
中学・高校生のころは、まだ将来なんて茫々としていて目先の楽しさに流れるのが普通かもしれない。でも、そんなときに前をキっと見据えて努力していた人が確かに居たことも覚えている。息子はここ一番というときに踏ん張ってやるのかな。こういうときに本性が現れるもの。
そういえば高校の時の同窓会はほとんどやらないねぇ。みんな元気かなぁ。

16時少し前になり、仕事を中断して、出品した荷物のうちでボーになった本を回収に出る。いつの間にか雨が降っていた。都心に近づいてから渋滞する。ガソリンがリッター150円まで下がっているね。
ヌキを受け取り、チェックしてクルマに載せる。走り出すともう空は真っ暗だった。ラジオを聴きながら帰り道。スーパーベルズとジュリアナ(?)のミックスはすげえな。昨日はウルトラセブンにおばちゃんが乗っかってた(^^;。

夕食後も録音しておいたラジオを聴きながら仕事を続ける。ロケットマンが「愛」について語っていた。ちょっと感動するほどいい話だった。親は子供にどうやって愛を注げばいいのかなぁ・・・。
8829歩 5.29km 64分 510.4kcal 19.4g

■2008/10/09 (木) 出品など

朝から快晴。いい気持ちの陽気。

店で仕事です(^^;。3日ぶりにオヤジたちが出勤し、先日来の本の山を崩し始める。埃を払うくらいはしていたが、紐をほどいた半分以上の本は結局ワタシがオークションにかけることになる。この本の山の少なくとも半分以上出品するとなると、タイヘンですゼ・・・。

荷造り作業を終えてからオークション出品作業を鋭意。15時半になり、明日の交換会に出品する本を運ぶ。およそカーゴ2台分。よろしくどうぞ。

店に戻ったのは18時半。オヤジは店を閉めて帰るところだった。お疲れさん。しばらく仕事を続けてから夕食。

大量のメール書きを終えてからランニングに出る。丸子橋を渡る帰り道、橋の向こう側で月が笑っていた。iPodからはフォークデュオ時代のオフコース。走りながら昼間見た中原中也のTVを思い出す。
語り手は町田康氏。中也の古里、山口県湯田温泉を訪ねる。ぐるりと山に囲まれ、真ん中に川が流れている。医者(軍医)の長男として生まれた。中也が8歳のとき、仲良しだった弟の亜郎が亡くなっている。町田氏はこのことに注目し、”喪失”の原体験になった、と語る。喪失した心はその箇所を治すために何かを作りだそうとする。弟の死を歌ったのが最初の詩作と中也は後に述べている(Wikipediaより)。
詩作に耽り地元中学を落第した中也は、京都・立命館中学へ転校する。そのころ書かれた詩には「ダダイスト中也」と署名があった。既成の概念を破壊する芸術運動・思想をダダという。医者であった父親の期待からは大きく外れた場所に中也は立っていた。もう古里には戻れない。湯田温泉の馥郁たる風景は中也の目にはどのように映っていただろう。

丸子橋を渡りきった。月はマンションに隠れながら、まだ笑ってゐた。
8682歩 5.20km 63分 502.5kcal 18.5g

■2008/10/08 (水) 今日も1日店

朝から雨。ぐずつく予報。

雨が多いなぁ。今日も店は定休日。仕入れてきた本の山もそのままだ(^^;。

昨夜は仕事を終えてからDVD「翔ぶが如く」の最終回を見た。
出陣した西郷隆盛率いる薩軍は熊本城を攻め、その先の田原坂での激戦に敗れて敗走を始める。その後、宮崎へと転戦するが、軍隊の人数はどんどん減っていく。このあたりの状況は原作にはかなり詳しいが、ドラマでは省かざるを得なかった模様。延岡・和田峠での戦いでは西郷隆盛自身が前線に出たものの敗走。その後官軍に包囲された時点で解軍した。延岡から鹿児島まで。山中を走り、薩軍精鋭のみが9月1日に鹿児島まで戻り、城山へ立て籠もった。政府軍は300人ほどの薩軍を7万の大軍勢で包囲。9月24日早朝の官軍総攻撃で西郷隆盛は前線に出陣し、撃たれた。
最終回は城山での合戦後の後日談が中心となっていた。
やりきれない想いを抱える薩摩出身の政府要人たち。それでも、政府に対して不満を持っていた士族たちとともに果てた西郷隆盛の意志を無駄にはできない、と大久保利通は言う。やがては民権に移行する構想を明かしながらもあと20年はかかる、という見通しを持っていた様子。直後に紀尾井坂で士族たちに暗殺されてしまった。大久保の意志は世の中に行き渡っていなかった。
薩摩の西郷家。主人の居ない留守を妻・いとが守る。演じる田中裕子さんの女っぷりは見事。男の人たちはみんな翔んで行ってしまった、というようなことを呟く。西郷の残した子供たちを育てていくことに未来を見出しながらドラマはダイナミックな桜島遠景の空撮とともに終わった。

何とも言えない余韻が残る。一番思ったことは、人を動かすことの難しさ、か。維新を成し遂げたあれほどの人物であっても、そのあとまで完璧にこなしていくことはできなかった。人はやはりその当事者になってみなければその人が背負っているものの大きさは知りようがない。どうしても自分の都合を先に考えてしまう。
原作を読んでも、ドラマを見ても、西郷隆盛と大久保利通には、少なくとも維新政府になってから以降に私心はないように思える。公のためだけに動いていたはずなのに、志半ばで倒れる運命にあった。一度壊してから再び作りあげていくことの難しさ。
うーん、また原作を読み返したくなってきたぞ・・(^^;。

夜、ランニングあとに駅前を通ると、焼き芋屋の軽トラックが居た。もうそんな季節なんだなぁ。
8049歩 4.82km 60分 459.1kcal 18.3g

■2008/10/07 (火) 1日店

店は定休日。

朝飯を食べて荷造り作業を鋭意。いつもお買い上げありがとうございます。昼飯を挟んで午後も続行。終わったのは14時半すぎ。それからはオークション出品作業。はかどらず(^^;。

昨夜は忙しいというのにDVD「翔ぶが如く」の続きを見ていた。こういうときに限って見たくなるのもきっと理由があるだろう。ワタシのアタマはそう続けて何時間も酷使するようには出来ていない(^^;。

警視庁が薩摩の私学校を監視するために派遣した警察隊を私学校が捕らえて拷問にかける。そこで作成された取調書には西郷隆盛暗殺計画があった、と書かれていた。当時まだ陸軍大将であった西郷の暗殺といえは話はタダでは済まない。私学校生徒たちは暴発。政府の弾薬庫を襲って弾薬を奪い取る行動に出た。
野山に身を隠していた西郷はその知らせを聞き激怒。まんまと政府側の挑発に乗ってしまった薩摩のニセたちを叱りつける。その一方で彼らを見殺しにできない西郷は自分の運命をニセたちに預けた。暗殺計画の有無を確かめる、という名目で西郷は1万余名の薩軍とともに北上を開始する。明治10年2月。50年ぶりに降った大雪の朝だった。

薩摩には長い歴史の中で築き上げた絶対的な価値観があった。それは維新になっても全く揺るがなかった。ところが、洋行した政府要人たちの見た世界は想像を絶するほど先進していた。自国内で勢力争いをしている時間はない、と認識した当時の政府と薩摩の価値観には大きな隔たりがあった。どちらにも理があった。どちらも正しかったと云えるだろう。あとは戦ってその正当性を証明するしかない。維新後最大の内乱・西南戦争が勃発した。
兄・西郷隆盛と、弟・西郷従道、同士だった大久保利通が対決するという運命。原作を読んでいた時には総毛立つような感覚を味わったものだ。ドラマでは残念ながら描写を大きく端折っていて、そういう感慨に浸る時間を与えてくれていない(^^;。

いよいよこれから最終回を見ます。
7235歩 4.33km 51分 421.5kcal 16.5g

■2008/10/06 (月) 仕入れあり

雨。時折強く降る。

朝から仕入れで出かける。クルマで30分ほどの距離。朝ラッシュの渋滞を覚悟していたが、思ったほどでもなくお約束の時間5分前に到着。
早速、拝見。結構な質と量。この量をお客様が慮ってくださり、まず運んでもらって、あとで評価して送金という手続きで結構です、という話になっていた。早速本を縛り始める。
量にしてカーゴ2台半ほど。エレベーターのない3階建構造の場所だったのだが、運び出しまでお手伝い下さり、作業時間はかなり短縮できた。ありがとうございました。ちょうど運び出し作業を始めるころには雨が上がっていた。お礼を述べて慎重な運転で店までたどり着く。帰り道もすいていた。

とりあえず店に降ろし、オヤジが評価する担当の本は任せる。ワタシはその間に要発送荷物の荷造り作業を鋭意。いつもお買い上げありがとうございます。こちらも無論遅れるわけにはいかない。女房が昼飯を作って待っていてくれた。こちらも待たせるわけにはいかない(^^;。とにかく忙しい。

ワタシの評価する本まで作業が終わり、あとはオヤジの評価のみ。あれこれ資料に当たりながら、「あ、この本は(!)」とか「ここに入ってるなんてなぁ」と独り言がいつもより多め。楽しそうだ。思った以上の評価金額となり、早速お客様にご連絡。すぐにご送金手続きを済ませた。ありがとうございました。

店はもう通路が本で埋まりそう(^^;。ワタシの仕事如何にかかっているのだけど、明日・明後日はオヤジたち休み。この大山は木曜日まで凍結される。
13511歩 8.10km 105分 742.0kcal 26.4g

■2008/10/05 (日) 横浜トリエンナーレ

朝から快晴。予報ではくもりのち雨。

出かけたい場所は2つあった。どーしよか。娘が圧倒的に押す横浜トリエンナーレに行くことにした。

菊名から特急でみなとみらい駅下車。そこから会場まで歩く。ワールドポーターズ前の丸い歩道橋からすぐの場所。それほど混んでいない。大丈夫か?12時過ぎに入る。

だだっ広い会場がベニヤ板で仕切られ、その中にアートが。会期中にパフォーマンスする作品などもあり、印象として閑散とした内容(^^;。というか、よくわからない。空間もまた作品ということか。唯一心に引っかかったものはビデオ作品。ひょっこりひょうたん島風の人形が電子レンジに本を入れて温めると、その中に書いてある内容が現実化する、という劇のようなもの。そこで温められて出てくるのがデフォルメされたマルクス、エンゲルス、レーニン、毛沢東、スターリンたち。英語字幕でしかも切り替えが早かったからなんて書いてあるかよく読み取れなかったが、本に書いてあることが実体化する、という発想は面白いと思った。

その後、次の会場・赤レンガ倉庫へ移動。ここでは日本の’60から’70年代に制作された映像作品が流れていた。土方巽さんのパフォーマンスは初めて見た。不気味としか形容できない自分。やはり全体としてよくわからない。
昼飯を食べてから外に出るとすごい人の数。オクトーバーフェストなるビールの祭典が開催中だった。よっぽどこっちの方に興味あったがお腹いっぱいで残念。至る所に顔を真っ赤にしたおっちゃんたち。ガハハと笑顔は何より。

最後郵船倉庫会場へ向かう途中、税関の資料館に入った。歴史から現在の仕事まで。水際で覚醒剤や偽物ブランドバックなどを摘発するなど、仕事も現代風に変わってきているようだ。マスコットのゆるキャラ「カスタムくん」の人形を記念に貰った。

で、最後の会場だが、ここも結局よくわからなかった(^^;。全体の印象として感じたことを書いておく。今の「仕事」がPCの前に座って行うものばかりとなり、実際に手を使って為した仕事ならばそれはすでに「アート」の領域に入っているという認識が根底にありそうだ。
となれば、わざわざこうして会場を設置し、空間を仕切って「アート」です、と見せる方法は成り立つのか、という話になる。ウチのように本をこれだけ集めて並べる行為ももちろんアートとなる。アートは身近になった。それだけに難しいものになった、とも思う。

娘は終始つまらなそうだった。
9415歩 5.64km 97分 417.8kcal 10.9g

■2008/10/04 (土) 今日も1日店

朝から快晴。今日休みたかったなぁ・・・(^^;。

今日も仕事の1日。荷造り作業はほとんどなく、朝からずっとオークション出品作業を続ける。なんだか仕事がはかどり過ぎた気がする(^^;。変な言い方だけど。来週末が大変そうだ。

昨日までビデオ屋さんが半額セールだったため、ええいっと「翔ぶが如く」を2本まとめて借りてしまった。時間がないのに期限は1週間なので、コツコツと見ていかなきゃならなくなった(^^;。

朝議で真っ向から対立した西郷隆盛と大久保利通。翌日は西郷が欠席し、遣韓大使の件は行わないことに決定する。即日、西郷は下野し鹿児島へ去った。その動きに呼応して御親兵だった薩摩兵たちも鹿児島へ引き上げてしまった。政府からどんどん人が居なくなる。西郷を押していた江藤新平と板垣退助も下野し、世論は一気に”第二の維新”への期待が高まっていた。それほど士族たちの困窮が極まってきていた。
江藤新平が佐賀へ戻る、ということになっただけで、佐賀では挙兵の準備に取り掛かっていた。長崎から佐賀に入った時には行動を開始されていたので、江藤には停めることはできなかった。大久保利通の行動は素早く、すぐに鎮台兵をまとめて佐賀へ派遣。自身は全権を委任された上で前線に立った。ほどなく乱を鎮圧した。江藤は鹿児島へ逃れ、西郷に挙兵を迫る。当然のように西郷はその申し出を拒否。江藤は後に高知で逮捕され、佐賀で裁判にかけられ、処刑されてしまった。元参議を処刑したという行動に対し、木戸孝允は軽率だったのではないかと大久保を非難するが、こうしなければ第二第三の乱が起きたはずと読んでいた大久保の信念は揺らがなかった。

このあたりは原作通り。この直後に台湾出兵に際して大久保は清国へ渡り、非常にすぐれた外交手腕を発揮して清国と講和するのだが、原作にはあったこの場面はドラマでは全部省かれた。内政・外交とも一分の隙もない大久保の持つ政治感覚の凄味。

仕事を終えてから続きを見ます。
1095歩 0.65km 11分 49.7kcal 1.2g

■2008/10/03 (金) 1日店

晴れ。明古は欠席する。

荷造り作業を鋭意。いつもお買い上げありがとうございます。

朝飯を食べながら悪役レスラー伝の続きを見る。今日はアンドレ・ザ・ジャイアント。語り手は森達也氏。
とにかく大きい。グレート東郷もフレッド・ブラッシーもワタシにはリアルタイムではなかったが、アンドレはTVで見ていた。大きかった。公称223cmの身長とあったが、元レフリーのミスター高橋氏は「実際はもっと大きかった」と証言した。
対戦する相手が皆子供のように小さく見え、アンドレに軽々と持ち上げられリング上に叩きつけられた。「ガリバー・シンドローム」「人間山脈」と呼ばれた。
まさにプロレスラーにとって最高の体格を持っていた。ところが、その体格が彼を苦しめる。それは周囲の反応だった。彼は世界中を遠征して回った。その先々で人々の「目」に触れることになる。その目は明らかに彼を異形の人として見ていた。
リング上は虚と実が入り混じっている世界だが、一たびリングを降りれば普通レスラーは虚構から降りて自分に戻ることができる。ところが、アンドレはリングを降りても普通の人には戻れなかった。周りがそういう風に見てくれなかったのだ。周囲にとって彼は彼の存在そのものがプロレスラーだった。自然、彼は孤独になった。彼は酒が手放せなくなっていた。

晩年、人里離れた場所に土地を買い、そこで農場を開くアンドレ。1993年に父親が亡くなり、その葬儀のために生まれ故郷のフランスへ。宿泊先のホテルで急逝された。遺書には「火葬してほしい」と書いてあり、母親は困惑したという。森氏はアンドレが自分の身体を早く消し去ってしまいたい、と思っていたのではないか、と述べる。プロレスに最も適した身体は本人にとって最大のコンプレックスだったのだろうか・・・。

このシリーズを3つ見てきて、プロレスの幅というか奥行というか、何かよくわからない混沌とした「想い」を見た気がする。プロレスの向こう側にある人間の想いには、なにかやりきれない詩のようなものを感じた。

シリーズ最終回の大木金太郎の巻も続けて見た。こちらは全部見られなかったので感想は省略。

母親がお昼のときに商店街で「あんまりおいしそうだったから、つい買ってきちゃった」というピオーネぶとうを分けてもらった。夕食のときに食べる。でっかくてさわやかに甘い逸品だった。甲斐路といい勝負か、それ以上かもしれないなぁ・・・。
7500歩 4.49km 56分 422.0kcal 17.7g

■2008/10/02 (木) 今日も1日店

朝から快晴。ひさしぶり。

今日も1日店に籠って本の整理。とにかくどんどん進めていかないと外に出られない(^^;。
荷造り作業終了後はずっと本の山と格闘する。

先日来、大河DVD「翔ぶが如く」を続けて見ている。すでに維新編となり、太政官政府が東京で政務を行っている。当初鹿児島に居た西郷隆盛は大久保利通の懇願に折れて政府参議として太政官に入る。版籍奉還を経ていよいよ廃藩置県という名の革命を断行するにあたり、薩摩兵を御親兵として東京に入れた。未だ廃藩置県の意味するところを正確につかみきれていない諸侯は思いのほか騒ぎ立てず、薩摩の島津久光のみ怒りにまかせて一晩中花火を打ち上げていた。
未だ議会も憲法のない時代。国の政策は太政大臣、右大臣と参議による合議で決定していた。これは原作を読んだときにも持った感想だが、正直、この一室で決定したことが果たして日本全国につつがなく行き渡るのだろうか疑問に思った。なんていうか、スケール感がない(^^;。実際に行政を行う役所についての描写が警視庁・川路利良の活躍しか追えていなかったためだろうか。ドラマ化するにあたって、その点は苦労されたはずだ。
で、法がなく、会議だけがあり、参議の思惑そのものが国政にそのまま持って行かれる危険があった。ドラマでは江藤新平が薩長の藩閥打倒を思いながら法整備の仕事をしていたが、ゆくゆくは佐賀県勢が政府の重職を独占したい、と言っており、結局は藩閥政治のループに嵌っていた。大久保利通は遣欧使節から戻り、江藤新平の排除に動く。西郷隆盛は大久保の留守中に遣韓大使になる旨を強硬に決めており、韓国で死ぬ気だった。ところが、未だ近代陸軍の整わない状況では戦争はできず、西郷隆盛に韓国で死なれては困る状況だった。朝議に於いて大久保利通は、強硬に遣韓大使になりたいと言う西郷と対立する羽目に陥った。

いつもどっちつかずの態度を取る岩倉具視役・小林念侍さんの演技に気魄を感じる。大久保利通役の鹿賀丈史さんは見ていていつも唸らされる。素晴らしい。
8648歩 5.18km 71分 458.2kcal 16.6g

■2008/10/01 (水) 1日店

今年もあと3か月。早い。

朝飯を食べながら悪役レスラー伝の第二回を見る。「銀髪鬼」と呼ばれたフレッド・ブラッシーについて。語り手は森達也氏。
1918年生まれ。プロレスラーデビュー当時は端正な顔立ちだったため、ベビーフェイス(善玉)レスラーだった。ところが人気が出ない。アメリカ南部に拠点を移したとき、勝ってもスタンドからヤジが飛ぶ。「北部へ帰れ!」彼の中で何かが切れた。観客に向かって叫んだ。「この変態野郎!」悪役レスラーへ転向した瞬間だった。得意技は噛み付き攻撃。対戦相手の額は割れて血まみれになった。

来日は1962年。グレート東郷らとのタッグマッチ戦。ブラッシーの噛み付き攻撃により、壮絶な流血試合となる。試合のTV中継を見ていたお年寄りが心臓麻痺で亡くなった。試合後にそのことをインタビューされて、「アメリカではもっとショック死させた」と平然と語る。徹頭徹尾悪役だった。

語り手の森氏は、彼の悪役ぶりは仮面だ、として、プライベートを調べる。奥様は27歳年下の日本人女性。すでにご本人は2003年に他界されていたが、森氏は奥様にインタビューする。そこで語られるブラッシーは寡黙で読書家。誰よりも血を怖がるとてもリング上の彼からは想像できない姿だった。

リング上で観客を罵倒する。アジってアジってスタジアム全体を盛り上げる。彼の母親は一度だけブラッシーに招待されて観戦した。そこには彼女の知らない息子が居た。試合後、彼女はブラッシーに尋ねる。「いつものやさしいフレディと、試合のときのフレディ。いったい本当のあなたはどっちなの?」 ブラッシーは答える。「どっちも本当の自分じゃない。」

番組はここでエンドロールが流れる。ものすごい余韻を残された。

リング上には虚と実が入り混じっているように、人間の中でも虚と実が入り混じっている。レスラーは悪役と善玉に分かれてリングで対決する。それが本質的に「虚」と知りながら観客は試合に熱狂する。
そこでハタと繋がった。観客は自分の中の虚と実、本音と建前をリング上のレスラーたちに投影しているのではなかろうか、と。より良く生きようとする善の心と、要領よくてきとーにしたい悪の心が入り混じっているのが人間だ。観客の中の善と悪をリング上に投影させて闘わせる空間がプロレスのスタジアムという装置なんじゃないか。すごいぞプロレス(!)。
8273歩 4.96km 59分 485.3kcal 20.3g

2008年09月 < > 2008年11月

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