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■甘露日記 2002年03月

■2002/03/31 (日) ボーリング

朝は眠かった。

ワタシには寝不足が一番こたえるようだ(^^;。

朝飯を食べ終わるともう11時少し前。子供たちのお友達のピアノの発表会を聞きに都立大駅まで行く用事があるそうな。13:30開演なので、13時前には出発するらしい。ワタシは同行を遠慮して近所の床屋へ行ってきた。なんと2ヶ月ぶり。伸びるはずだ。

帰ってきてからビデオに撮っておいた金八先生の最終回スペシャルを見る。演奏会が終了したら女房から電話がかかってくる事になっていた。長いなァーと思いながら見ていると、すべて見切れないうちに電話がかかってきた。都立大駅改札で待ち合わせ。すぐに出かける。

まずは昼飯。近くに何か店はないかと見てみても意外に見当たらないものだ。ちょっとした食事をする店が無いということでは新丸子以下(^^;。最近の新丸子はすごいよー。
で、目黒通り沿いのファミレスに入る。適当に食べてそばのボーリング場へ入った。東横線の車内からいつも見えるここは随分前からある施設だ。結婚前から来ているけど結婚してからは息子を連れてたった一度しか来てなかったな。今日は下の娘も連れてきたよ。

中に入ると、まず1階がビリヤードと卓球場になっていた。ボーリングだけじゃ経営が難しいのかな。2階のボーリング受付に行くとすぐに始められるとのこと。1ゲーム500円は10年前のまま。微妙にトイレの強力な芳香剤の匂いが漂ってくる。

周りには若者の10人くらいのグループや、ウチより少し上の年齢の子供を持つ家族連れ。手軽に出来るゲームだからもっと流行ってもいいのにね。ほとんどボーリングが初めての息子も、2ゲームするうちにスペアを2回も取れるくらいになった。ワタシは123が最高点。随分衰えたものだ。

都立大の駅から線路沿いに自由が丘まで歩くことにした。ここも結婚する前には随分歩いた道だった。花の季節で庭に植えられた花木が咲いているところが多くてなかなか良い。クルマの量も少ないので散歩にはいいかもしれない。ただ、そばを通り抜ける電車の騒音が以前よりもずっと大きくなっていた。特急ダイヤ導入によるスピードアップが原因か。

自由が丘駅から東横線に乗って帰ってきた。今日が年度末。女房は19時から町会婦人部のお疲れ様会へ出掛けた。娘は疲れて寝てしまっている。ワタシもゴロンと横になっていたら息子に「すごろくしよう」と起こされた。

寝かせてー(^^;。

■2002/03/30 (土) 仕舞い

昨日は明古が終わってから経営員10人+Kくんの11人で飲みに行った。

終わったあと、神楽坂へOさん、RHくんとワタシの3人でお邪魔した関係で帰宅は日付が変わった1時ころ。メールチェックするとご注文多数。仕事しているうちに2:30になってしまった(^^;。

今朝は8時起き。寝不足のまま愛書会へ。
昨日は大道氏のは買えなかったけど、篠山紀信のプリントを一括買うことは出来たのだ。ただ、ゆっくり見るヒマなどもちろんない(^^;。とはいえ、教育会館での時間はマターリと過ぎていくのだった。

昼飯は専大前交差点そばの天麩羅いもやへ。土曜日で少しすいているものの、家族連れの姿もあった。豪勢だよねぇ。あ、でも安いか。

今回は売り上げ的にはそれなりに良かったが、高額品について見てみると、ほとんどがご同業からのご注文だった。お客様からのご注文だけではかなりの数が売れ残る事になる。景気は回復したのか?と書いたけど、正直景気回復などまだまだというのが実感だ。

17時閉場。片付ける。ついさっきまで本がズラリと並んでいた会場が会議室へと戻っていく。なんだか化かされたような不思議な気分だ。次回5月展の目録締切日が4月16日。ギエー(^^;たった2週間しかないじゃないか。

帰ってくると甘露通信目録がまだ届いていないとのこと。これで4月1日発行は難しくなりました。

「東京エレジー」売れる。

■2002/03/29 (金) 通り過ぎゆくもの

金曜、明古。

三口の要仕分荷。地方荷も40箱ほどと多め。さすがは特選市会だ。

その中の一口が写真のくちだった。写真集ではない。写真なのだ。他の仕分けをしていたら、その荷主の方から呼ばれた。すぐに写真集の原稿であることに気が付いた。古びた大きめのなんでもない封筒の中には写真が無造作に突っ込んであった。その4ツ切りプリント群にはすべてトレーシングペーパーがかけられており、ダーマトグラフで「Wトーン」やら「85%」「10ページ」などの指定がされていた。

いろいろと封筒をあれこれ見ているうちに目に止まるものがあった。一瞬背中がゾクッとした。「かげろう写真」。この文字を見たときにはすでにある確信が頭にあった。中の写真を見た。やはりそうだった。森山大道氏の「蜉蝣」の原稿写真だったのだ。またもや明古に「歴史」が出て来た瞬間だった。
ただ、自分の直感をそのまま鵜呑みには出来ない。いろんな方に出版社の筋からも聞いてみた。やはりどうやら間違いない。ただ入札封筒には詳しく書くことは避け、ただ「かげろう写真 10枚」とそのまま書くにとどめた。すでに心臓はバクバクしていた。

荷物はやはり普段より多めだ。会場に満遍なく品物が行き渡った。あの「かげろう写真」は会場の隅の立てかけに置かれていた。いくら入れたらいいだろうか。そのことで午前中から頭が一杯だった。刻々と開札時間は近づいていく。どうしよう。あまりに見当はずれな札は書けない。かといって予想以上の値段で落札してしまったらそれはそれでちょっと困る、などと買う前から要らぬ心配などしたり。

開札途中に10分休憩がある。その間に意を決して入札した。ここまでならなんとかなる。いや、何とかしてみせる。そのギリギリの値段だった。
開札が進んでいく。札を開けたRHくんがこっちを見ている。なんだ、どうしたんだ。駆けつける。結果をみて唖然とした。ワタシの札など寄せ付けぬ強力な札が品物には付いていた。あまりの金額の開きに言葉もなかった。
やはりワタシごときには「歴史」を背負う資格はなかったのだ。
でもどこかでホッとしてもいた。初めから通り過ぎ行く運命だったとしても、「歴史」がワタシに一瞬でもウィンクしてくれたような気持ちになれたからだ。

「市場は宝の山だ」
少し前まではまるで他人事のように聞いていたこの言葉の意味がわかりかけてきたような気がした。

■2002/03/28 (木) 並べ

愛書会並べの日。

教育会館の会議室の都合で、17:30集合の作業開始となった。

ちょっと時間が空きすぎるなァ。一新会は欠席することにした。朝から前金分の梱包作業。そのうち娘のお稽古事の発表会へ女房・子供が出かけて行った。「お昼は適当に食べてねー」了解。

発送した帰りに近所のホカ弁屋さんへ。さあて何にしようかな。いつもだとカラ揚げかしょうが焼き弁当なのだけど、ちょっと変わったものにしたくなり、メンチカレーにしてみた。500円。冷静に考えるとちょっと高いね(^^;。メンチは揚げたてを入れるらしく、簡単に出てくると思いきや、あとからオーダーした人の弁当が先に次々出てくる。5分くらい待ってやっと出てきた。「お待ちどうさまでしたー」待ちましたー(^^;。

持ち帰ってお客様の誰も居ない店内でカレーを食べる。オヤジは明日の愛書会の抽選作業中。16:30まで本の整理をし、二人で神保町へ出かける。到着は17:20。ピタリだ。

愛書会同人の皆さんは1階ロビーにいらっしゃった。「さっき7階へ行ったらまだ入っちゃダメって言われちゃったよ」とのこと(^^;。10分ほどそこでマターリし、作業開始。荷物は上がっているし、あとは展示台を並べるくらいか。

作業終了は19:40。オヤジと二人で専大前交差点際の天丼やへ。春盛天丼690円、冷奴90円、グラスビール200円。天丼にはえび、いか、タイ、たけのこ、たらの芽が入っており、美味。おなかも丁度一杯。オヤジはだいぶ気に入ったらしく「今度からここへ来ればいいんだね」とか。天丼は高血圧には毒らしいからほどほどにネ(^^;。

帰ってきてメールチェック。もう明日は金曜日か・・・。密度が濃かったような、何にもしてないような・・・。それでも時間は等しく過ぎていく(^^;。

明日はもう雨だと。信じられん!

■2002/03/27 (水) 一日雨

雨の日が楽しく感じるなんて、雨不足の夏くらいかもしれない。

今年は菜種梅雨が無いうちに桜が咲いてしまったから、このまま初夏まで行ってしまうのか、と思っていた。桜は早かったが菜種梅雨が遅れたようだ。このままなら水不足だから雨でホッとしている人もいるだろう。
冷たい雨。本屋殺しの雨だ。

昨日の深夜、甘露通信の原稿を打ち出し、前金でお送り頂いた分の荷造りを終えた後、愛書会の荷物を2階から1階へ降ろした。毎回大変ではあるけれど、何度もやっていると身体は自然に楽な方法を自ら考え出す。回数を重ねるたびにいつの間にか終わっている感覚になってきた。
朝から雨で運び出す作業が少し心配。今日は甘露通信の入稿と月曜日の売り上げを受け取りに出かけなければならず、荷物はオヤジたちにまかせた。

市場でKさんにお会いする。近くでお茶をご馳走になった。あれこれと仕事のお話。

戻ってから郵便局へ駆け込み発送一件。あとは甘露通信発送用封筒作り。

■2002/03/26 (火) 一日ひたすら本の整理

朝から雨。

こういう日はお店は売れない(^^;。一度暖かくなってから季節が急に逆戻りすると実際以上に温度差を感じるもの。寒い日だ。

今日から子供は春休み。早速女房に「どっか連れてってー」とねだっている。天気がよければ何処へでも行けるけど、雨だから渋谷の児童会館へ行くことになったようだ。

店を開けてからじっくりと本を整理していく。やってもやってもまだまだある(^^;。いつの間にこんなに買ったのか?
売れてくれますように、と思いながらデータベースに入力。アップ作業。少しづつ区切らないと延々本の整理だけで時間が過ぎてしまいそうだ。

子供たちがうえから降りてきた。お出かけするらしい。女房が弁当を持って降りてくる。いってらっしゃい。時折雨がやんで外が明るくなったりしたけど、結局は雨模様の一日。

カメラ本の整理・入力。まとめてご注文のお客様有。有難い。
気が付けば13時過ぎ。弁当を食べよう。向かいの自販機が今月変わった。はやりの中国緑茶を飲みながら握り飯をパクつく。

午後、哲学関係をお求めのお客様がお帰りになったあとは、再びガランとした店内。本の整理を引き続き。すると子供たちが帰ってきた。そうか、もうそんな時間か。パソコンをいじらしてくれとうるさい子供たち。たまたまケータイが鳴る。膝に乗ってきて喋らせろと手を伸ばしてくる。仕事にならない(^^;。女房は夕方の買い物をしているらしい。しばらくして帰ってきた。日曜日の写真を回収してきてくれた。見る。ロクな写真がない(^^;。まあいつものことだけど・・・。

女房が子供たちを引き取ってくれたので再び仕事。うーん、キリが無い。

オチも無い(^^;。

■2002/03/25 (月) もう月曜日か

恐怖の月曜日(^^;。

いえ、言ってみただけです。とはいえ、一週間のうちで一番仕事まみれになる日だ。

昨日の夜のうちにいくつか荷造りをしておき、今日ご入金頂いた分も合わせて郵便局へ。11:40過ぎに郵便が来るため、それからの作業だからどうしても昼飯が遅くなる。中央市のために出発したのは13:00過ぎ(^^;。
竹橋駅を降りて錦橋を渡ると向こう側に信号待ちしているRTくん。「けっこうゆっくりなんですね」と言われてしまった(^^;。仕事をしてから来たもんだから・・・と言ったけど聞いてくれたかどうか(^^;。

一通り入札したものの、まとまった出品物がある日はいつも何故かツいていないというジンクスがある。今日もそうなるかもな、と思いながらあれこれ入札。
恒例の秋葉原散策から戻り、開札結果を見る。ほぼ予想通りの値段になっていた。一安心。止まってしまった荷物を水曜日に出品する手続きをし、自分の落札品を見てみると、案の定少なかった・・・(^^;。ジンクスってあるんだよなぁ。

明日の古典会の出品量が多数で、「本日の落札品はどうか本日中にお持ち帰りください」と、中央市会会長さん、事業部長さんが繰り返しアナウンスされていた。してみると今日は少ない落札でよかったのかもしれない。まだ店には土曜日に持ち帰った荷物が山積みになっているし・・・ネ。

いよいよ今週は愛書会。新年度目前ということで沢山のご注文を頂いております。愛書会終了直後の4月1日には甘露通信紙版の発行予定。中旬が全連大市で一週間仕事ができないため、急遽仕事の前倒しであります。

その前にまだやっておかなければならない仕事が沢山・・・(^^;。

■2002/03/24 (日) 花見

目が覚めたのは8時半。

メールチェックすると、HIDEさんからお子さんが無事誕生とのお知らせを頂いた。おめでとうございます!

10:40出発。行き先は新宿御苑。渋谷から山手線で代々木。総武線で千駄ヶ谷駅。千駄ヶ谷門から入場すると券売機に全く並ぶことなく入場できる。自動開札が新しくなっていた。

中に入ると、すでに桜はかなり散っていた。満開を過ぎた枝がかなりある。例年ならこれから開花を聞くはずだった。異常に暖かだったのか。にしても今日は空気が冷たい(^^;。
入場すると桜を見る間もなく子供たちが条件反射的に「お腹がすいたー」と言い出した。敷物を敷いて弁当を広げる。最初は大きい敷物だと思っていたけど、もう小さくなってしまった。敷物が縮んだのではない。子供がでかくなったのだ(^^;。

食べ終える頃には曇り空。ちょっと薄着過ぎたのか、寒い。温室へ逃げ込む。途中の芝生にはものすごい人の数。で、温室もこれ以上入らないくらいの混雑だった(^^;。
普段は人影もまばらなこの中に入れない。しばらく並んでから入場。大晦日の明治神宮の参道よろしく、ゆっくりとした人の流れ。はあ、入るんじゃなかった・・・。でも、中庭を過ぎたところにヒスイカズラが咲いており、なんとか目を楽しませてもらった。翡翠のような花の色。

 ヒスイカズラの翡翠色。

 新宿門そばの光景。この上ない混雑!

温室を出ると子供たちの「お腹すいたー」が始まる(^^;。女房がオヤツに近くにある「追分団子」を食べたいと言っていたので、御苑を出て歩いた。映画館の隣の団子屋さん。今日も人が群がっている。女房は磯辺焼き、息子は苺大福、娘は草団子、ワタシは餡団子。ひとつひとつちゃんと専用の入れ物に収まっている念の入れよう。ん!やわらかくてうまいねぇ。お値段を聞いてビックリ。1本140円。そりゃあ美味くなきゃねぇ。

ホコ天を歩いて新宿駅。地下道を抜けて思い出横丁へ、は行かずに、都庁方面を目指す。途中センタービルのトイレを借りたのをきっかけに、53階無料展望ロビーへ行くことにした。他は飲食店が入っていて、そのあいた通路の突き当たりの窓がそうらしかった。何だこれだけ?(^^;。しかし都庁から見た景色とは違ってちょっと面白かった。

降りると子供たちの「お腹すいたー」(^^;。小田急の上の中華で食事。女房は何とかセット1800円。息子は五目チャーハン950円。ワタシは海鮮タンメン1300円。なかなか豪華でありました。

■2002/03/23 (土) 仕事三昧

金曜日一日外にいると、仕事が山積してしまう。

昨日(というか今日未明(^^;)終電で帰ってから仕事仕事仕事。
朝起きてからメールチェック。そそくさと朝食を済ませ、木曜日に仕込んでおいた月曜日出品荷物をクルマに載せ、竹橋へ向かう。年度末。道は中原街道が渋滞で普段よりも時間がかかる。
地下駐車場で中央市副主任のRくんに会う。お互い仕事ですなー。彼はワタシより随分若いのだけど、キャリアはワタシ以上だ。いろいろあれこれとよく気が付く彼は長年中央市を下支えしている。カッコいいよなー。

で、出品。ウチのような倉庫のない本屋は、全集を市場に出す以外にない。お世話になっております。中央市は陳列も自分で行う。ガランとした会場に続々と本の山が立ち上がっていく。
昨日買った荷物を載せて帰路につく。帰り道もなんとなく混んでいるなぁ。道中桜が咲いている場所があると心騒ぐ。明日は絶対お花見に行くぞー。

一旦店に寄ってから先日買った翻訳ものの文庫ダンボール3箱分を、近所のBオフへ持って行った。査定を待っている間、店内を詳細に見渡す。やはりマンガが主力らしいなー。単行本は店の隅に置いてあり、いかにも売れていない様子。小中学生は立ち読みだけで買わない。売れているのはマンガで、買っているのは大学生風の男の子。子供から大人まで満遍なく人を集めていたけど、客単価は1000円以下が平均か。よく話題になる万引き防止の「いらっしゃいませ」攻撃はこの店では行っていないようだった。

査定が終了したらしい。春休み買取キャンペーン期間中ということで査定額に20%上乗せしてくれた。よくこの値段で買えるなァ(^^;。状態が悪くて査定できない本が1/3入っていたらしいが、処分してください、と伝えると持ち帰らなくて済んだ。ウチとは品揃えの面で全く性格が違うから特に脅威は感じないが、競合する店にはイヤな存在だろうナ。

戻ってから来週にせまった愛書会の均一本を縛り上げる作業。仕入れが続いたおかげで質量共になかなかのレベルになった。今回は少し作業が遅れていたけど、ギリギリ間に合った(^^;。

終わってから持ち帰った本の整理・打ち込み。ふう。まだ終わらない(^^;。店は夕立の影響もあって低調だったけど、メールでのご注文を頂いている。売りが忙しくなると買いも増える。買いが増えると売りも増える。どうかこの調子が続いてくれますように!

■2002/03/22 (金) 買い続けること

金曜、明古。

今日、経営員は2名欠席。1名は午後から欠席。3名とも欠席の理由は仕事。午前中9名、午後8名の経営員で仕事を回す。

要仕分け荷が2口あったものの、出品点数は730点ほどと最近の少なめ傾向のまま。そんな中でも、最終台には寺山修司の自筆草稿が並ぶなど、逸品も出た。

ワタシは赤瀬川原平師の草稿を落札。最近は行かなくなったが、半年に一度開かれるデパートの中古カメラ市では初日に必ずそのお姿を拝見できた。田中長徳師、田村彰英氏、アルフィーの坂崎氏。お懐かしいです(^^)。

市場での買い物をどのように位置づけるか、は各店の事情によって大きく異なるだろう。当然のことながら、売る人が居なければ買う人は買うことが出来ない。なぜ市場で売ろうと思うのか、についても、各店の事情によるだろう。

この本が高額品であることを知っている。とはいえ、自分で売れるのか。この本を適正な価格で売る為には、脇を固める必要がある。逸品が一品だけポツンとあったとしても、ちょっと売れそうに思えない。どうしたら自分にも高額品が売れるようになるのか。

ウチはずっと前から市場で売ったり買ったりしている。買うだけではなく、市場で売る。売ったお金でまた買う。我々古書業者は商品を製造・生産することは無い。売ったり買ったりの商売だ。買い続けること。それは売り続けることの裏返しでもあるわけだ。
買うことをやめたとき、買う意欲が薄れたとき、それは売る意欲が弱っていることを意味する。その状態に自分を置き続けるのは危険だ。我々にとって死に至る病となるからだ。

売り続ければ買いたくなる。買い続ければ売りたくなる。業者として重要なふたつの欲求に応えてくれる市場の存在は大きい。

市場が終わったあとは近くの中華へ。最初のビール一杯のウマイこと!
途中から幹事さんが合流され、お話は商売のことで盛り上がられている様子。合計9人の大所帯で10時半まで。

外に出ると雨。その後は5名で久々のジョナ。白玉クリームあんみつ。生ビール。ハーブティー。これがパフェかすげえな。
中指を折って先までが長さらしい。2ちゃんねるって。オークションって。でもオレのそんな長くないよー(^^;。
結局終電帰宅。メールチェック。仕事山積。やらなければ。メールでお返事。ご入金分の梱包。ふう、終わった。就寝2:30(^^;。

■2002/03/21 (木) 仕入れ、有り。

朝から仕入れ。

お近くだったが、今日はオヤジと一緒に行った。お知らせ頂いた住所を地図で調べる。結構わかりやすい。
10時頃到着すると、大通り沿いのわかりやすいマンションだった。ただし駐車場なし(!)。路肩に乗り上げる形で停める。マンション仕入れ時に活躍するのが台車。昨日に続いて荷台に載せてきた。玄関を入る。やはりオートロックだった・・・(^^;。

高級マンションには必須とまでされるオートロックだが、これが古本屋の仕入れでは絶妙のやりにくさを発揮する。確かに物取りには有効な手段になろう。荷物を運んでいる最中に誤ってドアが閉まってしまったら、もう一度呼び鈴を鳴らして開けてもらう以外に方法が無い。別に気にすることも無いのだろうけど、なんだか要領が悪い人に思われないかと変な心配をしたりする(^^;。

全集が中心。買取を終えて縛りをくれる。保存状態が良いものばかりなので、踏んでいない本を縛りの両側に当てて全集を保護する。玄関先まで一度運んで台車に載せる。エレベーターで1階に降り、オートロックする自動ドアに本を噛ませる。こうしないと呼び鈴を押す羽目になる。

玄関先がスロープになっておらず、仕方なくクルマまで手で運ぶ(^^;。合計3回エレベーターを上がったり降りたり。途中マンションのどなたかにお客様がいらして、ワタシの様子に目を丸くしていた。ドロボーじゃあありませんよー(^^;。変な目で見ないで下さいねー。

帰り途中、桜で有名な場所を通過する。別に選んで通ったわけじゃないのだけど、ビュンビュン飛ばすクルマが多い大通りと違って、桜があるからか、どのクルマも心なしかゆったりと走っているようだ。ウチもゆっくり運転。いえ、荷物満載だからです(^^;。
にしても、もう桜はすでに満開で、折からの強風に煽られて辺りは桜吹雪の空模様。彼岸の中日に桜吹雪って、ちょっと早すぎませんかぁ?

帰ってきてから早速整理。全集を置いておくスペースは残念ながらウチには無い(^^;。月報が揃っているかどうかを見ながら、目を揃えて縛っていく。同じ高さに縛るのがきれいな全集の縛り方。ついでに昨日買ってきた文庫でウチ向きじゃないものにも封筒をつける。土曜日に竹橋へ持っていくのである。

今日は祝日だというのに沢山のお客様に来ていただいた。店内に入荷したばかりの本が山と積まれていて、棚が見難くてスイマセンでした(^^;。

■2002/03/20 (水) おはぎ?ぼたもち?

明日は彼岸の中日。

秋のお萩(おはぎ)。春の牡丹餅。サザエの十勝おはぎは春でもおはぎだった(^^;。
で、お彼岸になるとウチでは当然のようにぼたもちを作る。女房が嫁に来てからは姑(もちろんワタシの母親)と一緒に作っている。最近では母親は下ごしらえまでで、もっぱら女房が最後の仕上げをしているようだ。その間はおばあちゃんとして娘と一緒に遊んでいる。
普段は彼岸の中日に作るのだが、明日は我々が朝から仕入れの仕事があるので急遽今日作る事になった。

近所で評判のおいしいお米屋さん。その店頭で精米されたもち米と、北海道産の良い大納言。今年もあんこの出来が良い。買ったものだと甘すぎるのだが、自家製だと甘さは調節できる。あんこはしっかり豆の味がするつぶあんが好きだ。胡麻のぼたもちには中にあんを込める。それと今年はウグイスも作ってくれた。なんでもきな粉が売り切れだったんだそうだ。怪我の功名。こっちの方がうまいんじゃないの?と大好評。

昼飯がぼたもちだ。うまいうまいと合計6個も食べてしまった。娘は作っているとき”お手伝い”と称してかなりツマミ食いしてたらしいが、お構いなしに食べる食べる(^^;。
付け合せのきゅうりのヌカ漬けが進むこと・・・(^^;。タッパー一杯に入っていたのに、ぼたもちがなくなる前に食べ切ってしまった。あーうまかった。また半年後が楽しみだ(^^)。

荷造り発送を終えてから資料会。月曜日の荷物をメ一杯持ち帰ってから近所へ仕入れである。

電話でご住所を書きとめたときにはわからなかったが、地図で調べたらホントにご近所だった(^^;。とりあえずクルマなしでお伺いし、評価して買取して縛り上げて玄関先に並べてからクルマで乗り付ける。通勤の間に読まれたという文庫たち。引越しをなさるとか。そういえば季節ですよね。
台車引きながらのオートロック通過は結構大変だ。文庫担当の母親が言うには、文庫はここ1,2年の間に出た新しくて推理物か時代物のジャンルしか売れないという。翻訳ものは全くダメなので、「買ってくるな」と前に念を押されていた(らしい)。そのことをすっかり忘れており、新しめだったから翻訳ものもついでに買って持って帰ったら「失敗だ失敗だ」とオヤジにイヤミを言われてしまった(^^;。イヤミオヤジー。

明日も近所まで朝から仕入れです。アーいそがし。

 中企センターそばの道路標識。花粉症かな(^^;?

■2002/03/19 (火) 本の整理と店番

そういえばもうすぐ愛書会だ。

今日から目録にご注文を頂いている。高額品からご注文を頂いているのだけど、景気は回復したのかしら?桜が咲く季節である。どうか明るく過ごせますように!
でも、今回は均一本の入荷が少なくてまだ足りないようなのだ。準備不足(^^;。マズイ。

今日も郵便局から発送。その足で町会の次期班長さんの名簿を総務の方へお渡しした。毎年理事がなかなか決まらないようだけど、それもわかる気がする(^^;。あれこれと仕事が次々で結構大変ですからねぇ。女房は婦人部に引っ張られたそうで、来年もやることになったようだ。申し訳ないねぇ、ワタシのことがキッカケで・・・。

迷惑かけついで。急なご注文とご入金を頂き、午後からも荷造りが追加。急遽女房に店番をお願いした。こういうとき丁度娘が昼寝の最中ならいいのだけど、なかなかそうはいかない(^^;。いたずらするのが楽しくてしょうがない盛りの娘と、多少はわかってきたとはいえ、妹に対抗意識を燃やす息子を抱えて店番してもらうのは大変なことだ。ホント、お疲れ様。

店を開けてからは昨日メ一杯持ち帰った本の整理に明け暮れた。そういえば最近ページの更新をしてませんねぇ。つい先日、ニコンに関係したかなり深いサイト(「RED BOOK NIKKOR AID INTERNATIONAL」リンク集に掲載)の存在を教えていただき、じっくりと拝読。ワタシのカメラページの見直しが必要かも、なんてわが身を省みているところであります(^^;。

深いですねぇ。どの世界も。実に。

■2002/03/18 (月) 九段の桜

朝から忙しい。

自分で仕事を作っているから仕方ないのだが、朝郵便局から投函した郵便物はなんと21通(^^;。目録発行期間中を除けば今日が一日での最高記録だ。店での売り上げは全く伸びないものの、インターネットでのご注文はどんどん増えている。いつもお買い上げありがとうございます。
いかに駅前とはいえ、本を求める方にとってはこの場所は裏通りだ。しかし、インターネット上は違う。家賃は全く変わらずで自分から大通りへも出店が可能だ。ネット上で大通りに出られれば、ここ新丸子の店もまた大通りに面した店になれる可能性だって、ある。お金をかけずにコツコツと。それがワタシのやり方。

発送作業を終えてから中央市へ。あれこれと入札。その後、ふと思い立って九段まで靖国通りを歩いた。そろそろ桜が咲いているはず、と思ったのだ。果たしてお堀の桜はまだ咲き始め。ちょっと早すぎた(^^;。
武道館ではT京大の卒業式があったらしい。羽織袴の女子大生たち。女の子は華やかでいいね。ワタシが武道館の卒業式に出たのはもう11年前か・・・。しばらくその場でボーっと桜を眺める。真っ赤な羽織の女の子がケータイ片手に目の前を通過する。・・・春だなァ(^^)。

九段上から神保町方面

そのまま歩道橋を渡って靖国神社へ。大鳥居をくぐって大村益次郎像前を通過し、現在修理中の神門へ。脇には記念写真屋さん。カメラはマミヤプレス(ポラパック付)だった。
境内の桜もまだ咲き初めだった。ここへは遠方から沢山の方がいらっしゃる。今日もスーツを着てちょっと重そうな旅行かばんを携えたお年寄りを数多く見た。皆さんちゃんと会いに来られるのだなァ。ここに近しい人がいらっしゃる。それを唯一の励みと思う方も多かろう。

この場所に立つといつもある種の感慨が湧く。今年も靖国に桜の季節が来ましたね。

 靖国の桜

ジーンとした余韻を感じながら九段の坂を下り、俎橋を渡って右に曲がった。お堀に沿ってゆるい弧を描きながら歩いていくと教育会館前に出た。共立大の前を通過し、毎日新聞社の中を通って一ツ橋、錦橋へ。右へ入ると中企センター。時に16:20。

うーん、今日は調子に乗って入札していたらバタバタと落札してしまった(^^;。金額的にも嵩的にも予定の倍。いつものようにディパックと手提げ袋満載でもとても持ちきれない。もうすぐ4月の新学期。どうか沢山売れますように!

しっかし、本て重いよね(^^;。

■2002/03/17 (日) おやすみ

朝起きたら9時(^^;。しかも子供たちに起こされた。あー、良く寝た。

今日は晴れて風が強くなるという。花粉に敏感な人間を家族に一人抱えるウチとしてはちょっと出掛けたくない天気だ(^^;。
以来、TVで花粉症に効くと言っていたものを片っ端から食事に取り入れた。ヨーグルト、甜茶はもちろん。なるべく肉食を避け子供の苦手な魚と野菜中心の献立をおいしく作ろうと、女房が毎日知恵をしぼっている。幸いにも学校の給食で慣れたのか、息子の偏食もいつの間にか改善されており、特に抵抗無く出されたものは何でも食べている。
なあんだ、どうやら親の方で食べてもらえないと気分が悪いから、ずっと前から好きなものばかりを与えていたようだ。もう大人と変わらないメニューでいいのだ(^^;。子供は我々が思っているよりも一歩先まで実は成長している。いつの間にか、ネ。
甲斐あって、目のかゆみが収まってきたようだ。

遅い朝飯。昼を過ぎて外は南風が吹き荒れ始めた。これは遠出しなくて良かったのでは?近くのビデオ屋の半額券があったので、「未知との遭遇」を借りてくる。こんな有名な映画だが、女房がまだ見てなかったのだそうだ。ワタシも大筋は覚えていたけど、やはり見直してみるとイイ。スピルバーグは子供の描き方がウマイね。これが少年の心を忘れない人、の代表なのでは?

未来や宇宙人の描き方には大きく二通りある。バラ色の未来と暗黒の未来。友好的な宇宙人と攻撃的な宇宙人。だ。
人間は1秒先だって何が起こるかわからない。そうなるだろう、という予想をそのときそのときでアタマがちゃんと高速処理しているから不安なく時間を過ごしているけど、例えば予期しない大きな音が後でガタン!とすればどんな人も大抵はビックリする。
未来や宇宙という存在が人間の想像力を掻き立てるのは、その存在が全くわからないからだ。わかっているし予想できてるよ、と反論する人は一杯居るだろう。いや、それはわかった気になっているだけだ。本当にそうなるかどうかはその時になってみなければ誰にもわからない。

わからない不安から未来を暗黒に彩る人は多い。「ブレードランナー」の未来観には衝撃を覚えた記憶がある。そんな中で友好的な宇宙人を登場させたこの「未知との遭遇」は稀有な存在だと思う。見終わった後の不思議な余韻を楽しむことが出来た。

夕食は先週「通っちゃおうよ」と女房が言った小杉の居酒屋へ。

 小杉の夕景

■2002/03/16 (土) にっぽん劇場写真帖

昨日は市場がはねた後、久しぶりに神保町のランチョンへ行った。

つい先日TVで紹介されたというハンバーグサンドイッチに注文が集中しているようだった。たしかにウマイですな(^^)。そのあとはこれまた久しぶりにブラッセルズでベルギービール。やっと春になり、外で飲めるようになった。喜ばしい(^^)。
日付が変わる頃に帰り、メールチェックしてあれこれしているうちに時計は1時を回ってしまった。ちょっとアルコール度の高いシメイは酔いが長続きするようだ。

今朝、起きたら布団を蹴っ飛ばしていた(^^;。暖かな朝だった。前金のご入金分を荷造りしてから開店。今日は朝からオヤジたちが墓掃除に出かけている。もうすぐお彼岸ですからな。ここからクルマで小一時間かかる場所なので、午前中一杯はワタシ一人。じっくりと昨日買った「にっぽん劇場写真帖」を眺めた。

発行は昭和43年。ワタシが生まれた年だ。このあいだ美術館で聞いた解説では、この写真集は森山さんが全国を回る芝居小屋に付いて撮った写真をまとめたものだったが、カメラ毎日に連載された当時の写真界からは自分が意図したものとは違った評価をされたらしい。その評価に対する不満から改めて編集しなおして出したのが、この最初の写真集という形で結晶した、という。

にっぽんを巨大な劇場に見立て、そこで生活している者をすべて役者と考えてみる。こういう視点が森山さんにはあったという。荒れ、ブレ写真で有名になってしまったが、ここではまだ極端な抽象表現にまで至っていない。明確な描写が記録されている。”日本人”というイキモノの生態を冷静に写し撮るような醒めた視線を感じる。
強調された濃淡。一枚一枚の写真がものすごく濃い。最初の作品にしてすでに完成されたスタイルというものを感じる。
この作品は新潮社から一度復刻された。しかし、それによってオリジナルの価値が下がることは無かった。むしろ復刻版で新たなファンを確実に掘り起こし、現在は写真界のカリスマにまでなった氏の処女作としての地位は上がる一方のようだ。実際に手にとって見てみて、その評価もわかるような気がした。

郵便局まで荷物を出しに行ってから早速WEB目録に掲載した。でも、店頭に出すのはとりあえずやめた。すぐ売ってしまうのがもったいないような気持ちになってきたからだ(^^;。

本屋失格だね。

■2002/03/15 (金) 出会い

出会いはふいに訪れる。

場所は明古。普段どおり朝8時半から仕事が始まった。残置品を片付けおわり、ふと見やると一冊の本が入札封筒を付けられ無造作に置かれていた。森山大道の処女作品集「にっぽん劇場写真帖」だった。このあいだ行った美術展でいろいろ解説してもらい、この時代を取り巻く写真的環境に興味を持っていた。その流れの中心に座っている本の現物が今目の前にある。今日はこれを買って帰ろう。そう心に決めていた。

午前中はカーゴ3台分の持込荷を仕分けして過ごした。ほとんどの本に買ったとき書店が付けるカバーが付いていた(^^;。これをすべてはずさなければ市場には出せない。経営員6人がかりでカバーをすべて外し、ジャンルごとに分けて縛る。終わったのは11時過ぎ。

そのうちにとんでもない品物が持ち込まれた。日本建築史上に燦然と輝くビックネーム、フランク・ロイド・ライト直筆のドローイングだった。うううむ、すごい!本物だけが持つ迫力が品物から発せられている。”歴史”が突然明古に現れた瞬間だった。

午後、開札仕事をしながらも最終台にあるライトがどうなるのか、気になっていた。もちろん、自分が入れたにっぽん劇場も気になったが、ライトは直筆オリジナルである。レベルが数段違うのだ。
ワタシとは違ったレベルでそわそわしている者が一人居た。経営員の○くんだった。彼はライトのドローイングを本気で欲していた。目の色が違っていた。最終台に開札が及ぶ直前、「改め札を書いてきていいですか?」と聞かれた。その目の迫力にワタシは押された。彼は本気の札を入れたようだった。

果たして「にっぽん劇場写真帖」はワタシが上札でかろうじて落札した(^^;。で、最終台のライトはどうなったか!?
ここでは開札結果を明確には出来ない。最終台を開け終った後、改め札を書きに行った彼の表情は笑顔だった、と書くにとどめたい(^^)。

終わったあともしばらく会場の興奮が醒めなかった。運命の出会いはいつもふいに訪れる。我々はその”時”に備えておかなければならないのだ。

私「どこか面白いところへ連れて行ってくれ」
墓掘人夫「かしこまりました じゃあ一つ丈夫な靴をはいてて下さいよ」

これはにっぽん劇場の冒頭にある寺山修司氏の言葉。

市場は我々を面白いところへ連れて行ってくれる場所だ。丈夫な靴をはいて、いっちょ行く所まで行ってみましょうか!(^^;。

■2002/03/14 (木) 神保町昼飯事情

今日は朝から全古書連大市の会議。

10時に竹橋である。車中前回2年前の大市の記録を読みながら流れをおさらいしておく。で、お昼まで会議。もちろんその会議内容はすべて部外秘なので、こんなところには書けません(^^;。

一新会を見てから昨日の落札品を拾って帰ることにした。途中、昼飯を食べて帰らなきゃいけないな、と思ったら、急に神保町で食べて行っちゃおう、と気持ちが盛り上がる。ラーメンにしようか、カレーもいいな、なんて迷うほど沢山のお店が神保町界隈にひしめき合っている。

しかし、意外に実際何処へ行こうかと考えると、以前通い慣れた店が思い浮かぶのだ。そう、いもや、である。天丼、てんぷら、とんかつと、昼飯王道の3品を安く出すお店だ。ワタシが神保町の古本屋さんで働いていた4年間、いもやには大変お世話になった。白山通りのエロビデオ屋さんが角にある通りへ入ったところにあるてんぷらいもや。えび・いか・きす・春菊・かぼちゃの5品。どんぶり飯にシジミ赤だし味噌汁とツボ漬けが取り放題でなんと600円(!)。サラダ油とごま油をあわせてカラッと揚げたてんぷらは香ばしくてうまい。13時を過ぎると野菜など追加注文にも応じてくれるから、その時間になるまで待っている人もいる(^^;。人気あるなァ。通っていた頃に食べる順番まで決めていた。なにせ揚げたてで熱いので、最初にいかをほお張ると必ず火傷をするのですよ(^^;。ご注意下さいネ。

帰りの半蔵門線で今日が3月14日だったことを思い出す。そう、2月14日に女房から義理チョコをもらっていたからね(^^;。渋谷の百貨店で何か買って帰ることにする。
で、半蔵門線の渋谷駅から地上へ上がると、例のパイシューの店の行列がいつにも増して長いこと!女の人が並んでいるのはわかるけど、スーツ姿の男性が一人で並んでいるってのはどういうことだ?今日がホワイトデーだからかもしれないけど、あの甘いものを買うために長時間並んで道行く人のサラシモノになれるとは・・・。よっぽどヒマ、失礼(^^;、おいしいんだね。

残念ながら並ぶヒマのないワタシは、東横のれん街にある行列のないお店でひとつ買って帰ってきた。早速女房に渡すと、「あ。忘れてたー」(^^;。

前金頂いた分の荷造りと発送。今月も好調です(^^)。ありがとうございます。

■2002/03/13 (水) 緊急回覧

商店街の回覧板で「緊急回覧」と書かれたものが回ってきた。

先日破綻した近所のC銀行についてだった。この銀行に口座を持つ人が聞きたくなるようなことが一問一答形式で書かれていた。

Q)引き落としはどうなるのか?
A)通常どおり出来ます。

Q)外部からの振込入金は通常通りできるのか?
A)通常どおり出来ます。

Q)口座の解約をしたい場合すぐ出来るのか?また預金はその場で支払われるのか?
A)解約できます。また預金はその場で支払われます。

結局、破綻して営業権が宙ぶらりんになっているものの、我々が直接蒙る被害は、今のところ窓口で待たされる時間が延びるくらいのようだ。しかし、ウチの子供も通う学校の学費が長年この銀行の口座振替で決済されていた関係で、小学生を持つ家庭は軒並み今回の破綻劇で少なからず影響を受けたはず。小学校に入ったら強制的に口座を持たされたからだ。

一問一答は続く。

Q)別銀行として現在の場所で営業継続していく時、個人の口座引き落としは各人が手続きなしで現状通り継続されるのか?
A)公共料金は手続きなしで継続出来そうです。ただし、受皿銀行の考えで異なる場合はあります。

破綻した以上、同行の名前で営業再開はできないようだ。で、受皿銀行が決まった時点で、今後の預金者の運命も決定する。もし受皿銀がこの支店の営業内容から支店閉鎖を決断してしまったとしたら・・・、それは最悪の事態である。近所で便利に使っていた銀行が無くなる事になり、影響は小さくない。ただ、新丸子はこれからさらに発展する地域だけに、閉鎖ということにはならないだろう。

なんだか暗いニュースが多いなァ(^^;。

ウチは今のところ本業が好調(^^)。忙しい毎日を過ごしている。あんまり忙しすぎて目の前の仕事を片付けるのに精一杯。将来の展望などを考えている余裕が無い(^^;。
仕事は一箇所に集中しがちだ。それだけに分散の方法を考えなければイケナイのだけど、その作業の方が大変のように思えてしまう。しばらくはこの体制で突っ走っていくしかないネ。

朝から三軒茶屋までグラシン紙を買いに走る。戻ったのが11時過ぎ。前金分の荷造り・発送を済ませて市場へ駆け込むとすでに開札は始まっていた。入札したかった荷に札を入れられず(^^;。最近このパターンが多い。サボっているわけじゃないのだが・・・。

「わが愛、陽子」売れる。

■2002/03/12 (火) 店番

古本屋には店番が好きな人と嫌いな人がいる、と思う。

お客さまが一杯来てくれる時には店番って楽しいな、と思うが、只見て帰るだけの人ばかりの時は苦痛でさえある(^^;。

最近はインターネットの発達で新刊の情報も古本屋めぐりもパソコンの前で、ということになってきた。クリック一発でお目当ての本が手許に届いてしまう。そんな時代になってもウチが店を続けるのは、本をブツとして考えているからだ。新刊と違って古本は一点一点の状態に開きがある場合もある。売る側の見るコンディションと、買う側が見た状態とでは認識にかなり違いが出るときがある。届いてみてビックリ、という経験を一度でもした人は、発注を慎重にするようになるだろう。

検索、という便利な機能が、電子ブック版辞書あたりから身近になってきた。お目当ての本の題名を入力して検索ボタンを押すと、在庫があればその本の情報と値段がズラっと出てくる。反面、その本だけを見ることになり、近いジャンルの関連図書への視野の広がりを阻むという副作用を生んだ。「ホームページを見て参りました」というお客様がお目当ての本を1冊買われて、そのまま棚を見ずに出て行かれることがしばしばある。インターネットが発達させた検索機能効果の弊害ではないか、と思う。

本の森という言葉があるが、本棚いっぱいに詰まった本の背を見ているとどこかホッとする。それはウチが本屋だからだけではあるまい。この1冊1冊に著者の思索・研究のあとが記されていると思うだけで、この国はまだ発展していける、と信じられる。
近年のスピード時代は、映像で時代を記録しようとしている。だが、映像機械は20世紀に発明された比較的新しい技術だ。それ以前の長い歴史を、人間はずっと文字で記録してきた。その流れは日本人が日本語を使ってコミュニケーションを行おうとする限り、変わらない、はず。

自分の小さい頃が記録されている8mmフィルム。自分の子供を撮影したビデオテープ。将来ワタシの子供はDVDで生まれ来る自分の子供たちを記録するのだろうか。映像はちょうど見たくなる頃には再生する機械が途絶えてしまうものだ。

しかし、文字は変わらない。日本語がある限り、文字で描写して記録した子供たちは、その世界の中で時代を超えていつまでも生き続ける。

本を読むことは歴史をつなぐ事でもあるんじゃないかしら。ガランとした店内で一人愚考する。

■2002/03/11 (月) 中央市のある月曜日

早くも月曜日。

あっという間に過ぎていく一週間。だいぶ先だと思っていた全連大市も今日は目録締切日。中企センター3階のエレベーターを降りると目の前で寄せられた大市目録原稿を大事そうに整える理事の方々の姿があった。お疲れ様です!

一通り入札。いくつか欲しいなぁと思うもの有。ただ、封筒が一杯で落札できるかどうか(^^;。

その後久しぶりの東京アッジェ。昨日最後の最後にM6へ詰めたフィルムが余っていたのだ。神保町靖国通りから錦華通りへ。今日も錦華小学校、おっと間違えた今は御茶ノ水小学校か。小学校の生徒たちが元気に下校。漱石先生の猫碑。魑魅魍魎ストリートを通って再び錦華通り。女坂を登って一息ついていると下から女子高生が坂を登ってくる。いいシチュエーションだね。男坂を過ぎて文化学院を右へ。明大10号館と山の上ホテル。向こうから錦華小の少年二人が肩を組んで歩いてくる。友情だね。

リバティータワーの前を通って坂を降りてくる。駿河台下交差点はいつもの人波。左に曲がってスキー屋街。UFJ銀行前の信号を渡ってスタバの角を曲がって真っ直ぐ歩くと中企センターに帰着。16時前で開札は後半半ばまで進んでいた。意外にもフィルムは撮りきれず。何でだろう?

今日はちゃんと入札した品物が少なかったので落札品は無いんじゃないかと思っていたが、ふたを開けてみれば普段よりも多いくらいだった(^^;。桑原甲子雄編集の写真雑誌一束を下札で落札。今日のメインはやはりこれだね(^^)。

先週から電車での行き帰りの間、横溝正史の「八ツ墓村」を読んでいたのだが、今日読み終えた。なんで今頃そんなのを読んでいるのか。という疑問はあるだろう。でも、やはり探偵モノって面白い。今的にはもう一ひねり足りないくらい最後はあっさりと終わってしまうのだが、それも日本的な潔さのように感じる。解説には名作として名高い坂口安吾の「不連続殺人事件」との比較が書いてあった。安吾が推理作家の中で世界で5本の指に数えられる一人として認めたのが横溝正史で、横溝もまたこの名作をかなり意識して八ツ墓村を書いている。オマケに「不連続」の犯人当ても横溝だけが完全正解したという。

ワタシが子供の頃に角川が映画にした。そのおどろおどろしいイメージが染み付いていたけど、実際にはなかなか美しいストーリーだと思う。

彼の作品をいろいろ読みたくなってしまった。

■2002/03/10 (日) 城ヶ島

実は息子がひどい花粉症だ(^^;。

おいおい、一体いつの間にそんな高級な病にかかったのだ(^^;?なんて冗談を言えない位症状が悪い。今年の冬は暖かく、例年の5倍も花粉が飛んでいるらしい。連日クシャミと鼻水で悩まされた息子は、朝起きたとき目ヤニで目が普通に開かないくらいにまでなってしまった。TVによれば花粉は体にとってウィルスと同じように見えるらしい。実際にはウィルスではないからそれほど警戒する相手ではないのだが、飛ぶ数が多ければ追い出したくなる気持ちもわかる。埃だらけの場所では息だって出来ないだろう。花粉症の人にとって、今年の春はまさにその状態なのだ。

昨日のうちに、どこか行きたい所はあるか?と息子に聞くと「家に居る」と赤く腫れぼったい目をしながら答えた(^^;。どこか花粉の無い場所は無いのか。考えた末、海しかない、と結論。今日は早起きして城ヶ島まで出かけることにした。夏に海へは行けないから、春のこの季節は実はベストシーズンなんだよね。

城ヶ島といえば、愛書会を一緒にやっている”ある方”のご自宅がある場所だ。むかし城ヶ島へは一度行ったことがあるけど、城ヶ島公園を散策しただけだった。あの島の何処に住んでいらっしゃるのだろう?そんな興味もあった。

朝7時起床。朝飯を食べると時間を大幅に取ってしまうので、現地に到着してから食べることにした。駐車場からクルマを取ってくる。最近は子供たち二人も必ず付いてくる(^^;。そう普段からドライブをしないので、”最初は”クルマに乗れると大喜びなのだ。娘のためにチャイルドシートを取り付ける。もうそろそろ耐用年数が来るな。シート自体は頑丈だが、娘の身長が伸びたので窮屈になってきたようなのだ。それでもいつものように機嫌よく自分から座りにいく。彼女にとっては窮屈でも”マイシート”らしいのだ。

8:15出発。第三京浜川崎ICから横浜新道へ。横浜横須賀道路を終点の佐原まで道は見事にガラガラ状態。途中どうしても腹が減ったと子供たち。本当は到着してから食べるはずだった朝食のパンをパクつく。まあ、それはしょうがないか。・・・しかし、しょうがないでは済まない事態に(^^;。クルマが佐原ICを降りる頃、急に無口になった息子が一言言った言葉に車内は凍りついた。「きもちわるいー」(^^;。

クルマはナビの誘導の通り三浦海岸へ出た。爽快な景色とは裏腹な息子。結局城ヶ島まで持たず、大橋を渡る為内陸の道に入ったところで息子は吐いた(^^;。もちろんビニール袋で受け止めた。「見せてー」と無邪気な娘。「こんなの見なくていいのよっ!」と女房(^^;。

さっきから「きゃー、海がきれいー」とか、あれこれと喋ってウルサイくらいの娘とは違い、結構物静かな息子は胃に何か入れてのドライブが苦手らしい。やはりクルマに乗ったら周りに迷惑がかからないんだから大声で喋る方がいいのよ。・・でも吐いたら少しスッキリした模様。

そうこうしているうちに城ヶ島大橋へ。往復100円の通行料を支払い、高い橋脚で有名な大橋からの風景を楽しむ。青い海と右手に浮かぶ白い富士。うーん、いい気分だ。橋を渡り切って様子がわからなかったが、まだすいている状況と見たので、クルマで行ける所まで行ってみる事にした。すると1kmくらい走ったところで土産物屋さんのアーケード街があり、バス停があった。どうやらここがドンづまり。少し前にあった駐車場(無料!)に駐車した。まだまだあきがある状態。どうかな、一杯になるのかな?

はあ、お疲れ様(^^)。時計を見ると10時過ぎ。丁度1時間半で到着しましたな。一人を除いて(^^;快適なドライブだった。「吐いたらスッキリしたよ」と急に元気を取り戻した様子の息子。初めて来た場所に段々興奮してきたようだ。

城ヶ島(三崎)といえばマグロだ。土産物屋にも看板代わりにマグロのオブジェが飾られている。こういう古いタイプの観光地って結構好きだ。子供たちに「早く早く!」と手を引かれながら立ち止まってスナップする。

 軒の上で泳ぐマグロのオブジェ

先程クルマに乗って行ったどん詰まりを左に入ると城ヶ島灯台があり、一応観光の中心らしい。江ノ島弁天の参道よろしく、狭い道の両側には土産物屋が軒を連ねる。まだ時間が早いのか、店頭で焼いて出す炉辺焼きの木炭には火が入っていなかった。

 土産物屋さん

 イカの一夜干し。安いよね。

土産物屋街の右側に路地のような横道有。覗いてみてビックリ。さっき大橋の上から見た富士山が岩と岩の崖の間からぽっかり顔を出していたのだ。横道だろうと構わない。富士山に誘われるまま、そのまままっすぐ歩いていくとこれまた立派な岩場へ出た。強い風に波立たされた海水が強い勢いで岩にぶつかり白く砕けている。まるで東映の映画のようだ(^^;。

 はるか彼方に浮かぶ白富士。

足場に気をつけながら富士山を背に記念写真。風がちょっと寒いね。城ヶ島K急ホテルと書かれた看板の方へ進んだ。

海風で一見ぼろぼろに錆びて見える石橋の橋脚部分。知ってか知らずか、キャッキャはしゃぎながらスキップして先を歩く娘。なんかハラハラ(^^;。崩れ落ちやしないだろうな。

あ。ここがK急ホテルか。と辿り着いてビックリ。眼前にはなんだか日本らしくない風景が広がっていた。見渡す限りの岩場。その向こう側に白く波立つ太平洋。ぽっかり浮かんだように見える富士。海から富士は日本的だが、岩場は荒涼とした砂漠を連想させた。まだ食べていなかったパンを食べ終えるのももどかしそうに、子供たちはその岩場へ一直線。そういえば鼻はどうだ?息子に聞くと「全然大丈夫だよ」と答えた。やはりね。これだけ海からの風が強いのに花粉が飛んでくるはずも無い。

日本っぽくない風景に見えた岩場は、高いところに登って見渡してみるとまた印象を変えた。まるで地球以外の場所のような気持ちになったのだ。なんだろうね、この印象は。地層が地殻の変動か何かで斜めに突き出し、それが波に洗われて弱い層がボロボロと崩れて特異な形を作り出している。石灰質の多い白い層。鉄分の多い黒い層。四角く割れる(方解石)もろい石の層。などがニョキニョキと海から突き出している光景はちょっと地球離れしている。

見渡す限りの岩場。

ワタシにとって印象的な風景でも、子供たちにとってはジャングルジムのようなもの(^^;。さっきからパシャパシャとシャッターを切っているワタシそっちのけで岩場を走り回っている。磯の波打ち際にいる磯巾着に指を吸わせたり、打ち上げられたハリセンボンを発見したり。花粉もないし、のびのびしてるね。

 波打ち際のハリセンボン。

「お腹すいたー」ありゃ、さっき食べなかったっけ(^^;?ちょっと遊び疲れると口癖のように出すよね。時計を見ると11時半。じゃあ食べておきますか。岩場そばにある相模亭というお店に入る。まだ誰も居ない店内。座敷の海が見える席に座る。ワタシはマグロとぼたんえびの刺身が載ったおすすめ定食1700円。女房はマグロ定食1500円。息子はえびピラフ700円。うーむ、かなりまともな料理が出て来た。何と言ってもマグロがうまい!さすが三崎だね。中トロが口の中でとろけた。

 おすすめ定食1700円也。

食事が終り、灯台に登ったところで娘が「おしっこぉ」と騒ぎ出す。大変だ。麓の公衆便所へ走る。さっき食べた店で済ましてくればよかったのにね。タイミングが悪い(^^;。

 城ヶ島灯台

便所から彼らが帰ってくるまで一人たたずむ。そういえば城ヶ島にお住まいのご同業さんの家、何処だろうね。でも、島の様子がわかると特定は難しいように思えた。思ったより島が広かったし、人口が多かったのだ。

女房が子供たちを連れて戻ってきた。記念写真。下山して駐車場へ向かう。途中の土産物屋街で何か買って帰ろうか、という気になる。マグロの味噌漬けってうまそうだな、と思っていたら、さっきから”トロまん”という張り紙が目に入る。そうか、トロで作った肉まんか。1個150円と決して安くないがお土産に10個購入した。

駐車場へ戻ると満車であき待ちのクルマまでいる。早々に出発した。13時過ぎだった。
大橋を渡ると料金所も並んでいる。「早く来てよかったね」と女房。確かにね。で、少し時間も早いので途中の三浦海岸で散策でも、と思ったけど、考えることは皆同じなのか、そちらへ向かう道が大渋滞していた(^^;。すかさず予定変更。衣笠ICの方へ回って帰ることにした。

横横に乗ってすぐ、横須賀PAで休憩。サザエの串焼きと磯辺焼きを食べる。城ヶ島価格を考えるとかなり安いような・・・。食べているとバイクのツーリングチームが目の前を通過していく。サイドカー付きバイクの集団が10台。すごい迫力だ。

朝比奈あたりを走行中、前を走る焼き芋カーが目に入った。それだけならなんてこと無いのだが、その様子を見て女房が騒ぎ出した。「ねえねえ、あれ良く見てよ。ほら、火が入ったまんまだよ!」ん!確かに焼き芋を焼く釜に火が入ったままだ。入ってくる強風に煽られて、中の火はいよいよ勢いを増していくようだった。大丈夫なのかね?最近は入場の際に自動で通行券が発行されるから、焼き芋の香ばしい匂いを漂わせた小型トラックが入ってきても誰もチェックすることが無いからなぁ。爆走焼き芋トラック。爆発はしないでネ。

そのまま渋滞なしで帰宅。夕食は小杉の居酒屋へ行くことになった。うまい地酒があれば女房はご機嫌だ。

 宴真っ最中。スポット照明に浮かぶお食事。

インターネットのぐるなびで検索して10%オフクーポンを打ち出して行ったので、8000円が7000円ほどにしてもらった。「通っちゃおうよ」と酔っ払って機嫌のいい女房が言う。なんだか学生の頃みたいだね(^^;。あれからもう10年以上経っているなんて、(いや、その経過した証拠がここに2人の子供となって成長しているんだけど)ちょっと信じられないね(^^)。

店に戻ってから荷造り仕事。これが現実か。

■2002/03/09 (土) 土曜日の店内

朝から中企センターへクルマを飛ばす。

先週の月曜日に出した雑誌3本口が中央市・資料会とボーになり、それならもったいないから愛書会で売りましょうか、ということなった。その引取りのついでに出品もしに行くのだ。穏やかに晴れて快晴。各行楽地へ向かう道路は渋滞していると、ラジオが報じていた。そうか、今日は学校が休みなのだ。
4月から学校は完全週休二日制を導入する。子供にゆとりを、というよりも、先生方のお休みが考慮されたのかな?と我々庶民は思う。子供たちを休むことに慣れさせてしまってはロクな人間に育ちませんゼ。

銀行も週休二日制になってから業績が急降下したような気がする。なんでいきなり銀行の話を出したのかといえば、ウチの近所にあるC銀行が破綻したのだ(^^;。昨日帰ってから夕刊を見て驚いた。しかも町会の同じ班(^^;。赤い羽根やら赤十字の募金でアタマを下げに行った。近所のよしみで僅かながらも運転資金を預けてもいた。それが金曜の閉店時間を過ぎてから破綻の発表(^^;。何人かねじ込んだ人も居たらしいが、すでに破綻も折込み済みなのか、店前では特に混乱している様子は見られない。
もちろん、ウチも月曜日にはすべての口座を解約するつもりだ。

戻ってから前金分の荷造りと発送。その後はひたすらデータ入力作業。地味な仕事だけど、これをやらないとご注文を受けられないしねぇ。

「ラヴ・ユー・トーキョー」売れる。

■2002/03/08 (金) まだ明るいうちから

金曜、明古。

朝の半蔵門線。古書会館時代には朝8時集合だったから、まだ混む前の電車を利用することが出来た。現在使用中の中企センターの開館時間は8時半。それまで経営員であろうとも一切入場は許されない。30分ずれたため、混雑する電車を使う羽目になってしまった(^^;。九段下駅で東西線に乗り換えるとき「おはようございます」と挨拶される。出勤途中のニュートラルな精神状態で声をかけられてドキッとする。RTくんだった。普段はこれより数本前の電車に乗るらしく「時間ギリギリですよ」とあせっていた。いや、ワタシは普段どおりの時間なんだけど・・・(^^;。

要仕分け荷がカーゴ2台と地方荷が20箱程度。うーん少ないなァ。仕分けが10時半過ぎに一段落してしまうと、あとはひたすら持込荷待ち。先週はそれなりに多かったのに。

開札が始まるとあっという間に前半終了。後半もサクサクと進み、15時過ぎには最終赤毛氈が開札された。終礼が終わったのも16時過ぎと何から何まで早かった(^^;。外は明るい春の日差し。ついのどかな雰囲気に呑まれ、少々の眠気も差す。ちょっと喉も痛いなァ。風邪だろうか。

外はまだまだ明るい(^^;。飲み屋が開くのは17時くらいだから、それまで待機。忙しい人は一旦店に戻るなど。ワタシは一旦戻れる店が遠いので、そのまますずらん通りの飲み屋へ。皆が仕事をしているというのにもう飲んでいるなんて、カナーリ不真面目だよね(^^;。少々気落ち気味。
開店早々でガランとした店内。まだ明るいうちから先乗りしたIくんとジョッキを傾ける。そんな後ろめたさを吹き飛ばすようにビールは今日もウマイのだった。

続々と仕事を終えた人が追加。経営員6人で再び熱く仕事について語り合う。やはり例によってここにはそのときの会話を書くことは出来ない。

「サ、もうそろそろ終りにしましょうか。」と主任。え?まだ早いじゃん、と思いながら時計を見ると22時。確かにまだ早いと言えるけど、開店と同時の17時に入店して5時間もここに居たことになるのだ(^^;。・・・納得。出ましょうか、ということになり、お会計。解散。

ジョナりもなしで帰路につく。店に戻ってから1時間と少し仕事。メールチェックすると6件ご注文を頂いた。ありがとうございます。早速深夜の店内から本を抜き出してメールを差し上げる。スピードだけは落としたくない。

1時就寝。

■2002/03/07 (木) 発送

市場へ行こうと思っていたがやめた(^^;。

まだ未整理の本が山と積まれていたせいもあるが、郵便の配達が遅れたのが実は大きい。
昨日郵便は振替入金の確認書の配達を休んだ。今日は大量の入金があるはずだった。入ったらその日に発送しようと郵便の到着を待っていたのだ。丁度お店には南部のご同業さんがあれこれと買ってくれていた。有難い。なごやかにオヤジたちと共通の話題”山”について話し込んでいらっしゃる。その話を聞きながらも郵便はまだか、と待った。すでに12時を過ぎていた。こりゃあ市場は無理だな。その時点であきらめた。

本当は1から10までワタシの手を通さなくても仕事が進むようなシステムを作らなければならないのだが、将来的なことも考えて人を雇ったりはしていない。もともと郊外の古本屋ってのは小規模なら家の中だけで何とかするのが本道。照る日もあれば曇る日もある。晴れてる状況を見て規模を拡大してしまうと、曇ったときに取り返しがつかない。もっとも、最近はなかなか晴れないけどね(^^;。

昼飯を食べて降りてくると郵便が来ていた。案の定10通も前金のお知らせを寄越した。市場へ行っていたら今日中に全部発送するのは難しかったろう。早速荷造りと発送を済ませ、本の整理とデータの入力作業を続行する事にした。
しばらくしてお電話で本の問い合わせがあった。ホームページをご覧になった方からだった。在庫ございます、とお知らせすると、ご注文頂いた。メールで明細とこちらのJNB口座をお知らせすると、30分後にはご送金のお知らせが届いた。今やインターネット時代。ご注文頂いた本がすぐに決済され、お電話からわずか30分後には郵便局から発送ということになった。注意しなければならないのは、これはもう特殊な事ではなく、これからの常識になるということだ。

お客様はスピードを求めている。インターネット上にホームページを出している以上、スピードだけは落としたくない。

夕方、クラシックカメラ専科をお求めの方がご来店。「これとこれとこれね」と、ポンポンポンっとリズム良く買って帰られた。ううむ、と圧倒されてしまった(^^;。すごい迫力。

店を何とかしたい。その想いが通じてくれているならうれしい。

■2002/03/06 (水) 振込み

資料会へ行くと、また一口入荷があったようだ。最近スゴイですね。

荷物が沢山並んでいたが、ワタシが入札できるものはあまりなく、あっても封筒が札で一杯(^^;。これじゃあ落札は覚束ない。
月曜日に出品して売れた本のお金と入札して買った代金を相殺したら払いの方が多かった(^^;。古本屋の儲けはこうして一瞬にして本に変わってしまうのです。

一通り入札を終えて神保町方面へ。先日の目録代金を某銀行神保町支店へ振り込みに行く為だ。ネットバンクで振り込めば?なんだけど、その支店の口座宛なのでATMで入れれば手数料が無料なのですよ。
数年前に銀行が同一支店でも振込料を取る方針に転換したので、仕方なくこの銀行にウチの口座を開設。そうすると振込料がかからないからだ(^^;。なんともイジマシイ節約だよなぁ。
 神保町プロジェクトの現場。

 駿河台下交差点の深田恭子3人。

たしか予報では春一番が吹き荒れるはずだった。・・・穏やかに晴れてますね。春特有のうす曇。花粉が飛んでいるのか、歩いているとマスクにゴーグルのようなめがねを着用している人を沢山見かけた。ワタシは今のところ花粉症にはなっていない。先日TVでやっていたけど、直接の原因は粘膜が弱っているかららしいが、本当は食生活にその理由があるそうな。
振込を終え、駅へ向かって歩いていくと、N書店さんに出会った。なんだ、どうしたのこんなところで。といった表情をされる(^^;。ちょっと振込で近くの銀行へ来たものですから・・・、と言ったけど、なんかイイワケのように聞こえなかっただろーか・・・(^^;。

渋谷のBカメラで先日出したモノクロフィルムを受け取る。現像のみで1本240円(税抜)。これは安い。ついでにADSLのコーナーを覗くとISDNのシステムと共用できる無線LAN機材を発見。これなら今後ADSLに移行しても機材を買い換える必要がない。税込み4万円強と、シェア1位を走る某有名メーカー製より1万円も安い。でもなぁ、まだ複数同時にインターネットアクセスする用事がないからなぁ。もうしばらく考えます(^^;。

店に戻ってきて町会理事の仕事。自治体が月一度発行する新聞を配布。仕事だからちゃんと班長さんに数をしっかり分けた上で届けているが、実はあまり読まれていないようだ。ウチの班で読んでいるのは9人中3人だけ(^^;。発行回数を減らすか読まれるような内容にするかしないといけないんじゃないかしら。

税金で作ってるんだし。

■2002/03/05 (火) 店番

古本屋の店番というと、楽そうに見えるらしい(^^;。

ある面で当たっているけど、相当違うとも言えそうだ。

今日はオヤジたちが休みを取って山へ出かけている。いまや相当な楽しみらしい。「足を鍛えていれば寝たきりにならないで済むでしょ?」遊びに行く言い訳のような母親の口癖。
ウチの両親は晩年身体を悪くした初代の面倒を看ることに始まり、一時期大変な苦労を重ねた。運悪く(?)神奈川古書会館を建て直す時に専務理事を仰せつかり、家族に商売に公務に、と、大変な月日を過ごしてきた。その為か一時体を壊し、すっかり髪の毛も薄くなってしまった。

本当によく働いた人だと思う。中高生だったワタシはそんな両親の様子を目の前で見てきたのだ。
今でも忙しかった時の癖が抜けず、遊びに行くときには少し後ろめたさがあるらしい。遠慮は要りませんよ。どんどん遊びに行って下さいな。

で、店番が大変と言ったのは、店を開けた以上、中途で店を閉めるわけにいかないということ。たとえば、ひとつ仕事を片付けて次の仕事を持ってこようとする時、店に誰か居ればそれが出来ない。もちろん、店の番なんだから、持っていた本をそのまま持って出て行ってしまう人が出ないように見ていなければならない。トイレもタイミング。
こうした限られた条件の中でしっかり仕事をするには、かなりの神経をすり減らす事になる。なんて書くとオオゲサかな(^^;?でも、それなりの要領は必要だ。梱包・発送を伴う仕事をするには女房に店番してもらわなければならないが、それを何時頼むのか。専業主婦だって子供が居たらヒマじゃない。家事の合間に座ってもらうとしたら何時頃がいいかまで考えなければならないし。
なんて書くとオオゲサかな(^^;?

いつも店はヒマそうに見えているかもしれないが、それはあくまで表向きのこと。甘露書房の本当の売り上げは店以外で弾き出しているわけです。一日店番している間は座ってできる仕事をこなし、閉店後には、溜まった仕事を一気に片付ける。
ある会社がグループ全体に取り入れた”セル生産”のようなかんじ。仕事をラインにするのではなくて、一人で仕入れから整理・販売まで出来るようにしておく体制。いや、一人しか居ないからやるしかないんだけど・・・(^^;。

この会社はライン生産をやめてから増収増益で世界企業に成長。こういうところは見習わないとね・・・って何を(^^;?

■2002/03/04 (月) 息子の誕生日

もう月曜日が巡ってきた。早いぞー!

週の初めはいつも仕事が多いんだな、これが。ネットバンクに前金が6件立て続けに入り、郵便が振替入金を5件持ってくる。うれしい。でもそれなりに大変(^^;。性格的に手を抜けないのがトッチラカル原因か。

市場に到着は13:30過ぎ。途中、九段下駅で中央市会員の方とご一緒になる。今日はこのあいだの大市の清算日なのだった。で、話は自然に大市の様子のことへ。ITによって多少の混乱はあったものの、計算をする段階に至って検算などの作業が全く不要になり、大幅な時間短縮を達成できたと伺った。確かにワタシは現場の作業面からしかITを見ていなかった。ワタシの知らない側面でITは大きな成果を挙げていたのだ。

一通り入札した後に大市の清算。今回は出品分に思わぬ高値を付けたものが出て、利益が出てしまった(^^)。大抵は換金程度か歩損するのだけど、なんにしても良かった。しかし、喜んだのも束の間。頂いた小切手をそのまま通常市の会計へ持ち込んだらほとんど消えてしまった(^^;。儲けはそのまま在庫に変わる。こういうのを自転車操業と申します・・・。

開札が終わるまで秋葉原へ。よく飽きないものだと思うけど、運動不足解消の意味もあるのでね。
今日はADSLを導入するにはどんな機材が必要なのかを勉強しに(^^;。まずADSLにするにはISDNをアナログ回線に戻すのが必要らしい。ISDNって一体なんだったんだ!と言いたいところだ。ルーターを使って無線LANを組むのが流行で、PCカードに入れる無線LANカードがあれば、部屋の何処からでもインターネットにアクセスできる。魅力的だなァ。
問題は切り替えの時期だ。今は工事が混んでいて切り替えに10日以上かかるようだし、ISDNを導入してまだ3年ほどだからオヤジがもったいないと言い出した。長い目で見ればすでに月々がISDNの方が高いんだから、とも言ったけど、もったいないの一点張り(^^;。アタマが硬いというか何と言うか・・・。自腹で買うにはちょっと高い金額。ライカの払いも残ってるし。

今日は息子の誕生日。リクエストにより女房の自家製赤飯に鳥の唐揚げ。奮発して丸いケーキを買ってきたらしい。うーん、ウマイ!
食べながら、もらったハリーポッターのレゴを得意げに説明してくれる。ズミクロンでこの時をフィルムに定着させた。

楽しそうだね。うらやましいよ。

■2002/03/03 (日) 東京タワー

11年ぶり。

普段からそばは通っているのだが、東京タワー大展望台に登るのは平成3年3月3日以来のこと。その頃は子供も居なかったし、だいたいが結婚前だった(^^;。人生70年のうちでもこの10年は激動なんだろな。

日比谷線神谷町駅から飯倉交差点へ。普段通っている国道一号だ。廃ビルが放置されていたりして、かなり寂れた雰囲気。開店してるのはコンビニとチェーン店系コーヒー屋のみ(^^;。

 多分ロシア料理店?隣がフランス料理店(^^;

 ご存知

交差点を左に曲がって東京タワー到着。現在リニューアル工事中で特別展望室には登れない。大人820円子供460円を払って展望台へ。東京タワーのマスコットの形をしたボールペンをもらった。

出来たのは昭和33年。そのときの物語はTVで見た。いざちゃんと見てみると結構細い鉄骨が組み合わせて立ち上がっている。風が強いと思ったが、別にゆれるわけでもない。よく出来てるなァ。

北側風景

西側風景

せっかく登った展望台。ゆっくりと見て回りたかったが、子供たちがそれを許さなかった(^^;。100円入れて見る双眼鏡を見せろ見せろとうるさかったり、ソフトクリームが食べたいとねだったり、とにかくじっとしていない。全く分煙されていないので、子供を連れている者にとっては居心地が悪い。
にしても、ここから見える風景もだいぶ変わったな。背の高いビルが多くなった。東京の一極集中はまだまだ続いている。

腹が減ったと機嫌が悪くなった子供たちに押され、2階のレストラン街に行った。確か11年前にも入った明治が経営のレストランへ。もちろん改装されきれいになっていたが、全体的なセンスはあのときのまま。席が狭かった(^^;。ワタシはエビフライカレー、女房はチキンカツ定食、子供はお子様ランチ。窓から駐車場に停まっているデロリアンが見えた。
同じフロアに土産物屋さんがズラリと並んでいるところがあったが、人もまばらで閑散としていた。お店番している人も高齢で、ここのオープン当時からずっと店を守っているのかと思うと、”一所懸命”だなぁと思う。子供二人が物珍しそうにあちこち引っ掛かっていたが買い与えず。

 2階お土産物屋さん風景

 やることが何にも無い二階案内所のお姉さん

東京全体で見るとこのあたりは他に何にも無い場所で、ここを見終わったらどうしようかと悩むことになる。結局帰ってきてしまった(^^;。天気もよくないしね。

これから明日で8歳になる長男のお誕生日会。10年ひと昔とはよく言ったもの。どう受け止めようと、時間は確実に刻まれていく。

■2002/03/02 (土) 将来

月曜日の荷物を出品しに中企センターへ。

行き帰りはさして渋滞も無かったが、道路工事がやたらと目に付いた。そうか、もう3月だものね。この時期は何故か道路工事が目立つ。何らかの”事情”があるのだろう(^^;。

道中、昨日の勉強会のことがアタマの中をグルグル回っていた。古本屋はこれから何を扱うべきか。電子出版の出現は本という定義を変えてしまいかねないだけに、かなり重い命題だった。

店に戻ってからオヤジに問うてみた。本はテキストなのかモノなのか。母親にも聞いてみた。答えは同じだった。モノなのだ。古本屋一筋40年の人間の結論は”本はモノ”。
別に影響されたわけでもないが、ワタシにも本はテキストである前にモノとして立ち上がっている、という感覚がある。見て良し、読んで良しのモノ。グッヅとしての存在。

好きな映画のひとつに「アマデウス」がある。好きなシーンなのだが、この中でサリエリはモーツァルトが書いたスコアを盗み見する。ひとつひとつ違うスコアを広げるたびに違う音楽が奏でられる。サリエリはそのひとつひとつに神を見、自分に”創る”才能を与えなかった神を恨んだ。
本はグッヅである。その装丁だけでも充分に楽しめるが、ページを開けばそのテキストが自分の全く知らなかった世界へ連れて行ってくれる。パソコンの電源を入れなくても、インターネットに繋げなくても、見たいときに見たいページがすぐに広げられるパッケージが本というカタチだ。
このTV時代にあって、未だに本が文化(カルチャー)としてあり、漫画やTV・映画などがサブカルチャーと言われるのはどうしてか。答えがわかっているわけじゃない。どうしてか、と考えたいのだ。

今日もインターネットでご注文を頂く。たまに本の到着をお知らせしてくださる方もいる。「新品同様って説明してもらったけど、新品じゃないですか!とてもうれしいです」なんて書いて下さる方もいらっしゃり、本はテキストだけの存在ではないのだ、と思う。

何がこれからは良くて、何がこれからはダメになる、という話はこれからの流れ如何によって揺れ動くように思う。ハッキリ言ってしまえば、ワタシごときにゃわかりません(^^;。

結局、回りまわって自分が面白いと思えるものを信じて続けていくしかない。そうでなければまず続かない。自分に正直であることが何より大事なのではないか。今はそう考えることにした。

■2002/03/01 (金) 古本屋は天職か?

金曜、明古。

市会終了後、扶桑書房・東原武文さんをお迎えして明治古典会公開講座が開かれた。テーマは東原さんが扱ってらっしゃる文学雑誌について。当時文学作品は書き下ろしで発表されることはほとんどなく、文学雑誌や新聞に連載などの方法で発表された後に本としてまとめられた。つまり名著も最初文学雑誌に載っていたのだ。
後に本としてまとめられる時に、その一部が編集によって削除・改変されることがあり、研究者は最初雑誌に出た時の文章(オリジナルに一番近い形)にまで遡るのが普通の流れとのこと。編集によって失われた部分を補う意味が出てくる。雑誌を扱う事の面白さと価値。

一次資料としての文学雑誌の需要は現在も確実に存在するとのことだった。

そのあと、「古本屋は天職か?」という話題へ移行。電子出版が始まり、テキストとしての本はオリジナルが一部でもネットで公開されればそれが瞬時にして世界中に配信されてしまうから、出版という現在のカタチを解体してしまうのでは?という話に。現にネット上で人気作家が自サイト上で作品を発表するようになっている。読者と作家が直接繋がり、パッケージとしての”本”の必要性が薄れ始めている、ように見える。

だが、現実にはどうなのだろう。

人間には趣味・嗜好がある。本当に必要なものだけで生活していくとしたら、そのスタイルはかなり瘠せた寂しいものになりはしないだろうか。
たとえば人気作家の最新作がネットで読めるとする。しかし本当のファンはそれでは飽き足らなくなるのではないか、と思う。読むだけではファンとしての想いが昇華しきれない。パッケージとして、モノとしての何かが欲しくなるのではないか。

テキストとモノ。この2つの要素を本は内包している。もしテキストだけの価値しか認めないならば、本は読まれてしまえばそれで価値の大半は消化されたことになる。装丁にこだわる必要も無い。ただマッサラな表紙にフォントでタイトルが書かれていればいい。
ところが、モノとしての価値を考えれば、本には全く別の魅力が立ち上がってくる。好きな装丁画家の絵が表紙を飾っている本。それだけで内容とは関係なく持っていたいと思う人は絶対に居なくならない。「見て楽しい本」。

本が売れず、出版業界が危ないという。これからの時代、どんな本が価値を持っていくのか。そしてこういう時代に古本屋はどうなるのか。

いろいろと勉強になった。

2002年02月 < > 2002年04月

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