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■夏旅行

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夏旅行 PENTAX K10D / DA21mmF3.2

 夏の日帰り旅行。山梨方面に出かけることにした。朝は5時起き。まだ太陽は昇り始めたばかり。身仕度をすませて6時には出発した。鳴沢氷穴前に到着したのは8:40だった。早い。外は高原の涼しさ。いいね。
 確かその昔学校の夏季行事で連れてきてもらったはずだが、記憶は定かではない。「洞内の気温0度」の表示有。早速入場し、ぱっくりと口を開けた洞窟の前に。いざ階段を降りる。ほんの2・3段降りたらすでに空気が冷たい。階段を降り切るとまさに冷蔵庫の中という状態。寒いほどだ。女性陣は上着を羽織っている。電灯で照らされた洞内は一部非常に狭く、通路の高さが91cmしかないところもある。しゃがんで通過する。地上から21mの深さが人の歩ける最深地点。ここに氷柱が形成されていた。神秘的な様子だった。「さむいさむい。早くいこうよー」と娘。しばらくここに居たいなぁ、と思っていたが、仕方なく出口へ向けて歩き出す。足元まで凍っていることに気づかず、先行した女房と、そのあとから行った息子が滑って尻もちをつく(^^;。気をつけてね!
 出口から出る。氷穴の寒さを体験してしまうと、高原の涼しさを感じられなくなる(^^;。なにしろ24度も気温が高いのだから。女房のメガネが真白に曇り、娘がギャハハと笑っていた。

 その足で富岳風穴へ向かった。クルマでほんの2分しか離れていない。あたりはちょうど青木ヶ原樹海。そもそもこの氷穴と風穴は富士山の溶岩流が固まってできた空間なのだ。
 風穴も中の気温は0度と表示されている。こちらは横穴で、平らな中を歩いて行けた。やはり涼しい。天井からポタポタと水が落ちてくる。最奥部に「天然の冷蔵庫」と表示があり、蚕の繭と各種木の種が保存されていた。ずっとここに居たいなぁ、と思わせるような落ち着いた空間。溶岩(玄武岩)に囲まれているため、声もほとんど反響しない。実際にはまだ奥があるらしいが、危険ということで入場はできないようになっている。

 氷穴は噴火の際に大木が飲み込まれてできた穴とされているが、風穴は溶岩の固まるスピードのズレによってできた穴で、両者は微妙に違った性質を持つ。
外に出ると、やっぱりメガネは真白。ドッと汗が出た。

 西湖は飛ばして精進湖へ向かう。富士五湖といえば河口湖と山中湖の知名度が突出しているため、一度も行ったことのない場所だった。クルマで10分ほどの道のり。赤池信号を右折するとすぐ見えてきたが、あれ?こんなに小さいの?という感じ。いえいえ、その奥がありました(^^;。ぐるっと弓状に曲がっている形をしていたためにちいさな池のように見えてしまった。
 しばらく行くと駐車場があり、停めて湖畔に出る。目の前に精進湖なめの富士山がどーんと。少し雲がかかっていたが手前の大室山を抱えるような姿を拝むことができた。アジサイの花がたくさん植えられており、シーズンが合えばかなりきれいだろうな、と思った。
 まだ10時過ぎだったが、娘も女房もそろそろお腹がすいたらしい。じゃあ本栖湖で食事にしましょうか。
で、本栖湖へ。広い道の際に駐車場があったので何気なく停めるとそこは土産物屋さんの専用駐車場だった。早速お店の方がいらっしゃって「お食事などはこちらへどうぞ」と誘導される。まあちょうど渡りに船だったのでそのまま入ることにした。まだ時間が早いのでほかにお客はいなかった。窓から富士山が見える一番いい席を案内してくれた。ワカサギフライ定食、ニジマスの塩焼き定食、焼肉定食、明太子スパゲッティを注文した。待っている間に双眼鏡を出すと、かわりばんこに富士山を皆で覗いた。
 料理が出てきた。どれも盛りが良くて量はたっぷり。「これなんだろうね、おいしいね」と付け合わせにでてきた漬物のような皿あり。一見キノコのような食感だが見た目は何かの花のようでもある。ワカサギのフライが揚げたてで特に絶品だった。ごちそうさまでした。

 湖畔を散策する。すでに真夏の太陽が高いのでかなり暑い。あわてて腕と首に日焼け止めを塗った。ボート乗り場、遊覧船乗り場があるほかはほとんど手つかずのように見える。土はごろごろした溶岩。湖の水はかなり透明度が高い。富士五湖はいずれもそうだし、忍野八海もそうだったけど、とにかくこのあたりは水がきれいだ。
 娘がしきりに「ボートに乗りたい」と言っていたが、却下した。代わりに浅瀬でしばし水遊び。裸足だと湖底の石(溶岩性)がごろごろしていて痛いらしかった。まあそうかもね。
 「ほら、さかなさかな!」と娘。ああ。それはね、ワカサギだよ。さっき食べたでしょ?

 いつの間にか富士山は雲で覆われて全く見えなくなっていた。
 朝霧高原をクルマで走る。白糸の滝をめざした。ちょうど富士山の西側に当たる。いままで樹海を走っていた時にあった森がなくなり、背の高い木がなくなっていた。ロードサイドには牧場やパラグライダー場なんかも見える。すでに静岡県に入っていた。

 「白糸の滝」の看板を発見。初めての場所は案内版に逆らわず。信号を右折すると案内の元気いいおじさんがコッチコッチと手招きする。初めての場所は逆らわず。そのまま進むと駐車場へ誘導される。1回500円也。
白糸の滝までの途中に音止の滝があり、ゴーっという轟音を響かせながら力強く水が落ちて行く。滝壺には虹がかかっていた。「音止」の由来は曽我兄弟が仇討の相談をしていた時に音がうるさいので「黙れ!」と言ったところ一瞬音が止んだと伝えられているところから。ホントか(^^;?
 土産物屋さんが軒を連ねる通りを歩いた先に白糸の滝へと降りる階段が見えてきた。木々の間からすでに滝が見える。おお、こりゃすごいぞ。降りると気温が下がっている。滝に近づいて行くと、ぐるっと100メートルほどの幅で水が落ちてきており、滝壺から上がる水しぶきがあたり一面に満たされて天然のクーラーになっていた。マイナスイオン効果かどうか知らないが、大勢の見物している人はみなさん表情が朗らかで、川に入って涼んでいる大人もずいぶん居た。気持ちわかります。
 滝まで一番近い場所で記念撮影。氷穴・風穴とは全く違った感覚でここにずっと居たくなった。じっとしていられない娘は川に入りに行き、息子はワタシのそばでPSPをしている(^^;。まあ、こういう場所で何にもせずに佇むことの良さがすぐにわかるとは思わないけど、ちゃんとオヤジにこういう場所へ連れてきてもらったことくらいは覚えておいてくれよな。

 立ち去り難かったが、仕方なく暑い現実に立ち戻る。こういうときはひとり旅だと気楽でいいだろうなぁ、と思ったり。でも、この良さを一緒に味わってくれる人がいなければ、それはそれで喜びも半減してしまうような気もする。「あんときのあれ、よかったよねぇ。」「うん。あれはよかった。」ささやかだがこんな会話ができることがホントは一番大事なのだ。

PENTAX K10D
DA21mmF3.2

 夏の旅行へ行く時は、いつも持ち出す機材を何にしようか迷うことになる。どうせそんなに使わないだろうに、あれもこれも持って行きたくなる。結局デジカメのK10Dがメイン機になり、フィルムカメラをサブとしてモノクロフィルムを詰めて持って行く。今回はLXに28mmレンズを付け、ローライ35も持ちだした。
 実際にどんな風に使い分けているか、といえば、肩からK10Dを下げ、ウエストポーチにローライ35を仕舞っておく。で、撮影メインの時間帯と思えた時にLXを右手で持つ。どのカメラにもストラップをつけているので、とっかえひっかえする時は腕に別の一台を下げたままシャッターを切ったりする(^^;。みっともないことだ。そうまでして撮影した写真ほどプライベートな性格が色濃く、ネット上に公開はできなかったりする。写真は強いからなぁ。

2007年08月22日記


 

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