苦戦しながらも

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2002年5月19日。深夜1:50起床。眠い。

疲れてるのになんでこんな時間に起きなきゃならないんだ。なんていう気持ちは釣具を触ったときに消える。いつものことだが、出かける準備をしているときが楽しい。近所のコンビニで夜食兼朝飯兼昼飯を買い込み、クルマで亀山を目指す。ガソリンのメーターは半分を指している。足りるかなァ。前回は4月の頭だったから約一月半ぶり。

今月から5時出船のため、出発が30分早まった。3時に出発すると陸周りで4時半過ぎに到着する。深夜のドライブも楽しみの一つ。千葉に入ってから濃霧で幻想的な道となる。到着したときガソリンは目盛り一つ分減っていた。
5月はあまり釣れない為か、ボート予約は少な目とか。ん、なるほど。と、出船してその意味を噛み締める。・・・アタリがない・・・(^^;。濃い霧が立ち込め、上がったばかりの太陽がスリガラスに透かして見たように白く煙る。静まり返る亀山湖。このひと時が大好きである。

 幻想的な霧に包まれた朝一の亀山湖。

島周りから島裏、笹川入り口からその脇とノーシンカー、スプリット、ダウンショットで攻めるが反応なし。時間は過ぎてゆく。いつしか空は快晴に。釣り船も結構出ているし、近くで釣り上げた人もポツポツ見る。釣れない日ではないようだ。
確かにバスが居ないわけではない。それこそそこらじゅうに去年生まれたばかりのような小さいバスがスクールしている。しかし、彼らはまだワームを咥えないようだ。ネストを守るちょっと大きめなバスもそこらじゅうの浅瀬にいる。いわゆる「見えバス」状態だが、実は彼らを釣ろうと思ってもほとんど”絶対に”釣れない。卵を守っているだけで決して口を使わないのだ。
ウマイ人だとスイッシャーなどを使って彼らを怒らせて釣ることもできるようだが、我々素人には最初から無理な話だ。とは言いながら、目の前のバスを知らん振りするわけにも行かない。スマートアレックというスイッシャーを持っていたから、彼らの頭上を何度も通した。最初は知らぬふりをしているのだが、段々イライラしてきたようで、近くに寄ってきた別のバスを追いかけたりしている。途中ポップXに変えたり、タイニートーピードにしたりして「行けるかも」とまで思ったが、やはり時間の無駄だろうと思い、途中でやめた。釣れず(^^;。

昼を過ぎても釣果なし。さすがに眠くなってくる。今日は坊主かなー、昼寝しちゃおうかなー。と力みが取れたからだろうか。島裏の立ち木の間に落としたカットテール(ウォーターメロン・シード)にアタリ。34cmが上がった。時に12:40。

 カットテール・ノーシンカー。34cm。

 島裏のなんでもない立ち木の間。

目が醒めた。お茶を飲んで釣りを続ける。すると同じ島裏でもう一匹34cmが釣れる。ルアーはやはりカットテール(スモーク・パープルシード)。時間は13:10。普通なら昼寝をしている時間だ。

 (カットテール)X(ノーシンカー)=34cm。勝利の方程式。

 島裏のなんでもない立ち木の間。

2匹どちらも日向である。バス釣りは日陰を狙うのがポイント、とよく解説書にはあるが、必ずしもそれが当てはまるわけではない。今回はバレットが不発だった。ワタシがこのページで「バレットがいい」と書き続けたからだろうか。バスの目が慣れてしまったようだ。そういうときには久しぶりに使うルアーが有効だったりする。桟橋にはあきらめた人が続々と帰ってきていた。釣りはこれからでありますよ。

結局昼寝なしで17:30まで通してしまった。釣果はその後15:40に20cmを1匹追加で計3匹なり。

 カットテール・ノーシンカー。20cm(^^;。

 場所は島裏のどんづまり。小バススクールゾーン。

16時過ぎから島周りで堤燈釣りを試みる。一度バイトをもらったがラインが引っ掛かったままで合わせられず(^^;。バラシてしまった。残念。
船を降りると空一面に黒雲が立ち込めている。と思っていたらいつのまにかポツポツ落ちてきた。

久留里街道を北上中に雨が本格的に降り出す。うみほたるで、びわカステラとイカの塩辛をお土産に買って帰る。川崎へ渡りきった時にガソリン警告ランプ点灯。帰宅は19:30。近所のスタンドで47リットル入れる。ウチのクルマは満タンで50リットル位らしい。ガス欠寸前は初めて。

ボートから上がるときに釣ったバス2匹を水から揚げてコンビニの買い物袋に突っ込んだ。途中で氷を買って氷漬けにしようかと思ったが、よく考えたら傷むほどの気温でもない。クルマの中でも時々暴れた。随分生命力が強い。段々音も動きも小さくなり、クルマが久留里を過ぎた頃に静かになった。
戻ってきてから釣ってきた魚ということで子供に見せた。そのときハッとした。バスの目の色が変わっていたからだ。
”死んだ魚のような目”という言葉があるが、生きている時のバスの目は透通り、水晶体がブルーに輝いている。その光が消え、クレヨンで塗ったような黒い目になっていたのだ。普段生きているバスの目に慣れていただけに、その変化に驚いた。

母親に大名おろししてもらって、ついでにフライにしてもらった。母親曰く「皮は確かに臭かったから少し厚めに皮をはがしたのよ。そうしたらきれいな白身で全然臭くないの。骨も肉離れがわるかったわー。きっと新しいからね。」確かに水揚げしてたった3時間だからねぇ。
肝心の味は全く癖のない淡白な白身魚の味で、普通にフライにするよりも少し塩コショウをしてから調理した方が良いんじゃないかと思えるほどアッサリ味だった。”あの”バスの泥臭さは全くなかった。

どうしてバスを食べてみようと思うようになったか。かの大先達、開高健先生が釣ったバスを「刺身にして食った。うまかった」とオーパオーパに書いていたからだ。最近寄生虫問題が騒がれたが、刺身でなければ大丈夫だろう。

バスの環境に与える影響が叫ばれて久しい。それなら食べて減らすってのはどうか。駆除としてただ潰してしまうならそのほうがいいのでは。食べたいほどカワイイということではありません。

2002年5月22日記