ミレニアムバスへの道

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 長いトンネルだった・・・。実は2000年が明けてから、何度か亀山湖まで足を運んでいる。しかし、季節は冬である。全く反応のないまま、一日ボートに揺られて帰路についた。やはりワタシには冬パターンでのバス釣りはまだ難しすぎるという印象だ。
 
1月9日、亀山湖よりともボート(TOFのメンバーと)。1月23日亀山湖のむらボート(APM(明古釣り部)で)。3月26日、亀山湖のむらボート(APMで)。3日間ともボーズに終わった。

 2月。上州屋渋谷店の20%セール期間中にシマノのベイトリール最高峰、アンタレス5を購入する。普段のセールでは「特価品」というプライスタグに付け替えられ、3万5千円前後にしか下がらない価格が、この日は3万円。このチャンスを逃すことは出来ない、とばかりに購入してしまった。その際、せっかくだから、とABUの今江克隆愛用のSXモラムシリーズを触らせてもらったが、アンタレスと比べてしまえばどこが最高級リールなのかと疑ってしまうほど普通だった。それだけアンタレスのすべらかな使用感はまったく他を寄せ付けなかったということだ。何の迷いもなくアンタレスを選んだ。これはワタシのスコーピオン1601に付けて使っていきたい。

 その後、春パターンが通用するか、と思われた3月26日にのむらボートから出たが、まだ肌寒く、バスのパターンは冬のようだった。シャローに出てくるバスは一匹も見ることが出来ず、漂っているギルも見ることなく終わった。アンタレスで一日中プラグを投げまくったが、何の反応もないままだった。

 そして迎えた4月30日(日)。古書業界の全古書連大市会が4月の上旬に横たわっていたため、なかなか亀山湖まで足を運ぶことが出来なかったが、4月も終わりになってやっと釣行することが出来た。この日はTOFのJBさん、pideさん、SENさんの3人がよりともボートでトップオンリィのトーナメントをするということだったので、我々APMのメンバー、HIDEさん、TOMOMIさん、KENTAくんとワタシも、よりともボートから出ることにした。

 午前5時半出船。TOFの3人はお揃いの黒い帽子も凛々しく、さっそうとボートに乗り込み、桟橋横のシャローに行ってTOPでバスを誘っている。ワタシも負けじと、DRAGONさんに譲ってもらったPLOPをアンタレスにつけて投げまくる。が、やはり反応なし。笹川の上流へ向かうことにする。
 よりともボートのエレキはあまり馬力がなく、笹川をさかのぼっている間、どんどん他のボートに抜かれていく。果たして「折り返し」ポイントに着いてみるとボートだらけだった。皆、朝一のこの場所がいいことを知っているようだ。先ほどから投げているPLOPを投げる腕にも力が入る。投げまくっているうちに、辺りではボイルの嵐。久しぶりに聞く生命感溢れる音だ。PLOPの音や引き波が確実にバスを刺激しているように感じる。まわりにはジョンボートが2台。4人でTOPプラグを投げているグループがいる。イイトシして魔女っ子メグちゃんなどを大声で歌っていた。バス釣りは人の心を童心に帰すのだろうか、とニガ笑いしながら思った。

 さて、まわりでは魚の気配がたくさんあるにもかかわらず、全くアタリがない。魔女っ子メグちゃんたちも上流へと移動していってしまった。周りで釣れている人は一人もいなかった。ちょっとさびしくなりかけた頃、HIDEさんからTEL。「今どこにいるの?」あ。笹川の上流です。「あ、そう。俺たちバスがいるよって教えてもらったところで1匹釣ったよ」え?!すごいなぁ。こっちはボイルが結構起こっているのに全然ダメなんですよ・・・。「あ、そう。こっちも結構ボイルがすごいよ。」
 この電話で急に釣れたというポイントに行ってみたくなってしまった。早々に笹川を下り始める。全く何の根性もない・・・。

 川を下り、桟橋の正面にある沢で釣ることにする。ちょっと風も出てきたため、風裏で釣りたいという気持ちもあった。沢の奥まで行ってみると誰も居ない。狭い沢なので木が覆い被さり、水面は木漏れ日の光に照らされ、時折通る風に揺られてきらめいている。すごくイイ場所だ。水中を見てみると、大きな鯉が泳いでいると思ったらそのちょっと後ろにはバスが2匹泳いでいたりして「釣れそう」的なにおいがぷんぷんしている。人も他に居ないことだし、ゆっくりとPLOPを投げたり、C.C.プレデターを投げたりした。うーん、しかし釣れない。居るには居るのだが、反応してくれない。やはりワームになってしまうのか・・・。

 そうこうしているうちに昼が近くなってしまった。一度昼飯のために桟橋へ戻る。よりともボートで弁当の昼食。様子をうかがうとTOFの皆さんはやはりTOPを投げているようだった。HIDEさんの釣った23cmはノーシンカー。狭い沢の奥のゴミ下にいたバスをセンコーで釣ったそうだ。うーん、うらやましいなぁ。

 午後、最初はHIDEさんが釣った場所へ案内してもらったが、その場所ではすでに他のボートが2台入っていて、そこで弁当を食べている。ポイントの真っ只中で弁当はやめてほしいと思う。
 午後の亀山は決まって風が出る。そのため風裏を探す必要が出るのだが、結局、桟橋向かいの沢に決め、そこでいろいろ試すことにした。午前中いっぱい使ったPLOPをラバジに変えた。C.C.プレデターはPRANKに変え、それにワームを追加。グラブのノーシンカーも投げ始める。
 1時間経過。反応なし。居そうな場所にはギルがいる。グラブが沈んでいく途中に必ず突いていく。うーん、このままではつまらないから、ギルに遊んでもらおうか・・・。SUGOIフックをはずし、マス針を付け、そこにちぎったワームのかけらを付けて沈めてみた。するとすぐにヒット。かかって暴れている仲間の様子を他のギルが4、5匹出てきて見つめている。やはりちょっと申し訳ない気持ちになった。

ワームくずに反応したギル

 釣り上げたあと、いきなりギルの姿が消えた。仲間の釣られる様子を見て警戒したのだろう。仕方がないので、沢を出て桟橋正面のシャローを狙ってみたい。すると、底が岩になっているところにバスがいた。35cmくらいだろうか。ラバジを投げてみる。・・・反応がない。見えバスと挌闘するうちに、JBさんとSENさんのボートがすぐ近くまで。「どう〜?」反応なしです・・・。「JBさん、釣ったよー。」えー!何で釣ったんですか?「PRANK」おお、一番お気に入りのルアーでないすか。いいなー・・・。しばらくしてpideさんもいらっしゃった。「いまバラしちゃったんだけど、見た?」え?ホントですか?「ああ、あのバス掛かったの?」「うん、だけど、口を持って持ち上げようとしたらブルンとふるえて逃げちゃった」40アップだったらしい。いいなぁ。ワタシなんかギルだけなので、そんなこと恥ずかしくて言えない・・・。それより、さっきの見えバスを釣りたいんだけど、皆さん、見えバスの居たポイントの真上で今日の反省会を始めてしまった。どうも話はそちらの方向に行きそうもない。簡易型ライブウェルの中に入ったバスを見せてもらった。尾鰭がボロボロになっていたので、どうやらネストがらみのバスらしい。PRANKを食いに行ったというよりは追い払おうとしたのかもしれない、ということだった。ううむ、うらやましい。

 みなさん、ひとしきり話し終わると釣りを再開。すると、すぐにpideさんにサイトのバスが掛かった。しかし、すぐにバレ。「あー、ラバジの針がなまってる!」なるほど、しっかりフッキングしていなかったようだ・・・。
 ワタシの視野にTOFの3人が居たのはそれが最後。すでに時計は4時半をまわっていた。太陽は雲に隠れてしまい、風が吹くと少し肌寒いくらいになってきた。

 とにかくシャローだと思った。水深があるところではそれだけルアーとバスの距離が離れる。ネストもからむシャローならバスとルアーの距離はそれだけ縮まる。5時に下船することになっており、時間はほとんどない。どんどんとやる気が失せていく中でも、そのことだけは頭の中を駆け巡っていた。
 風でボートが少しづつ流されていく。ちょうどいいや、とばかり勝負の早いアンタレスに付けたラバジで手早く打っていく。そして、葦際に投げたラバジが着水した瞬間、引っ張り上げようとすると、手前の小さな流木に引っかかったような感触。いや?でもいまググググッと反応があったような・・・?念のため大きくあわせると、バスがバシャっと水面を叩いた。「おおおっ、やったーっ」と叫ぶ余裕さえない。とにかくバラシたくない、その一心ですばやく取り込んでしまった。

 ミレニアムバス32cmうれしい!

 釣れた。アンタレスでの初バスだ。そしてなによりミレニアムバスだ。昨年の9月12日以来、久しぶりに釣り上げた。計ってみると32cm。やはり春はシャローに限るようだ。

 帰りの海ほたるでHIDEさんと反省会。「今日はいっぱい勉強になった。」とHIDEさん。あの状況でTOFの皆さんが実際にTOPで釣っていることに感心することしきりだった。もちろん、ワタシも同じ。やはりまず、プラグで釣り上げることからステップアップする必要があるなぁ、と一人思った。

2000年5月4日記