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帯書きに桑原甲子雄氏のコメントがある。「ここで作者は、少女から女を、そして娼婦を、という性の連想を視覚化することに一途である。しかも、そうした物語的地平を写真の表現として変換させることにも力を注ぐ。そこが、われら同業者にとっても主要な見どころでもある。そのことに作者はこだわりつづけてきた。そして顕著な成功といえるのが本書ではなかろうか。」 少女はいつまでも少女ではない。一年一年、年を重ねるごとに女へと変化していく。そんな様子をこの写真集で見るにつけ、男の罪の深さを思い知った。少女を女へ、そして娼婦へと変化させる大きな要因は、ほかでもない、男という存在なのである。男は少女の中の”女”を見たがる。少女はそんな男の身勝手に合わせようとし、少女性を捨てる。すると、男は女へと成長した彼女をもてあまし、ほかに少女性を探しだす。男と女の不和はすべて男の身勝手がその原因であるように思う。 荒木さんは、無論、男である。撮影場所が温泉、湯島、新宿、渋谷 など荒木さんお得意の場所であることを考えると、彼女たちは”男”を代表する場所へと身を置いて撮影されていることになる。それは、ある意味で男の側から見た ひとつの理想がここに描かれているということにもなろう。しかし、彼女たちは鷹揚にそんな男の身勝手を受け入れる。やはり、男は女にカナワナイのだ。 「少女は 間もなく 程なく 毛が生える 正直なカラダではない」 ねじめ正一 2000年6月13日記 |
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