『ブレードランナー2049』


雨。ブレードランナー日和。予約した『ブレードランナー2049』を観に行く予定。

ひとわたり仕事をしてから3人で出かけた。川崎の映画館。台風接近の雨。ハロウィンパレードは実施されるんだろうか。川崎駅には仮装・コスプレした人たちを散見。地下街には結構居て、チネチッタ近辺にはたくさん居た。この雨にもめげず盛り上がってるね。

娘は「(映画は)見ないよ」と地下街を歩いている時に離脱している。いろいろと駅周辺で見て回りたい場所があるそうだ。午前中のライブザウンド。お客の入りは半分にも満たない。年齢層高め。

で、ストーリー。さらに環境崩壊がすすんだ世界。一方で進化したレプリカント。前作ではレプリカントに4年という”寿命”の設定があったが、それがなくなっている。ブレードランナーであるKは行方不明になっている”叛乱を起こす危険のある旧型レプリカント”を”解任”する仕事に従事している新型レプリカントだ。ある日、郊外の農場で”プロテイン”を作っている農家を襲う。そこの主人が旧型レプリカントの残党であることを突き止めた。おまえはなぜそんな仕事をしているのか、とKは詰られる。”奇跡”をその目で見ていないからだ。と罵られたところでブラスター銃を撃ち”解任(破壊)”する。現場記録のためにドローンで周囲を撮影していたところ、枯れた大木の根元に何かが埋まっていることを発見する・・・。彼が見ていない”奇跡”とは何か。

まだ公開して間がないため、ネタバレはしない。でも、ネタバレしないとなると、何を書けばいいかねぇ・・・(^^;。

ネットに上がっている感想や批評を幾つか読んだが、どれも傑作と書いてあり、前作のファンはもとより、多くの人を魅了するだろう、とあった。
設定などは引き継いでいるものの、作品全体に漂う雰囲気は前作と全く違う。監督が違うからだろうか。どうだろうね。ワタシはなんとなくリドリー・スコットが年齢を重ねて若い頃のような”勢い”のある物語を創造できなくなったんじゃないかって思う(^^;。たしかに”哲学的”かもしれない。でも、まるで人間的な精気のない静謐な世界を巡る旅を描く映画に付き合わされた2時間半だったな、ってのが感想だ。それはもうこの映画で描かれる世界が人間の生きる場所ではなくなっていた、とも取れる。

物語は途中でいくつかの対立が描かれるが、それが何のために行われているのか、があまり明確にならない。戦うためにはなにか理由が必要だ。設定のおおもとには人間対レプリカントという対立がある。レプリカントの新型と旧型にも対立があるが、戦う理由がうまく伝わってこない。途中から映画のテーマが木の根元から掘り出された遺物をめぐる”新たな神話”を突き止める旅へと移っていくため、呈示された対立の理由がはっきりしないままだった。

そんなわけで、この映画のテーマは”人間とは何か”だ、とあちこちで感想を見かけるものの、なんとなくしっくりこない。人間の気配が希薄だからだ。デッカードが潜んでいた街はかつて大いに繁栄していた都市だったが、現在は廃墟と化していた。かつて核戦争が起きたことをこういうところから表現しているらしい。もしかして人間はもうほとんど生きていないのか・・・。だとすれば、映画全体の”この雰囲気”にも納得がいく。
Kの恋人はタイレル社の後継・ウォレス社の作り出したホログラムの女性だった。すでに人間はほとんどレプリカントに置き換えが済んでいて、だからこそ人間の営みとしての”愛”とか”生殖”がとても貴重なこととして位置づけられていたのかも。なあんてな。
『ブレードランナー』って退廃的ではあっても未来世界を描いていたし、人造人間が出てくるし、人間と人造人間の対立する姿には素朴な意味での”興奮”があった。『ブレードランナー2049』にはそういう”興奮”する要素があまりない。正直言って、”見たい物語”にはなってなかったのかもねー。

映画を観終わったあと、娘と合流して地下街で昼飯。ハロウィンパレードは雨で中止になったみたい。その後、ラゾーナに移動してお気に入りの和風ジェラートを食べてから帰ってきた。

7304歩 4.7km 272kcal 20.8g

ILCE-7II SUMMICRON35mmF2

2017-10-29 | Posted in 甘露日記Comments Closed 

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