『この世界の片隅に』


天気があまりよくない、と予報。

それなら、と、昨日のうちに映画館を予約しておいた。川崎での上映はたった1館。いつも行くチネチッタではやってない(^^;。しかたなく109シネマズへ。エントランスは大混雑。
女房と二人席につくと前列を含めてほぼ満席だ。予告の中に中島みゆきさんのライブを映画にしたってのがあって、その歌を聴いてちょっとウルッときた。

で、上映開始。戦前から戦中を生きた女の子の物語。絵を描くことがとても好きな様子。描いた絵が現実になったのか、描いたから現実がそうなったのか、広島の橋の上で虚実ないまぜなまま主人公の女の子は運命の出会いをする。あの鬼は本当に鬼だったのか、よくわからない大人は子供からみたらみんなそんな風に見える、ってことなのか。
海苔採りの手伝いの様子。養殖って感じじゃなかったな。採って漉いて干して。なんだかワタシが小学生の頃の冬休みに木更津で凧揚げしながら見た光景だったな・・・。
出てくる街の風景。何気ない日常。生活の匂いが漂ってきそう。主人公の声をあてたのはのんさん。イイカンジでハマってた。
原作を読んだことはないが、まるで四コマ漫画のようなテンポで”あるある”な日常のエピソードが描かれていく。とてもおもしろい。これは原作者の体験がもとになっているのだろうか?いや、そうなら原作者は今何歳よ(^^;。
戦前の広島と呉が舞台なので、話が進むにつれて背後に”戦争”が描かれるようになっていく。それでも、まだどこか遠いところで起きていることとして日々続く日常を楽しげに生きる主人公。ところが、空襲警報が鳴り響き、戦争がとうとう主人公の眼の前で爆発するときが来る・・・。
映画を観る前から、ツイッターなどで「傑作」という評判ばかり読んでいた。たしかに登場人物たちのキャラクターが立ってて感情移入もしやすかった。ちょっと夢見がちな主人公の暢気なキャラクターも、描いた絵が動き出す演出もワクワクするものだった。
・・・それだけに、後半に出てくるあの”決定的な場面”がどういう意図で入れられたのかしら、と思ってしまった・・・。
それまで丁寧に積み上げてきた主人公をとりまく日常の描写の印象がそこでガラリと一変する。二重の意味で。”あの映画”の印象にぐいっと寄った。あえて”あの映画”とだけ書きますが。ワタシは個人的にそれはとてももったいないな、って思った。(監督は意識して寄せようとしたらしいのだけど)
もちろん、あのころがそういう大変な時代だったんだから、あの場面を入れないとウソくさくなってしまうんよ、とか云われたらそうなんでしょうね、としか言いようがないのだけど・・・ね。
原作者はワタシと同い年だった。・・・うーん・・・。

夜、雨。
6785歩 4.06km 63分 342.9kcal 9.1g

sdQuattro 10-35mmF3.5

sdQuattro 10-35mmF3.5

2016-11-27 | Posted in 甘露日記Comments Closed 

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