甘露PHOTO日記

2016年8月『シン・ゴジラ』ILCE-7II S-TAKUMAR20mmF4.5


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ILCE-7II SUPER-TAKUMAR20mmF4.5

◆2016-07-31

朝一番の回を観に川崎まで急ぐ。公開が楽しみだった『シン・ゴジラ』だ。直前になって女房も説得した。一緒に観ることになった。
朝一番だってのに映画館には結構人が居る。動員力すごいな。夏休みだもんねぇ。

さて、庵野秀明総監督による『シン・ゴジラ』。まだ公開して間もないからネタバレに注意しないといけないんだよね。でも、そういう”習慣”っていつごろ確立したんだろ(^^;?

現代日本に突如巨大生命体が出現して暴れ出したらどうなるのか。これがこの映画の描いているテーマ。単純明快。出現場所は東京湾。アクアトンネルの直上で水煙が上がり、トンネル内に泥水が漏れる事件が発生。政府内で対策会議が開かれる。これがコトの発端。原因はなにか。特定できないと対策のしようがない。未知の海底火山の噴火なのか、熱水の噴出によるものなのか、などの可能性が示される。そんななか「未知の巨大生物が原因なのでは?」と発言する人物あり。何を言ってるんだ、と無視される。直後、巨大生物が姿を現して移動を開始する・・・。

何の前提も説明もなく、いきなりアクアラインの”現場”へ連れて行かれた気分になる。俯瞰の映像で巨大生物らしきものの尻尾が海面から突き出している。
もちろん「ゴジラ」を観に来ているんだから怪獣は出てきてアタリマエ。おいおい、はえーなぁ、もう怪獣のお出ましかよ・・・。最初はそんなお気楽な感じだった。

でも、姿をあらわした怪獣はあの「ゴジラ」じゃなかった。え。ってことは、また別にゴジラが出てきて怪獣どうしで対決すんのか?と軽く失望モードに入りかけたころ、そういう展開にはならないことが次第にハッキリしてくる。
あのゴジラの登場。デカイ。相模湾から鎌倉に上陸し、東京を目指して歩き出す。予告編でもあった武蔵小杉駅付近における自衛隊の一斉攻撃。多摩川河川敷に防衛線が設定され戦車がズラリと並び、浅間神社に前線基地が設けられた。総理大臣によって武器使用の許可が下り、ゴジラへ向けて火器が次々と火を噴く・・・。
ところが、ゴジラに対して通常兵器は役に立たず、すべての弾を撃ち尽くしたにもかかわらずゴジラを足止めはおろかキズ一つ付けることができなかった。「作戦終了!」の言葉が虚しく哀しく響いた。防衛線はかるがると破られ、ゴジラの進撃は止まらない。

武蔵小杉決戦の場面。身近な、普段見ている光景にゴジラと自衛隊の兵器が展開する様はワタシにとって非日常の極みだった。まるで身近な場所で起きている事件と勝手にアタマが”錯覚”したのだろうか、思った以上に感情を強く刺激された。同時にゴジラに対するリアルな恐ろしさがこみ上げてきた。自衛隊の現代兵器がゴジラにまったく歯がたたないというのは、身近な場所が戦場になっていることとあいまって衝撃的な演出だった・・・。絶望感に満たされる。これから丸子橋を渡るたびにゴジラを思い出すことになると思う。

このあとの決戦がもちろん映画のクライマックスになっていくんだが、あとはもうネタバレになってしまいそうだなぁ・・・。

音楽が伊福部昭作曲のオリジナル音源(モノラル)が使われていたり、ゴジラの鳴き声、爆薬やビルの爆破音などもオリジナルっぽい。そこにエヴァンゲリオンでおなじみの鷺巣詩郎さんの”ティンパニ曲”が出てくる。エヴァが使徒と会戦するときの専門用語が指示・実況で飛び交うあたりの感じがここでも再現され、「漢字」のセリフが延々飛び交うリズム感。まるでこの映画を作るためにエヴァがあったんじゃないか、とさえ思う瞬間もあった(個人の感想です)。

戦闘シーン以外は会議会議会議。とにかくゴジラが移動して状況が動く度に政府内で会議が開かれる。いよいよ自衛隊が出動するとき、そして攻撃のために武器を使用する時。その会議の中心には常に総理大臣が居た。未知の巨大生物駆除というかなり専門性の高い事件ながらも武官は総理の指示を受けて作戦を遂行している姿が印象的だった。

超絶な映画になっていた。エヴァには観ててどこか絵空事だという感覚があったが、これは実写版でドキュメンタリータッチ。無敵のゴジラをどうやって倒すのか。物語の行方が本当に気になった。前のめりで見入ってしまった。あっという間の2時間だった。大傑作って言葉しか浮かばない。

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ILCE-7II SUPER-TAKUMAR20mmF4.5

◆2016-08-07

暑さで出かける気にならなかった。で、思いついたのは「シン・ゴジラ」の二回目鑑賞。ちょうど先週行ったところでタダ券もらえる分のスタンプがたまっていた。そういえば、ギャレ・ゴジもタダ券で観た覚えがあるな・・・。

南武線で川崎駅まで。映画館でとりあえず15時過ぎの回を予約した。さて、あと1時間あまりどこで暇つぶししようかな。
ビヤホールでも入って本を読みながら過ごすのもよかったけど、まあ、せっかくだから、とそのあたりを一回り。一帯が再開発される前、小学生の頃にここの映画館へ「ドラえもん:のび太の恐竜」を観に来たことがあったが、周辺には当時の面影を残している界隈がある。”昭和の町並み”って感じかな。ワタシの中に残ってる川崎のイメージはここらへん。
銀柳街はアーケードなので比較的涼しい。「ブ」に行ったが探している本はなかった。Yカメラを一回り。ここに入るのは何年ぶりかな、と思ったが、アキバのYに行っても入るだけで特に買い物をすることもなくなっていた。物販は確実にネット化していくんだろうなぁ。

そろそろ時間。映画館に入る前、コンビニでペットボトルのお茶とドーナツを一個。先週と同じLIVEサウンド上映。最後列だと音響のひろがりが今ひとつに感じたので、後ろから5列目くらいに座った。うん。これくらいがいいね。
で、「シン・ゴジラ」。二回目。良かった。前回観て大筋はわかっているんだけど、やっぱりドキドキする。ゴジラの出現に対してすべて後手後手な対応はやむを得ないこととはいえ歯がゆい感じ。武蔵小杉決戦では富士から撃った巨弾もあったのに全弾命中していながら無傷のゴジラ。そして、東京駅まで移動して吐いた放射能を含んだ熱線。停電で真っ暗な東京に燃えひろがる紅蓮の炎。そこに赤黒く浮かび上がるゴジラの姿。これは「火の7日間」の巨神兵だったな。そうだ、巨神兵も核兵器を象徴していたんだった。
完膚なきまでに蹂躙される東京の街。あまりに迫力あるリアルな絵で気がついたら涙がダダ漏れ状態になってた。ゴジラの荒ぶる神っぷりがハンパなかった。

終映後、他の映画ではあまりないんだが、お客さんが劇場から出るまであれこれと感想を言い合う声がそこかしこから聞こえた。一番多かったのは「エヴァだよね」だったかな。

パンフレットを買って帰ろうと思ったら「売り切れ」だった(^^;。再入荷の目処はたってないらしい。

ILCE-7II SONNAR135mmF3.5

ILCE-7II SONNAR135mmF3.5

◆2016-08-14

今日はひとりで『シン・ゴジラ』のロケ地でも巡ってくることにした。別に電車に乗って遠くまでって感じじゃない。歩いて行ける場所。多摩川河川敷だ。

丸子橋の横から河川敷に入る。右手に新幹線と横須賀線。左手に丸子橋。正面には河川敷の広っぱがある。少年サッカーチームが練習中。丸子橋をくぐって歩くと東横線の下にバーベキュー場が。いや、別にここはバーベキュー場って公認されている場所じゃないんだけどね。駐車場横にあるから、だろうなぁ・・・。
東横線の鉄橋沿いを歩いて川のそばまで行くと、ここはさらに規模の大きいバーベキュー場になっていた。若い男女が狭い場所に密集している(^^;。もちろん、ここはバーベキュー場じゃないからね。
釣りをしている人もいるけど、数年前とは随分様変わりした。まあ、あんなに人がいたら釣りどころじゃないからなぁ。釣れるわけがない。川沿いを歩いて丸子橋の下へ。ここでも小規模ながらバーベキューしている人たち。

丸子橋を渡って東京側へ。『シン・ゴジラ』でタバ作戦の前線本部が置かれた浅間神社へ。こんもりとした緑が遠くからでも分かる場所。ここから西へ国分寺崖線が連なっていて、東横線はそこを切り通している。階段を上がって「展望台」へ。ここからは丸子橋越しに武蔵小杉の高層マンション群が一望できる。おそらくロケ地めぐりと思われる人が数人と、ランニングの途中に寄って水を飲んでいるだけの人も数人。あと、ここは”ポケモン”の聖地でもあって・・・。

神社正面にあった娘が小学生の頃通っていたスイミングスクールは取り壊されてサラ地になっていた。いずれ病院が建つらしい。東京側の河川敷を歩いて丸子橋をくぐる。東京側にはバーベキューしている人はまったく居なかった。丸子橋の下は風が通って涼しいので携帯椅子でも持参すれば1日居られる気がする。トランペットを練習する人が少し離れた場所に。もう少し離れたところに制服姿の高校生が、吹奏楽部だろうか、練習中。よく聴くとスウェアリンジェン『インヴィクタ序曲』だった。学生時代にスネアドラムを担当しましたよ。
新幹線下の少年野球場では親子が練習中。お父さんのノックを外野で息子さんが捕球する。お父さんのノックがなかなか外野まで届かないが、いざ飛ぶと息子さんは必ずキャッチして素早く返球していた。息子の方がウマイ。
芝生の上で半裸の四人が日焼けで肌を焦がしながら麻雀卓を囲んでいた。全身が赤銅色になってたけど、なんかすげー楽しそうだったな。

新幹線越しに武蔵小杉のタワーマンション群を見た。実は武蔵小杉って新幹線の撮影スポットでもあるんだよね。全路線中でもっともきついカーブがあるんで列車が減速するから撮影しやすいわけ。どうして新幹線がここで急カーブ(ほぼ直角)しているのか。直進してたら今の高層マンション群はなかったはず。
ゴジラが京急をぶっ飛ばしても新幹線と東横線をスルーしたのはなにか理由があるのかな・・・。

映画の中で河川敷に戦車がズラリと三列くらい並んでいたが、狭いからかなり大変そう。自由には動けないよ。堤防を超えるための道が河川事務所横にあるので、入るのはギリギリできそうだけど。でも、どこからあれだけの戦車を輸送してきたんだろう。

ウチに帰ってビール呑んだら、もうあとはごろ寝してしまった。

ILCE-7II Vario Tessar16-35mmF4

ILCE-7II Vario Tessar16-35mmF4

◆2016-08-21

今日は3回めの『シン・ゴジラ』を観ることにした。ちなみに、劇場で同じ映画を3回観るのは初めてのこと。

劇場窓口で切符を買ったのだけど、開映直前だったために後ろの方はほぼ満席。しかたなく、ということもあって今回は前のブロックの真ん中あたりを取った。座ってみると、画面を見上げるかたちになり、この姿勢で長時間鑑賞はやはりツライ。後ろの方が楽に観られていいってことを実感した。
『シン・ゴジラ』は初めて観た時からずっといい印象のまま。今でも大傑作と思っている。が、その後にネットの感想で「面白くない」とかラジオでも「私には響かなかった」とか喋っている人が居て、何がどう面白くないのかよくわからなかった。一体どんな人が「面白くない」って思っているのか。
ところが、たまたま、今日ワタシの隣に座った人が途中から居眠りをはじめた(^^;。居たよ、ここに(!)。ご夫婦らしいんだけど、席についた最初からあまりいい印象じゃない人だったんだ。詳しくは書かないけど。案の定いびきをかいてたのさぁ。こっちが映画の圧をうけてなんだかよくわからない感情が湧いて途中からずっと泣きながら観てたってのに・・・。居眠りを始めたタイミングはゴジラ最初の襲撃が終わって巨災対がゴジラ対策に動きまわっているあたりね。あとはずっと軽く起きたりいびきかいたりの繰り返し。タバ作戦以降、ヤシオリ作戦でもそんな感じだった。

ツイッター上では尾頭さんに魅せられた人が多数で、その気持ちもちょっとわかってきた。石原さとみさんの演技が云々って意見が多かったが、やっぱりあれくらい強いキャラでカマさないと「米国」の位置づけがハッキリしない。”批判的な意見”が多いってことはしっかり印象に残ったってことだから、彼女の起用は大成功といっていい。いやいや演技の問題(とくに英語)だからちがうよって言う人も居ると思うけど、同じことだよね。”違和感”を残せたってことが大事なの。
あと、今回思ったのは「世界」がこのゴジラ災害に対してどう受け止めたのか、が、モブ的でももう少しあってもよかった気がした。あるにはあったけど対馬がどうのって話とスパコンがらみでドイツがでてきたくらい。中露は出てこないし、仏は駐日大使だけ。あとは巨災対に来た科学者がちょろっとだけ。ゴジラが出現したらたとえニューヨークでも戦略核を使うってセリフがあったけど、そこでニューヨークの絵とかあれば。・・・ま。余計かな・・・。つい足したくなるところをあえて足さなかったのがこの映画が優れている理由のひとつ。

ILCE-7II S-TAKUMAR20mmF4.5

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この夏は庵野秀明監督『シン・ゴジラ』を3回も劇場へ観に行った。散歩にも行かず映画漬けだった。それくらいの傑作と思っているが、あまり響かなかった人も居たようだ。ちなみに息子は4回観に行ったとか。ワタシに感想を喋るわけでもないのだけど、パンフレットまで買ってきたところからすれば相当はまっているのだろう。
映画は今でも絶賛公開中。DVDかブルーレイが出たら迷わず買うつもり。

デジカメばかり使うようになってこの甘露PHOTO日記の更新はながいこと止まっていた。でも、数年前にSONYからILCE-7シリーズが発売された時は再開できると思っていた。いままでなんとなく追加せずにきてしまったのはウェブサイトをワードプレスに置き換える作業を優先していたため、ということにしたい。これからも思い出したように付け加えていきたいと思っている。

2015年の6月、ILCE-7IIを購入した。フランジバックが極端に短いのでマウントアダプターを介せばメーカーを問わずほとんどの交換レンズが使用可能なこのカメラは、センサーサイズも35mmフィルム判と同じなのでフィルムカメラと同じ感覚で使うことができる。過去に買ったレンズを再利用するには現時点で最適なカメラだ。
大半のフィルムカメラは処分したが、交換レンズはいくつか残していた。その後にネットで購入したレンズも追加されてある。そのうちの一つがSUPER TAKUMAR20mmF4.5だ。

いわゆる超広角レンズなので、下手にフィルターやフードをつけると画面の隅がケラれて黒く翳る。そのため、ニコンで出しているかぶせフードHK-14にステップアップリング(58-62)を組み合わせて装着した。これにフィルターをつけると残念だがケラれがでてしまう。

どこか描写に甘さを残すものの、F8程度まで絞ればそれほど気にならない。普段常用しているVario Tessar16-35mmF4が優秀でほとんど事足りるため持ち出す機会はそれほど多くない。が、フードを装着した姿がトータルでVario Tessarよりも優れて見えるため他の単焦点レンズと一緒に組み合わせて使いたいと思う時に持ち出す。

2016-08-28 | Posted in 甘露PHOTO日記Comments Closed 

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