「海よりもまだ深く」


今日の天気予報が「雨」だったため、昨日のうちに映画の予約を入れておいた。

今日は14:45から川崎で「海よりもまだ深く」を観る予定。それまでに荷造り作業を鋭意。全部終えてから女房と二人ででかけた。

川崎の地下街で昼飯。どこも混んでるなぁ。釜飯のセットがあったお店に入ってみたら満席だったので、ビヤホールのランチを食べることにした。女房はバジルのスパゲッティがお気に入り。
食べ終わって、いつものように「ブ」で読む本を買ってから映画館へ。観る回は上映後に是枝裕和監督と主演の阿部寛さんが登壇してティーチインがある、とのこと。
で、上映開始。主人公を演じる阿部寛さんは小説家だがそれだけでは食べていけずに探偵業をしていた。別れた奥さんとの間に小学生の男の子がいる。団地で一人暮らしの母親が留守の合間を狙って入り、カネメのものを持ちだそうとするくらいおカネに困っている主人公。同僚の後輩に借りたカネを「倍にして返してやる」と競輪に全部突っ込んでスッカラカン。そりゃ奥さんにも見限られるだろうな、って、そんな男の生き様。なるほど、是枝節。
離婚したので息子と会えるのは月に一度。その時元奥さんに渡す養育費も持ってない。失ってみてはじめて子供や家族のありがたさがわかった様子。で、元奥さんは現在高給取りの男と交際中で、再婚してしまえば養育費の支払いはなくなるが息子とも法律上は縁が切れてしまう・・・。
母親役の樹木希林さん。存在感というか、実際こういう人って居るんだろうな、って佇まい。監督が樹木さんを使いたくてしょうがないって感じがちょっと出過ぎなくらい(^^;。それは端的にセリフの多さにあらわれている。ただ、逆境に立って弱っている息子(阿部寛)は母親とあんな饒舌に喋るのかなぁ・・・。
落語か、って思うくらいの会話劇だったが、そこは肉親同士の話なので抑制があった方がリアルだったかもしれない。
主人公の情けなさを描くことが一見この映画のテーマのようだけど、タイトルは「海よりもまだ深く」ある母親の愛、だ。そんなダメな息子でも母親は愛情をそそぐ、ってことが作品のテーマのはず。そう思ってみれば、ダメオヤジと将来なりたい職業もまったく一緒の小学生の息子は成長して同じような大人になってしまうのかもしれない。となれば、元奥さんは別れた亭主によく似た息子の母親として年齢を重ねていくことになる。この団地にあった光景は彼女の未来図でもあった。
繰り返し。それは一日一日だったり、一年一年だったり。でも、螺旋を描くように時間はひねりながら前に進んで元には決してもどらない。・・・あっという間なのかもね・・・。
上映終了後、監督と阿部寛さんが登壇して客席から質問を受け付けてそれに答える、という形式のティーチインが始まった。ひげをたくわえた阿部寛さん、堂々とした体格でカッコ良かったなぁ。質問にひとつひとつ丁寧に答えている様子が印象的だった。是枝監督は質問を受けてから自分の中に飲み込んで、それから訥々と話す様子が映画の生真面目さを思い出してイメージどおりの方だった。

店に戻り、今日はオヤジと母親もふくめて6人で外へ食べにでかけた。3月に一度来て子どもたちもすっかり気に入った魚のおいしい居酒屋。お酒も食事もおいしかったし、孫たちと久しぶりに食事をしながら喋る両親の様子は楽しげだった。孫たちは無条件でかわいいと思うんだよね。かわいいと思うからこそ、邪魔しちゃいけないと思ってこういう食事会のこと遠慮して言わないんだろう。今年は受験生も居るのであまりこういう機会も作れないが、これからもちょくちょくこんなかんじの食事会を継続してあげたいな、と思った。
8260歩 4.95km 78分 403.7kcal 10.8g

ILCE-7II Vario Tessar16-35mmF4

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2016-06-05 | Posted in 甘露日記Comments Closed 

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