1日店


朝から雨。

ほぼ1日店で仕事する。荷造り作業は思ったほど伸びず(^^;。雨だからなぁ・・・。これだから雨は困る。

昨夜は気になっていた宮崎駿監督「風立ちぬ」をDVDで観た。もちろん、町山智浩さんの解説動画を観たためだ。やー、言ってることそのままだった。
動画の雰囲気など、まったく知識なくても楽しめる作品だったが、ラストが決定的によくわからなかった。が、解説を観てわからなかった理由もわかった。
ユンカースの件。二郎たちが視察のためにドイツへ行き、ユンカースの工場で爆撃機を見学する。そのあと、夜にバタバタとする場面がある。あれはユンカース本人をナチスが逮捕する場面だった。ユンカースはナチスへの協力を拒否していた。だが逮捕され軟禁状態に。そのうえ会社はナチスに没収されてしまう。
二郎はユンカース逮捕現場を目撃していた。そして、彼は帰国後「美しい飛行機を作りたい」という”エゴ”を満たすために戦争協力する道を選ぶ。ユンカースのように協力を拒否すれば二郎も逮捕・軟禁されるおそれがあった。
解説で町山さんは物語構造がゲーテのファウストと同じだ、と指摘する。二郎に飛行機の魅力を吹き込むカプローニ伯爵はメフィストフェレスの役回り。二郎は悪魔に魂を売ることと引き換えにゼロ戦へと結晶する「美しい飛行機」をつくる技術と着想を得た。
物語の最後に丘で二郎はカプローニと再会する。カプローニは”契約どおり”二郎の魂をもらいに来ていた。が、二郎によって先に亡くなっていた妻・菜穂子の「生きて」という希望によって命を助けられる。ここがファウストと同じ構造になっているらしい。
映画の最初期、二郎の少年時代に正義感のあるところを描くことで、二郎が「エゴ」を満たすためだけに飛行機設計を続ける選択をする、って「悪魔のしわざ」を薄めているようだ。二郎はいい人間ではないですよ、と町山さんは断言している。
ただ、主人公は実在の人物であり、そのご家族の協力によって映画が作られている以上、一定の配慮は必要だったと思われる。ナチスを拒否したユンカースが捕らえられる、ってことをなんとなくぼかすことで、二郎が悪魔に魂を売っていた(だからゼロ戦をつくることができた)、という映画構造上の設定も結果としてぼやけている。そのため、ラストシーンを見終わった印象もどこかはっきりしなかった。
宮崎駿監督作品に共通することとして、飛行機好きの少年や男が出てくる。これは全部監督自身が投影されている。ラピュタのパズーしかり、魔女宅のトンボしかり、紅のポルコはそのまんま(^^;。そして、風立ちぬの二郎も宮崎監督だった。二郎が作ろうと必死の「美しい飛行機」とは監督にとってのアニメ作品で、誰のためでもなく自分の「エゴ」を満たすために作っていることをこの作品で告白している・・・。これも町山さんの切れ味鋭い指摘だ。
飛行機が大好き、戦闘機も大好き、でも(現実の)戦争は大嫌い、というのがおそらく宮崎駿監督の心情。町山さんは、戦闘機が好きってことは戦争が好きってことなんでしょ?と単純に印象をつなぐ一般の反応について苦言している。戦闘機は好きだけど戦争は嫌いだ、ってこともある。それが「人にはわからない」。エンディングでかかる「ひこうき雲」の歌詞には監督の気持ちが込められている、とのこと。
1316歩 0.78km 12分 66.8kcal 1.4g

ILCE-7II Vario Tessar16-35mmF4

ILCE-7II Vario Tessar16-35mmF4

2016-05-30 | Posted in 甘露日記Comments Closed 

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