1日店


昨夜は借りてきたDVDで細田守監督「バケモノの子」を観た。映画館以来。

映画全体で人は必ずしも親にだけ育てられるわけじゃない、ってことを言っていた。自分の進むべき道を決めた時、自ずと師が決まる、的な。なら、自分の進むべき道はどうやって決まるのか。案外そこが今は一番難しいのかもしれない。自分で自分のやりたいことを決めること。なんとなくなんでもできそうでそういうわけにもいかない。続けていけるものなのか。そういう判断はふつうできない。
主人公はひとりぼっち。自分のやりたいこととか言ってる場合じゃなかった。バケモノに拾ってもらっていた。これ、武術に喩えているけど、監督ご自身のことを描いているんじゃないかしら。当然、バケモノ・クマテツは宮崎駿監督だ。スタジオジブリで長編映画の監督を任せられたことは有名な話(ただし、途中降板)。おそらく、細田監督にとって宮崎監督はバケモノに見えたんだと思う。実際バケモノなんだろう。この映画にはそこかしこに宮崎駿リスペクトと思われる場面や設定が顔を出す。
自分が自分の選んだ道に向いているのかどうかなんてよくわからない。それでも決めたら進んでいくしかない。進むにつれてその世界の事情もわかってくる。もちろん、自分よりもよくデキる人の存在も見えてくる。それでも進まなくちゃいけない。途中で降りることはできない。降りたら「負け」だ。
どこかで自分の将来を決めなきゃいけない瞬間があって、その最大が高校二年生ってのはいくつかの物語でも共通だ。思えば「桐島・・・」もそうだった。この映画でも高2の女の子が出てくる。主人公が17歳って設定の青春モノが多いのはきっとそのため。作者はあとになって過去を俯瞰する視点で”まだ何も知らない17歳の自分”にちゃんと将来を考えろと作品を通じて言ってるんだろう。
主人公の彼は師のちからを借りてココロに闇を抱えたライバルを斬った。そこで映画は終わってしまう。彼は将来について「まあ見てろ」と余裕だが、師の教えを胸に人間の世界に戻ってやっていく自信を付けたようだった。
クライマックスのクジラシーンは「もののけ姫」のダイダラボッチを思い出す。こういう描写は大画面で観ないと迫力が伝わらない。「映画館で観ておいてよかったね」と女房。同感です。
おもいつくままに、メモ的に書き留めておいた。

夜、地震。忘れた頃に揺れるから恐ろしい。
547歩 0.32km 5分 25.7kcal 0.3g

ILCE-7II Vario Tessar16-35mmF4

ILCE-7II Vario Tessar16-35mmF4

2016-05-16 | Posted in 甘露日記Comments Closed 

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