2005年1月金八ツアー Kodak Retina IIc Retina-Xenon C 50mmF2.8


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正月の3日、女房が例の東京散歩ガイドブックを出してきて言った。「ここ。この駅のそばにある中学校が金八先生の中学校だよ」なんと、ここなのか。東武線の堀切駅の近く。じゃあ いっちょ行ってみましょうかということになった。
浅草駅から東武線。浅草の先にはなかなか行く機会がない。準急に乗って5つ目。堀切駅で降りると、目の前に中学校が建っていた。ここか。12時を過ぎていたので、浅草で買った弁当を食べるため、駅を降りてすぐに陸橋を渡って荒川河川敷へ。京成線の妙に橋脚の低い線路をくぐると、ドラマで見慣れたあの河原が広がっていた。向こう岸には首都高の橋脚が印象的。とりあえず子供たちがおなかへったと連呼するので弁当を食べることにした。
凧揚げをする家族が数名いるほかはあまり人影もない。空には徐々に雲がかかり始めていた。京成スカイライナーが時折猛スピードで通過していった。

飯をようやく食べ終わり、川岸まで行ってみると、あのしゅうが夜な夜なケータイをかけていた木と思われる場所に遭遇。護岸ブロックには「金八さいこー」「しゅう たかし」と落書き。やっぱりここなんだ・・・。女房が「ケータイ持って木のそばに佇んでみてよ」と息子にリクエスト。その言葉を聞いて筆者がカメラを構えると、とたんに息子は木から飛びのいた(^^;。まあ、そーいうのは恥ずかしくてやれるもんじゃないだろうな。

土手を登ってあの通学路を歩く。スーパーのお姉さんがクルマから身を乗り出してきて声を掛けられそうな錯覚。白い自転車にのった本官さん(^^;が出てくるかと思いきや、実際にはこんなところを走るわけないな、と我に返る。

再び堀切駅を通過して”桜中学”へ。うーん。こんなところだったかなぁ。でも絵的にはここなんだよね。住宅街のど真ん中にある普通の中学校。冬休み中で人っ子一人居なかった。「なかにはいれるのかとおもった・・・」と娘。世の中そう甘くはありませんことよ(^^;。

長く居られる場所では全然ないので、運河を渡って東武線沿いに南下を開始。隅田川七福神めぐりのコースに沿って浅草まで歩いてしまおうという計画。地図上の直線距離にして4kmだが、実際に歩くと5km以上はあろうかというところ。まあどうしても疲れたらタクシーでもなんでも使えばいいや、と軽い気持ちで歩き出した。
隅田川七福神7番目の多聞寺へ寄る。茅葺の門が印象的。毘沙門天。映画人の墓碑というのがあった。

細い路地のような道をクネクネと進むと、梯子乗りしてきた鳶の方々に出くわす。墨堤通りに出たが、大通りを歩くよりは、と水神大橋手前で左に曲がり、まるで壁のように連々と繋がって建つ都営アパート横の公園を歩いた。この建物は防火壁の役割も果たしているのだろうか。遊具を見つけると喜び勇んで走っていく子供たち。やっぱりこういうものの方がまだ楽しいみたいだ(そりゃそうか)。

隅田川神社の前あたりでベンチに座り、少し休みながら女房がガイドブックを広げた。「長命寺桜もちってあるよ。食べに行こうよ」と言い出した。ちょうど道半ばでちょっと疲れ始めていたこともあり、なんとなく歩く目標ができて良かった。初めて見る白鬚橋を写真に撮ってから再び墨堤通りをひたすら南へ歩く。子育て地蔵を過ぎたあたりに向島花街入り口の看板。右手には言問団子。通りに入っていくと長命寺があった。ここも隅田川七福神のひとつ。ところが肝心の桜もちがない。はてどこかしら?と出てから電柱からぶら下がっている広告看板を見ると、寺の真裏川側とわかった。あ、あったあった。果たして中に入り6個入り1200円を買って出る。桜の葉がひとつのもちに3枚。最初は剥かずに食べてみるとちょっと多い(^^;。葉を剥いてみると薄い皮に漉し餡がくるんと包まれている。食べ終わるとカラの函は桜の葉っぱだらけになった。うまかったなぁ。
元気が出た。ちょうど桜橋のたもと。南西空には夕焼け。さっき見た白鬚橋は彼方に小さく見えた。結構歩いたな。首都高向島線に沿って川沿いの道を歩く。言問橋をくぐるともう東武線の橋が近い。どうやら無事に歩ききったな(^^)。枕橋を渡った。

「きんいろの○○○」のあるビール屋さんで夕食を食べることにする。ここは出来てから今年で10年なので全面改装するという。営業は1月10日まで。ぎりぎりセーフで滑り込み。コーヒー豆を焙煎して造ったという黒ビール(135mlで100円!)や、いつも定番のリバーピアを飲んだ。うまいねぇ(^^)。来年来たときにはまた違った店になっているらしいので楽しみだ。

金八ツアーのつもりが途中から墨東散歩となった年の初め。 脱線もまた道行きの楽しみのひとつ。

Kodak Retina IIc Retina-Xenon C 50mmF2.8

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こう毎日デジカメを使っていると、日曜日に出かけたときの写真くらいは銀塩カメラで、と思いたくなる。撮った後PCに転送してハイおしまい、というデジカメならではの機能も便利には便利だが、なんだかいままでの習慣からか、写真に対する時間が短くなりすぎるような気もする。銀塩カメラの場合には現像に出せるのはいつだろう、とか、そうなると仕上がりはいつになるんだ?みたいなプロセスが必然としてあった。フィルム1本にかける時間が減ることは、相対的に写真1枚あたりに傾ける気持ちも減るような気もする。まあそんなこと気にしている暇があるならどんどんデジカメで撮ってしまえばいいことなのだけど。

レチナはコダックから出たドイツ製カメラ。レンズは沈胴式でストッパーをはずすと蓋と連動してボディに引っ込み、蓋はパクンと閉まってレンズを保護する。このスタイルのカメラは現在CONTAXから出ているが、すでに発売中止が決定している。クラシックな外観と使用感はたまに持ち出したくなる気分にさせる。フードもコダックから純正が出ているが、レンズとフィルムの間を蛇腹で繋いでいるため内面反射が起こりにくく、フードは事実上必要ない。これはこのカメラの隠れた長所といえるだろう。
このカメラに付いているXenon50mmF2.8はシュナイダー製の優秀レンズ。トーンの豊富なネガを作ってくれる。引き伸ばし作業をするとその特徴は際立つが、今回のようにフィルムスキャナーでデジタル化してもアナログ的ニュアンスを拾いきれないような気がする。

このカメラとCONTAX T3を一緒に持ち歩くと50mmレンズに35mmレンズの組み合わせとなり、1台を首から下げ、1台を腰巾着に仕舞ってしまえばかなり優秀なお散歩写真セットになる。筆者の場合、贅沢さえ言わなければこれで撮りたい写真の9割以上はカバーできてしまうだろう。

2005年1月31日記

 

2016-02-06 | Posted in 甘露PHOTO日記Comments Closed 

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