2005年9月富士山五合目駐車場風景 PLAUBEL MAKINA67 NIKKOR80mmF2.8


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9月11日。総選挙の朝は5時に起きた。今日は富士山へ行こうと決めていた。

 朝飯はクルマの中で食べることにして、とりあえず出発。丸子橋を渡ってからすぐに左折して多摩沿線道路。二子玉川を突っ切って喜多見の交差点を左折して国領の踏み切りを渡って甲州街道。調布ICから中央高速に乗った。談合坂で休憩を取ったあと大月から河口湖方面に向かい、目の前に富士山を見ながらひたすら直進。河口湖ICで降りてすぐに富士スバルラインへ。もう目前で富士山が大きく視界を覆っていた。

 夏休みが終わってすいている印象。前回ここに来たのはもう数年前。夏休みに入ったばかりの富士山は登山客でごった返していた。順調に走ったスバルラインも五合目で行き止まりなので、駐車場待ちのクルマが長蛇の列で五合目まで近寄れなかった。ずっと手前にクルマを停めて眼前の雲海を眺めて引き返したのだった。

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 今回は夏休みも終わっており、時間も早めということもあってスイスイと駐車場まで進めた。初めて辿り着いた五合目の駐車場は9時前とあってまだ眠そうな表情だった。駐車場の向こう側には見事な雲海とその向こう側に広がる南アルプス連峰の威容。どことなく碧く着色された山水画のような風景はあくまでも静かで、それがかえってリアルに気持ちに迫ってくる。女房や子供たちは素直に「ありゃきれいでいいねぇ」とはしゃいでいた。
山小屋風なレストハウス前の広場にはやきそばやイカ焼きの屋台が並んで観光客を待っていた。ご来光を山頂付近で見て帰ってきた人たちと思われる団体が疲れた身体をもてあましている様子がそこかしこで。あたりはなんとなくしーんとしていた。 夏の富士山は見れば見るほど超巨大な砂の山なのだった。
 小御岳神社へ参拝。すぐ横の展望台から山中湖方面のパノラマを眺める。雲が発生する現場。麓から吹き上がるように雲が山頂めがけて駆け上がっていく。クルマではなく歩いてここまで来て眺めた風景だったならば、なんとも言えないくらいの感動が沸いてくるのではなかったか。こんな風景がクルマで手軽に登って誰でも見られるようになり、それは良かったことなのかしら。コトの本質を分かりにくくしているのではないのかなぁ・・・(^^;。

 レストハウス前に戻ると、先ほどとは雰囲気がガラリと変わっていた。続々と到着する大型観光バス。そこから吐き出されてくる大勢の観光客。その観光客を捌くために拡声器でがなりたてられる案内文句。まるでシブヤのスクランブルやセンター街を歩いて居そうなギャル系の女性がピンヒールを履いて大挙押し寄せていた。さっきまでの雰囲気はなかった。

 「○○グループの皆さん、どうぞレストハウスにお入りください。入り口で富士山のお守りの鈴をお受け取り下さい。」その○○グループの名前が何度も何度も連呼される。その間にも大型観光バスはひっきりなしに次から次へと押し寄せては観光客を運んでくる。すごい迫力だ。まるで東京タワーや浅草と変わらない。そして、日本語よりもそれ以外の言語で話している人が多い。日本といえばフジヤマというのは今も昔も変わらないようだ。娘がおなかがへったへったとうるさいので焼きそばを二つ 買って皆で食べる。食べ始めれば皆お腹が減っていたらしく、パクパクとあっという間になくなった。ソースが利きすぎて少し塩辛いやきそばだった。 お土産に富士山の形をしたチーズケーキを買い、下山することにした。それにしても標高2305mにある駐車場とは、改めて考えるとすごいことだと思う。坂を下り始めると、さすがにずっと下りなのでアクセルを踏む必要がない。ギアをセカンドに入れてエンジンブレーキをかけながら。途中大沢駐車場に停めて再び雲海を見物した。

PLAUBEL MAKINA67 NIKKOR80mmF2.8

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 マキナとは長い付き合いになる。まだカメラに狂っていた頃に中野で購入した。当時は6、7台ある在庫からさてどれにしようかと選べたものだったが、現在はどうだろうか。
このカメラを買った頃は毎日のように市場へ行く道すがら、さて今日はどこにカメラを見に行こうか、とカメラ屋徘徊が趣味だった。当然市場で入札を終えてからはカメラを片手に東京を歩いて回った。いつしか時代はデジカメ一色となり、徘徊していた中古カメラ屋さんは各地でポツポツと閉店し始めた。時を同じくしてカメラへの直接の興味はなんとなく後退した。とはいえ、機材を手放すことは基本的になかった。その頃に買い集めたカメラもレンズもそのまま手元にある。興味が後退したとはいえ、カメラ機材は未だに少しずつ増え続けている。減らない以上は増え続けるしかないのは道理だ。
最近はT3やローライ35の出動が増えているが、たまにライカやペンタックスを飛び越えてマキナを使いたくなることもある。今回はやっぱり富士山のスケールに負けちゃならないって思ったからだろうな。

2005年9月21日記

2016-01-26 | Posted in 甘露PHOTO日記Comments Closed 

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