2006年2月伝通院あたり LEICA M6TTL GR 28mmF2.8


2602hongou

 寒い1月最後の金曜日。一旦横浜で仕事をしてから今日も東京古書会館へ向かった。明古は2フロア一杯に品物が出ていた。すごい迫力だ。あれこれと入札したあと昼飯を食べに御茶ノ水駅周辺へ。ラーメン屋で済ませた。
 今日は外が結構暖かくて散歩日和。どこでもいいから歩きたくなった。持っていたパスネットを出して丸ノ内線に乗った。どこまで行こうか、と車内で考えながら車窓から外を見る。地下鉄にもかかわらず、丸ノ内線は後楽園から茗荷谷にかけてほとんど地下にもぐらない。茗荷谷駅で降りた。 早速バックからGRレンズを付けたM6を取り出した。フィルムはいつものネオパン400。

 駅から出たもののまるで行き当たりばったり。方向もよくわからず。とりあえず駅の周りをぐるっと一回りしてから大通りに出たが、そのまま真っ直ぐ歩いてもつまらないので横道に入る。どうやら小石川方面にむかっているようだった。坂を降りていく。途中に詩書で有名なT書店。シャッターは閉まっていた。
 坂を降りきって交差点。さて、ここはどこだろう。さっきの大通りと平行している道だったので御茶ノ水方面に歩き出す。右手に古い豆腐屋さん。お客が居た。西日に照らされた木造の家。なんだかいい雰囲気だ。
このあたりは製本屋さんが固まってあり、あちこちでフォークリフトが重そうな紙の塊を運んでいる。なかなか壮観な光景だ。通りの両側に製本屋さんがあるのは、近くにKD印刷というでっかい印刷所があるためかもしれない。

 植物園前の信号。少し先を左に入ると小石川植物園の長い塀がずっと続いている。T大の付属と書いてあったが、人影もなく閑散としていた。
 歩いているうちに目前に文京区シビックセンターが見えてきた。小石川の商店街もある。右に折れて伝通院に向かう。Y字路を左に坂を上がっていく。登りきったところにありました。伝通院。新選組が浪士組として集合したのがたしかこの場所だ。清河八郎の墓があると看板。門前の参道は幅員がかなり広く、このお寺が名刹であることを主張していた。

2602hongou1

 春日通りを道なりに坂を降りていく。右側にC大の校舎。その向こう側に東京ドーム。目の前に再びシビックセンターが見えてきた。これは展望台に登るしかないだろう。早速シビックセンターの中に入り、エレベーターに乗った。
 25階が展望ラウンジとなっていて、誰でもこの展望を見ることが出来る。椅子はなかったがそのおかげであまり人がおらずゆっくり見学することができた。眼下に広がる住宅街。右手にT大のY田校舎が見える。その向こうのこんもりした緑は上野の山だ。正面にはさっき寄った小石川植物園。左手に池袋サンシャインが屹立している。そのさらに左には新宿高層ビル街があった。都会のスモッグか早春の霞か、幻想的に白く煙った都会風景を逆光気味に西日が照らす。高層ビル群は蜃気楼のような影絵となり、まるで現実世界と三千世界の間を漂っているようだった。

2602hongou2

 せっかく文京区を歩いているので、シビックセンターを降りた後菊坂を歩いた。一葉ゆかりの質屋さんの蔵はあった。お隣の八百屋さんは倒れそうになっていた。階段を下りて一葉の井戸を見学する。時折人が通ることもあるが、あたりはここが東京と思えないくらいひっそり閑としていた。

 いつも腰巾着にしのばせているGR DIGITALを取り出した。ちょうどいい。新旧GRの対決だ。とはいえ、ライカとコンパクトカメラのGRでは使い勝手などで単純に比べようもないが・・・。
で、両方で撮影して上がってきたネガとGRのJPGを見比べた。厳密な比較をしようと思って撮影していなかったこともあるが、今回はGR DIGITALで撮影した”一葉井戸”を載せることにしたい。選んだ理由は単純に構図だったりする。視野率100%のデジカメファインダーが功奏したのかもしれない。

 撮影を終えてから再び菊坂を歩いて本郷三丁目に出た。菊坂とは全く違う街並み。まるで迷路のような道が四方に伸びる本郷にはY字路がいくつもあった。背の高いビルに睥睨されながらJ天堂の横を歩いて御茶ノ水橋を渡る。坂を降りて古書会館に至る。結構疲れたな・・・(^^;。

LEICA M6TTL GR 28mmF2.8

2205gr28

  GR DIGITAL熱が一段落すると、また銀塩カメラを使いたくなってくる。デジカメと銀塩カメラをとっかえひっかえ使っているうちに気が付いたのは、自分としてはどちらでも別にかまわないという気持ちだった。デジタルだから使う、とか、銀塩だから使う、というような思い入れやこだわりはなかった。まあ、だから今まで使ったカメラ機材を思い切って処分できないのであるが・・・。
ニコンが銀塩カメラから撤退し、老舗のコニカミノルタに至ってはカメラ・写真事業から全面撤退するという。写真というメディアが廃れることはないのだが、これだけデジタル化が進んでしまっては商売として成立しにくくなっているということがわかる。確かにデジカメとメモリーカードがあれば何万枚撮影しても電池代を別にすれば基本的におカネはかからない。銀塩カメラではフィルム代に現像代も加われば1カットあたり30円程度はかかるだろう。シャッターを1回押すごとに30円と考え出すと、デジカメ使用時の限りなく只に近いコストの事を考えずにはいられないだろう。
世の中のデジタル化はインターネットを通じて必要な情報を安く簡単に取り出せることを常識化した。その流れは確実に産業界をも変えつつある。それがいいことなのか悪いことなのかの議論を積み残したままで。

200 6年02月05日記

2016-01-20 | Posted in 甘露PHOTO日記Comments Closed 

関連記事