2006年12月原宿-代々木-新宿 ROLLEI35 TESSAR 40mmF3.5


2612harajuku

12月の第三日曜日。朝から快晴。
一人昼過ぎに出て渋谷駅。いつの間にか晴れている。明治通り沿いを通り、途中山手線のガードをくぐる。線路沿いの道、いわゆるファイアーストリートを真直ぐ原宿方面へ。国立代々木競技場を歩道橋の上から眺めた。国土計画の建物が取り壊しの真っ最中。歩道橋を降りて雑踏の中を山手線に平行して歩く。竹下通りのすさまじい混雑。
ちょっと外れると一気に人影がなくなった。皇室用ホームを見ながら道なりに進んでいく。急に住宅街になり、大小のマンションに混じって出版社やら専門学校やらが点在。さすがファッションの街ですな。坂を降りていくと道が急に細くなり、直角に左へ折れる。角にはコンビニ。その真向かいには黄土色の塀で囲まれたまるで箱庭のような墓地がある。人通りは少ないといいながらもまったく無いわけでもない。自転車で颯爽と通り過ぎる人あり。なんだかすごい光景だ。四谷シモン人形学校。

2612yoyogi

歩いているうちに明治通りにぶつかった。この道の下に今度地下鉄が通る。通りは工事のパネルで蓋がされた状態。明治・大正(靖国)・昭和通りにはそれぞれ13号線・新宿線・浅草線が走るということに。

北参道交差点からすぐに代々木駅方向へ歩き出す。湘南新宿ラインの踏み切りを渡る。右手から中央・総武線の線路が入ってきて、ここの線路集中の様は見もの。すぐ隣の通りの地下を大江戸線も走っている。

代々木駅。受験勉強していた頃、ここに通ったなぁ・・・。その頃の面影はほとんどない。駅周辺にちょっと古いビルも残っているがワタシ自身の記憶が消えているということも大きいか(^^;。あの頃の自分は一体どんな人間だったんだろう。

小田急線の踏み切りを渡り、マインズタワーというビルの横を通ってとうとう甲州街道にぶつかる。新宿西口だった。そろそろ腹が減ってきたのでどこかで何か食べたい気分。Yカメラ周辺の雑踏を抜けて駅の地下街へ。久しぶりにここのスタンドカレー(イマサ)を食べる事にした。いつものようにぬるかったが、なぜかここのカレーは好き。お客もひっきりなしに入っては出て行く。以前よりもメニューは増えていたが、厨房からは淡々と次々皿が出てきた。
食べ終わってからYカメラにも入らず、新宿を歩き出した。別にどこを歩くつもりもなかったのだが、高層ビル街を左手に見て前に進む。駅前広場を抜けると大ガードから抜けてくる青梅街道の交差点、新都心歩道橋下に見た事のある風景があった。
荒木さんの写真集で見た絵だった。「冬へ」に掲載されている天国へ続く階段。新宿の高層ビルを巨大な墓石と見れば、そこへ登っていく階段はそんなふうに見える。

2612shinjuku

早速写真。ところが、持ってきたローライ35ではフレームに収まりきらない(^^;。ペンタDSに付けた21mmで写してみる。なんとなくこんな絵だったな、という感じになった。そーか、ここでしたか。
この間江戸東京博物館で見たアラキネマでは、荒木さんは三脚立ててペンタ67で狙っていた。あのレンズは何ミリだったんだろうか。そーとー広角なはずなのだが・・・。

大ガードをくぐる。思い出横丁を歩いてから今日は歌舞伎町方面には行かず、靖国通り沿いを歩く。アドホックという建物に地下駐車場があることを確認してから横断歩道を渡る。目の前に斜めに切れていく歩道が目に入った。そのまま歩いていく。すると、ゴールデン街に出る。ああ、そうか、ここは荒木さんの写真集「東京は、秋」でも見た風景だ。かつてここには都電の線路が走っていたのだった。そのまま歩いていくと微妙なRを描きながら妙に歩道の広い通りに出た。

新宿五丁目の交差点を右に折れ、新宿駅方面へ。さすがに疲れてきたのでそのまま新宿駅からJRに乗った。渋谷で少しローライに入れたフィルムを消費してBカメラに出す。それでもトライX3本撮った。

ROLLEI35 TESSAR 40mmF3.5

2410rollei35

  今年、当店のホームページにお越しの方が検索キーワードで入力された第一位が「ローライ35」でした。それで、というつもりもないですが、最後にこのカメラを使いました(^^;。
もうこのカメラに関しては何も言うことはない。それは使っていて不満がない、という意味で、だ。メカ式レンズシャッター機なのでシャッター音は”ペシ”といういささか頼りない音がするが、ロイカメラサービスさんにオーバーホールしてもらってからは快調そのもの。そもそもこの頃作られたカメラは故障する箇所が少ない。今では名機と云われているデジカメGRは、確かに機能的には名機だったが簡単に故障してしまった。普通に使用していてわずか1年という保証期間中に二度も故障するカメラを筆者は名機と讃える気にはならない。
デジカメは確かに便利で高性能だ。ここに来てその進化のスピードは一層速まっている気がする。でも、その一方で簡単に故障してしまったり、すぐに古く感じられ使われなくなるようになってしまうのはとても残念に思う。わずか2年前に新製品として発売されたデジカメを今振り返る人は居ない。
この”空気”は最近の日本全体に流れている雰囲気とシンクロしているようで怖い。話題になったものに需要が集中し、そこから洩れたものを市場からサッサと追い出す。”業界再編”という言葉をニュースで聞かない日はない。
「最新」はすぐに古くなる。ローライ35はなんと40年近く前に造られたカメラだ。それが古くてもこうして新しい魅力と共に今日も筆者の傍らに居てくれることがうれしい。

2006年12月24日記

2016-01-01 | Posted in 甘露PHOTO日記Comments Closed 

関連記事