今日も交換会へ


曇空。だんだん天気は下り坂か。

今日も交換会へ向かう。「播磨灘物語」は読了し(3巻は読んでないけどね)、今日から町山智浩著「トラウマ映画館」を読み始める。目次をパラっと見た時、こりゃ失敗したかな、と思った。というのも、ほとんど見たことも聞いたこともない映画の名前がずらりと並んでいたためだ。およそ1960年代の作品が中心のようだった。
でも、せっかく取り寄せたのに読まないなんてもったいない、と気を取り直して読み始める。最初の作品は「バニー・レークは行方不明」。ね、聞いたことないでしょ?
それもそのはず。有名な映画ではないうえに日本ではDVDはおろかビデオさえ出ていないそうだ。ところが読み始めたらとたんに惹きつけられた。
主人公の女性が4歳の娘を連れてアメリカからロンドンにやってくる。離婚したので、ロンドンに赴任中の兄と同居することにしたためだった。兄に紹介された保育園に娘を預けて、引っ越しの荷物の搬入に立会い、再び保育園へ戻る。ところが、そこに娘はいなかった。保育園にはだれも娘を見たものはいなかった。娘の名前はバニー・レーク。誰かに誘拐された、と警察を呼んだ。が、警察は彼女のことを疑い始める。保育園の書類にバニー・レークに関する記録が一切なかったからだった・・・。
さすが町山さんだなぁ、って思った。わずか1ページほどの紹介で見たことも聞いたこともない映画にワタシは興味を持ってしまった。
この映画には原作があって、発想の原点は「パリ万博事件」だという。1889年にパリ万博を見物に来たイギリス人母娘が市内のホテルに泊まった際、一人部屋を二つあてがわれたまではよかったが、翌朝母親が消えていた。母の荷物も消え、誰かが泊まった形跡もなかった。従業員は娘に「あなたは一人でいらっしゃったんですよ」と言った・・・。
おっそろしい。もうこのカフカ的状況に身を置いたと思うだけでゾッとする。
この事件をヒントに作られた創作物が列挙される。ヒッチコックの「バルカン超特急」、「フライトプラン」、TVムービー「恐怖のレストラン」、「ブレーキダウン」・・・。
町山さんはこの映画の結末まで述べたうえで、この題材がどうして繰り返し取り上げられるのかについてその理由を書いている。それは「実存的不安」。人は周囲の記憶や書類がなければ自分自身の存在を証明することができない不確かな存在だ、ということ。なるほどなぁ。いろいろと合点することがあるあるある(^^;。

神保町。古書会館。交換会。入札。昼飯はカレー。アイスコーヒー飲んで神田駅まで歩く。路地に猫がにゃー。

店に戻って荷造り作業の続きと本の整理。今日は走りに行かなかった・・・。
5332歩 3.20km 48分 272.9kcal 7.2g
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2015-11-13 | Posted in 甘露日記Comments Closed 

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