1日店


曇空。晴れ間も。

休み明け。いろいろとやることがいっぱい。荷造り作業はもちろんだが、交換会の支払いも。忘れないうちにやっておきたい。
そうそう、冷蔵庫の発注がまだだった。買い替えになるのと、冷蔵庫なのでリサイクル云々の話がある。こういう時はYカメラの電話発注が便利。やはり直接話してお願いできるのがいい。

昨夜は借りてきたDVDで吉田大八監督、宮沢りえ主演「紙の月」を見た。思えば、数日前に「桐島・・・」を見たのは予習のようなものになったかもしれない。
吉田監督5作目。やはり女性が主人公だ。っていうか、「クヒオ大佐」や「桐島」は主演が男性なんだけど、作品を見ればわかるが女性の印象が前面に出てくる。吉田監督すべての作品は女性の心の動きを描くことに主眼が置かれている。
「紙の月」を紹介する文章には大抵「男に貢いで」という文言が見られるが、見るとそういう印象は浮かばない。むしろ「若い男を囲っている」ように見える。そういうふうに見せる何かを主演した宮沢りえさんが持っているのかもしれない。
銀行が舞台。主人公は外回りで顧客の預金を管理する仕事。ある日、顧客の孫の大学生に出会う。帰り際の電車の改札口ですれ違い、二人の関係は始まる。
夫婦の仲が冷えていた、とか、そういう伏線があったとしても、そう簡単に一線を超えるか?とは思ったが、そこは物語の設定くらいのものでしかない。大学生の学費を肩代わりしたことをきっかけにお互いの歯止めは消える。顧客から預かったカネを横領し、銀行の書類を次々と偽造した。そうして「作った」カネは二人の放蕩に消えていった。
ワタシは原作を読んでない。連ドラもチラリと見ただけでほとんど知らない。だから違和感なかったかもしれないが、原作にない登場人物で映画の終盤に主人公の不正を暴く役の小林聡美さんの演技がとても効いている、と思った。不正を暴かれた主人公は銀行の一室で彼女と直接”対決”することになる。「ミジメにみえるでしょう」と主人公。それに対して小林聡美さんの言ったセリフが意外を含んでいてとてもイイ。「アナタがそんな風に思っているとは思わなかった」。主人公は人のカネを欲望のおもむくままに使った。そうすることではじめて見えたものがあったはずで、それはそんなふうに行動することができない(ワタシのような)人間には絶対に見えない世界だ、というようなことを言った。人生を賭けて見たもの。その自己評価がミジメでは。
真面目が勝って不真面目は罰せられる対照的な二人、を描きたかったのだろうか。そうじゃなくて、監督は人間の想像力・行動力の哀しい限界を描きたかったんじゃないかって気がした。自由に使っていいおカネを手に入れたとして、「何に使うのか」、でその人そのものが出る。主人公は若い男をあるいは”育てる”つもりでカネを渡したのかもしれない。ところが、男はそんな気持ちを完全に誤解してヒモになってしまった。

バーン!とガラスを割って走りだす主人公。監督はこの”走る”シーンが最初に思い浮かんだ、と言っていた。この場所へ映画を接続するために監督は物語を紡いている、という。
1819歩 1.09km 17分 89.5kcal 2.2g

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2015-06-15 | Posted in 甘露日記Comments Closed 

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