マスク展


曇空。雨もパラパラ。

仕事をひとわたり終えてから女房と二人で目黒の東京都庭園美術館へ行くことにした。マスク展が開催中。

目黒駅に降りたのはひさしぶり。駅前で昼飯を食べてすぐに美術館へ向かう。言わずと知れた旧朝香宮邸ね。長い改装工事明け初めて入ることになる。
入り口から入ってエントランスまでの長い道。あ。見えてきた。キレイになってるね。でも、この建物は外観よりも中が凝ってるんだよな。

で、マスク展。中にはアフリカ、ヨーロッパ、アメリカ、アジア、オセアニアの仮面がケースに入って飾ってあった。なんていうか、ものものしいかんじ。
大広間は照明も明るいので「展示物」然としている仮面たちだが、仕切られた小部屋に配された仮面は意識してか”気配”のあるものがあった。今にも動き出しそうな感じ、ね。
ひと通り見た感想。率直に言って造形的にも色彩的にもアフリカのものはどれも訴えてくるものが多くて凄い。木を繰り抜いて動物の毛とかを貼り付けたりしただけの素朴なものが多いんだけど、それがむしろ際立った独特の存在感を放つ。
新しくできた新館では実際に仮面が使われている様子を撮影したVTRが流れていたが、やはりアフリカのものがダントツ。人々が楽しそうに打楽器を叩いてノリノリの中、仮面をして動物の革を背中にかぶり全身ワラのようなもので身を包んだ「カミ」が現れる。そして、打ち続けられる打楽器のリズムの波の中で踊り続けるわけ。その様子がもう本当に楽しそう。仮面をかぶったカミが「ゆるキャラ」に見えた瞬間、一気にその存在が身近に感じられた。ああ、週末のイベント会場に行けば日本でも(読みかえが必要だけど)見られる光景じゃないか、と。人が集まって歌って踊っての輪の中で「ゆるキャラ」がいる光景。一神教を持たない民族、もしくは、一神教に覆われる前時代には共通の祭り風景なんだと思う。
展示された仮面のキャプションの一つに「キリスト教の布教が進んで使われなくなった」と書かれたものがあった。きっと、たぶん、そういうことだ。
アフリカの映像は真っ昼間。ヨーロッパの映像は真夜中にものものしく行列している映像だった。そういえばヨーロッパの聖なる祭りって聖夜もそうだけどサンタは夜中に来るし夜とか暗がりに関するものが多い気がするね。

改装中に新館を建てているとは思いもよらなかった。そこにミュージアムショップとカフェが併設されて賑わっていた。カフェは順番待ちの列もできてたな。
久しぶりに見たアール・デコの館はあいかわらず美しかった。アンリ・ラパンの壁画とルネ・ラリックのガラス工芸。応接間のガラス扉がデザイン的で好きなんだよね。建物公開企画の時にはまた来よう。

お庭でしばらくゆっくりしてから帰路。目黒駅前は大規模再開発が始まっていて、高層マンションが立ち上がるらしい。あのあたりの雰囲気も一変するんだな・・・。
5083歩 3.04km 51分 242.1kcal 6.2g

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2015-06-14 | Posted in 甘露日記Comments Closed 

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