1日店


今日は出かけない予定。
朝飯を食べていたら運送屋さん。交換会の落札品を運んできてくれた。お世話様です。
一旦荷受をし終えてから朝飯の続き(^^;。
さて、仕事仕事。
荷造り作業は殆どないので、ひたすら本の整理をする。入荷したばかりの本の整理は楽しいもの。まだ入札した時の感覚が残っているから。”築地直送”ってフレーズがあるんだから”神田直送”の古本って宣伝があってもいいんじゃないかしら。ウチは神田直送品の本ばかり扱っておりますよん。
昨日読み終わった「殉死」のこと。読んでいてやはり「坂の上の雲」の事を思い出していたわけだけど、原作を読んだ時の印象と、ドラマを観た時の印象は必ずしも一致しなかった、ってこともあわせて思い出していた。ドラマ化されるってことは物語が映像化されること。動画で描かれる物語。影響力はかなり大きい。主人公を誰が演じるのか、に始まることだが、セリフをどこまで原作通りに盛り込むか、ナレーションも同様。また、ドラマ化に際して付け加えられるエピソードもあった。それで印象が違っているならまだわかりやすいが、意図的な取捨選択があると、これは原作の持つ主題力が変わってきてしまう。
たとえば「殉死」では何度も書いてあった”無能”という言葉。これは「坂の上の雲」でも何度も登場していた。ところが、ドラマでは一度も出てこなかった。セリフとして存在しなかったから、というのはイイワケに過ぎない。ナレーションでも盛り込めることだから。これは意図的に切り捨てられた文言だった。
でも、実際に読んだ感想を正直に述べれば、この”無能”という評価は決定的なものだ。この文言が削られたことでドラマから受ける印象はまるで違ってしまった。もちろん、”総合的に”考えての良し悪しはこの際考えない。原作とドラマは別物になった。
原作を読むと驚くのは戦闘シーンの詳細な描写だ。作戦行動についての意図に始まり、動いた軍隊の規模から動きまで詳細に描かれている。これがドラマではほとんど省略された。まるでイメージシーンのようだった。これは日本海海戦も同様。つまり、原作に描かれていることのかなりの部分がドラマでは再現されていない。ドラマで描かれた”絵”を手がかりに原作を読みなおすと、これは逆にイメージが膨らんでアタマの中で登場人物がいきいきと動き出す。映像にはいろいろな情報を詰め込むことができるが、詰め込んでも次々流れていく。すべては覚えていられない。だからこその”省略”だと思うが、省略する箇所が違うだろ、と原作を読んだ者なら思ってしまう箇所が多かった気がした。
ドラマを見てこれがすべてと思ってしまうともったいない。文章には作者の思いの丈が読者にうまく伝わるように工夫が施されている。繰返ししっかり読めば作者の意図は100%伝わるはずだ。ところが映像は必ずしもそういうふうには作れない。次々流れて行ってしまうからだ。受け取る側が渡されたすべてを受け取る事が難しい。だからより伝え方に工夫が要る。
そんなことが今更ながらわかったって話でした。
夕食後はオークション落札品のメール書き。いつもお買い上げありがとうございます。
1032歩 0.61km 10分 49.3kcal 1.2g

2012-10-27 | Posted in 甘露日記Comments Closed 

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