久地円筒分水~ハービー・山口写真展


朝は9時起き。快晴の空。
当初プールへ行くか、という話だったが、その時間じゃ遅いから行きたくない、と妙に怒っている娘。9時にプールへ着いていないといけないんだと。あれだけ気持ちよさそうに寝ていたくせに・・・(^^;。
少し涼しいみたいだし、等々力渓谷でも散歩しようか、と提案すると、それなら二ケ領用水めぐりがいい、と娘。学校で勉強したので歩きたいらしい。二ケ領用水とは、多摩川から取水した水を川から離れた場所へ引いた農業用水で、江戸時代に作られた。
11時過ぎに出て溝の口駅。ウチのそばにも二ケ領用水は流れているんだけど、用水の特徴的な施設である久地円筒分水を見に行くことにした。
大山街道と交差する大石橋からスタート。用水は整備されて親水施設もあり、水際まで降りることができる。案内の看板にはモツゴ、コイ、オイカワ、ドジョウ、ナマズなどが棲息している、とある。おお、たしかに小さい魚が泳いでいる。ドブ川のようになっているのではないかと思っていたが、水はかなりきれい。一部生活排水がそのまま流れ込んでいるようだったが、小魚がいて不自然じゃないくらいの透明度の水が流れている。
住宅地を流れる川、という感じ。幅が狭いので流れは速い。大きいコイも泳いでいるが、それなりに大変そう。何を食べているのかな。
246との交差は歩道橋。渡ると川の周りは雰囲気が変わる。緑が濃くなった感じ。しばらくして今日の目的地到着。なんと整備工事中だった。
二ケ領用水久地円筒分水。昭和16年完成。用水はここから灌漑面積に合わせた比率をもって4方向に流れを分けられる。このあたりでは昔から用水をめぐる争いがあり、ここよりも少し上流に久地分量樋という施設が江戸時代中期に造られるほど。当時の水は貴重だったということ。
用水の水を円筒からあふれさせることで均一量で分水することができるようになっている。国の登録有形文化財。
すぐ隣には用水と平瀬川が合流するダイナミックな光景あり。コイが群れている。晴れて暑かったので、水が勢いよく落ちる音が涼しげだった。
そのまま用水沿いに遡って歩く。ところがそこから先は先ほどのような流れはなく、淀みきった都会の川といった風情になってしまった。時折水筒で水分を補給しながら日陰の少ない道をひたすら歩いた。
ようやく久地駅到着。昼飯を、と思ったが、特にお店もないため、南武線で小杉駅まで戻ることにした。冷房がありがたかった。
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小杉駅の横にあるバーガー屋さんで昼飯。ここで初めて食べた。
食べ終わってから女房と娘と別れて、ワタシだけ等々力の市民ミュージアムへ向かう。ハービー・山口さんの写真展の招待券を手に入れていたため。今日が最終日だ。
昼過ぎの暑いさなかにひたすら歩く。30分くらいで到着。早速入場しようと企画展示室へ向かう。おっ。ライカM6がプリントされたTシャツ姿でハービーさんご本人がいらっしゃった。
ハービーさんの目線で撮影された市井の人たち。ミュージシャンのポートレイト。今はなき代官山17番地の風景とそこに暮らす人たち。冷戦崩壊時の東欧の人たち。そして、1970年代から現在までのロンドンの様子の写真群。
ハービーさんといえばライカ。会場には愛用のカメラとしてM3とM6が展示されていた。ワタシのライカと同じ選択だ(!)。M3にはエルマー50mm、M6にはズミクロン50mmが付いていた。ポートレート写真にはライカ独特のトーン豊かな描写がピタリ。
代官山の写真にはローライフレックスが使用されていた。2.8F。中判カメラ特有の緻密な描写は、その時の空気感も写し取るような感じ。同潤会アパートの佇まい。いまそこにこの風景が存在しないことが信じられないくらいリアル感がある。
ロンドンで撮影された写真のうち、70年代のものは少しドライな調子で写っていた。撮影に使われた機材がすぐ横に置いてあった。ニコンSPとニコンFだった。明らかにライカレンズと描写が違っている。どちらがいい悪いという話ではなく、その時代の雰囲気を捉えるように作者がそのレンズを選択していたんじゃないか、と思う。フラットで劇的な調子の写真になっていた。
会場を二回まわってから、隣のブース。立木義浩、深瀬昌久、沢渡朔らのオリジナルプリントと篠山紀信撮影の雑誌表紙写真が展示されていた。人っ子一人おらず(^^;。その隣には、横尾忠則、粟津潔、亀倉雄策のポスター展示があったが、こちらも誰も見ていない(^^;。「無料」となるといいものであっても誰も関心を示さなくなるのね・・・。
「サンデー・マガジンのDNA」展も招待券があったので入場。最近のマンガは全く知らなかった。高橋留美子、あだち充、藤子不二雄、ときて、どうにか興味が繋がる感じ。50年の歴史を展示するにはどだいスペースが狭すぎたのではなかろうか・・・。
12821歩 7.69km 121分 592.2kcal 16.4g
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2009-08-16 | Posted in 甘露日記Comments Closed 

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