江ノ電


朝からくもり空。
鉄子な娘のリクエスト。「江ノ電のりたーい」に応えることにした。朝は早めに起きて朝飯。出発までしばし荷造り作業。東横線に乗った。横浜から東海道線。藤沢駅で降りて江ノ電の改札口まで。「のりおりくん」という名前の1日乗車券を買った。580円という金額はちょうど鎌倉-藤沢間の往復料金だった。
レトロな単線ホーム。ほどなく4両編成が入線してくる。乗り込むとすぐに発車。当初は高架線を走っているが、次の駅までには地上に降りる。住宅地の中にポツンとホームがある。まるでバス停のような。
いつものように本を読みながら乗っていたが、次第に車窓からの景色が面白くなり、本を閉じた。電車はゆっくりゆっくり進んでいく。その理由は住宅地の中を進んでいくことが多く、非常に急なカーブを連続して通過することが多いから、だろう。それこそかつてあった遊園地の乗り物電車のような乗り心地で、若き日には確かに持っていたはずの童心を思い起こさせてくれるのかもしれない。乗っている人でケータイを見ている人が全く居ないというのも他ではありえない。
鎌倉駅手前の和田塚で下車。線路を歩いて渡る人多数。その向こう側のお茶屋さんがある路地から由比ヶ浜大通りへ抜ける。もともとあった路地に江ノ電があとから入ってきたような趣き。
先日女房と娘が鎌倉文学館まで来たときに「発見」したという路地を通る。人一人やっと歩けるくねくね道を抜けると、由比ヶ浜駅が現われる。電車の通過を見送ってから駅へ。隣の長谷駅で降りて、極楽寺坂切通しを登っていく。
江ノ電を跨ぐ赤い橋の上から電車の通過していく様を見る。ついでに極楽寺門前まで。萩と芙蓉の花が咲いていた。極楽寺駅は関東の駅百選に選ばれている。丸ポストを傍らに配しローカル色も強い。
七里ヶ浜駅で降りる。空は晴れてきた。海岸沿いの道。相模湾にはお約束のサーファーの皆さん。海がキラキラしている。国道は上りも下りも渋滞気味。それでも、この風景なら別に気にならないに違いない。右手にはいわゆる湘南風のお店が建ち並んでいる。「南国料理」の看板に惹かれたが、セレブな値段にあとで後悔しそうで入るのをやめた(^^;。店内は混雑しているようだった。
「鎌倉高校前」駅もまた関東の駅百選に選ばれている。海に向かって開けていて、江ノ島が大きく見えている。アタマの中では自然にサザンの歌がグルグルと巡りだしていた。
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いよいよ腰越駅。ここから江ノ島駅までは商店街を有する大通りをクルマたちを押しのけて(^^;走る。関東地方では路面電車はほとんど姿を消したため、この風景は珍しい。
ちょうど3車線分ある通りの真ん中に単線レールが走っており、舗装は黄色く塗られている。ここに少しでも触れているクルマがあると電車は軽くクラクションを鳴らしながら停車してクルマに退避を要求する。小型ながらも四両編成の電車が道路の真ん中を堂々と走っていく姿は貴重。イルカの群れの中を堂々と泳いでいくクジラの姿、を連想する。
さすが腰越漁港を擁するだけに、商店街には魚屋さんが多い。地魚を中心に並べてある。イサキやカレイ、カワハギは刺身用だろうか。カマスがメザシになっていたり、開きになって売っていた。ありゃうまそうだったなぁ。
瀧口寺の前から江ノ電は大きな弧を描いて道路の真ん中から去っていく。ダイナミックな絵だった。
江ノ電の車両の前部分が建物の中にめり込んでいる。和菓子屋さんだ。おそらく江ノ電から譲り受けた本物だろう。せっかくなので「片瀬まんじゅう」を3つ買った。1個80円。江ノ電を見ながら食べるとかなりおいしかった。
江ノ島駅から洲鼻通りを通って江ノ島の前まで出る。娘がご執心のラーメン屋さんへ入り昼飯。ワタシも昼ビールで乾杯。クルマで来てしまうとこれができないのがいつも残念なのだ。
娘は西浜海岸で砂遊びしたいというので、ワタシ一人別行動となる。当初江ノ島へ行こうかと思ったが、天気もそれほどじゃないから、と思い、再び腰越の商店街を歩くことにした。
生活と観光が入り混じっている印象。このあたりは判断が難しいと思うが、今の流れは思い切って観光化するのが活性化のカギではないか、と思う。直売所でナス一袋100円を買い、さっきの魚屋さんで自家製イカの塩辛を買った。「お兄さん、ウチは初めてかい?」ええ。そうですが。「ウチの塩辛はネ、うまいよぉー。」低めのいい調子で絶妙のセールストーク。期待していただきます、と言ってから店を出た。ちょっと笑顔を残してきた。
西浜海岸に戻り、しばし娘の砂遊びの様子を見ながら女房とおしゃべり。15時を過ぎたので帰路につく。江ノ島駅から藤沢駅まわり。東海道線の車内は眠かった(^^;。
店に戻って、仕事もせずに夕食まで昼寝させてもらう。夕食ではさっきのナスの炒め物とイカの塩辛で日本酒を飲んだ。いい休日になった。
22634歩 13.57km 208分 1080.5kcal 34.3g
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2008-09-28 | Posted in 甘露日記Comments Closed 

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