今日も1日店


晴れ。昨夜も熱帯夜。
朝飯を食べながらグレン・グールドTVの最終回。晩年、グールドは体力が落ち、手が思うとおり動かなくなる病気にかかるなど、一時演奏活動から離れることもあった。死の前年に向かった曲は、かのデビュー盤で演奏したバッハのゴールドベルク変奏曲だった。若き日の弾けるような調子とはまったく違い、一音一音がはっきりと聴き手に伝わるようなタッチで丁寧に演奏されていた。テクニックの話よりも、彼自身の中の心境が変化したのだろう。とてもロマンチックに仕上がっていると思った。これを聴いた人も、彼自身の魂もまた癒されたのだろう。
午前中は荷造り作業を鋭意。いつもお買い上げありがとうございます。
今日女房は午後に学校で懇談会があるという。少しだけ早めに昼飯。食べながら荒木経惟TVを見る。
日本人ノ顔プロジェクト。荒木さんは佐賀の巻を出したところ。各県の500人の顔を撮影していくという写真。思いだすのは10年以上前に刊行された写真全集の第一巻が「顔」だったこと。やはり写真は「顔」なんだろうなぁ。普通、服は着ていても顔は裸。顔にはその人の全てが出る、と荒木さん。そうかもしれない。このプロジェクトには家族そろって、とか、仲間と一緒に、とか、ご夫婦で撮影されに訪れる人が多い。人生の幸福とは自分の好きな人と一緒に過ごせることではないか、と荒木さんは写真を撮影しながら教わった、と語る。
まじめな顔は止まって写る。止まった写真は死も連想させる。笑った顔は動いて写る。動いている写真にはいきいきとした生命感が写る。動いている写真は結構難しい。でも、さすが荒木さん。動いている笑顔、動いている人を動いているまま撮影してしまう。写真になったその人を見ても、すぐ次の瞬間には動きだしそうだ。
撮影風景が写る。荒木さんは絶えず被写体に話しかけている。話しかけることで被写体と荒木さんの間に関係性が生まれる。そこを撮る。連続して撮り続ける。荒木さんの言葉に反応して、被写体は様々な表情をする。決して他人ではない写真が自然に写っている。
相手に飛び込む絶妙の間合い。入って行ったら一声でそこをアラーキーの写場へと変えてしまう。荒木さんの写真はコミュニケーションによって成り立っている。
今日も1日暑かった。これだけ晴れても梅雨と言い張るかね・・・。
7547歩 4.52km 58分 417.6kcal 16.7g
280716.jpg

2008-07-16 | Posted in 甘露日記Comments Closed 

関連記事