1日店


快晴の空。
今日は大市会当日。古書会館では昼前から開札作業が一斉に行われているはずである。ワタシは1日店で仕事を進め、落札品の置き場所確保に努めるつもり(^^;。
昨日新聞の書評欄で読んだ記事がずっと気になっていた。その本は「下流志向」内田樹著。仲正昌樹という方が評者。どんな本なのか、そのキモと思われる論旨が書評には要約されていた。曰く、「自分にとって不利な”自己決定”へと若者たちが吸い寄せられてしまう構造的要因」について、「極めて現代思想的な分析が加えられている」。それは「労働主体」から「消費主体」への変容という。
著者によれば、「労働」とは単にモノを作ることではなく、社会的な関係性の中に身を投じ、周りの人と摩擦しながら次第に認められていくプロセスのことを指す。そこには一般的に「人間としての成長の意味」も認められるだろう。
対して「消費」は言ってしまえば時間つぶしのようなもので、どんな技能も人間関係も身に着けずとも、カネさえあれば簡単にサービスを入手できてしまう、と説く。消費を主体とする生活に慣れてしまうと、当面の「不快」に耐えながら「学んでいく」ことが苦痛になり、結果労働から回避したまま生き続けていこう、と”自己決定”してしまう、とのこと。もちろん人間としての成長は担保されず、多くの場合過ごした時間はキャリアとして積み上がらない。
ゾッとした。現代の日本社会は消費社会そのものではないか。景気が良くなってきて、それはもちろん結構なことだと思うが、バブルの再来と世の中は浮かれ始めている。昨日の東京マラソンでやたら流れた東京メトロのCMを思い出した。キャンペーンキャラクターの山田優さんがメトロに乗って東京のあちこちで遊びまわり、東京はアミューズメントパークだ、と宣伝する。冷静に見渡せば、消費へと向かわせる誘惑の手がいたるところから出てきて人を引っ張り込もうとしている。
この本は読まなければ、と近所の本屋さんに走ったが、在庫はなかった。仕方ないのでAに発注する。いずれ届いたら読んでまた感想を書きます。
夜、息子は塾へ出かけて行った。急に息子を取り巻く環境が気になりだした。少しずつでもゲーム機から距離を置かせるようにしなければならない。すでに手遅れの観も感じつつ、今からでも始めなければあとで絶対後悔する、と自分に言い聞かせ、塾から帰ってきた息子の説得を試みる。
(^^;つーか、そんなアタリマエのことを今頃気が付くなんて、周りが見えてなかった証拠だ・・・→自分。
1345歩 0.86km 13分 71.4kcal 0.5g
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2007-02-19 | Posted in 甘露日記Comments Closed 

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