横浜へ


今日は神奈川の良書市会。快晴の空。
店の本が全然減っていないのでセーブしなきゃ、と思いながらも朝から出かけた。車中では「昼の学校夜の学校」森山大道著 の続きを読む。写真学校の学生さんと森山氏とのダイアログ。といっても学生さんからの質問は編集で極力短く切られていると思うけど。
この本の中で刺さった言葉。「量は質を凌駕する」もちろん写真のことを言っている。とにかく貪欲に数を撮れ、ということらしい。森山さんの立場で言えば、まず写真は沢山撮らなければ何も始まらない。1枚1枚構図を決めて追い込んで厳密に撮っていくことを森山さんは言葉では決して否定はしないが、量を撮れと言っている時点で認めていないことと同じだ。特に学生さんにはこのことを強調していた。学生さんに「週に何本撮るの?」と聞いたら、20本です、という答えが返ってきてガッカリしたことも語られているから間違いない。写真は1枚の質を考えるよりもシャッターを押し続けろ、が森山流ということだ。「量」そのものがいつしか「質」に変わるのだ。
読みながら物凄く共感していた。もちろん写真についてもそうだが、これは自分の商売にも当てはまると思った。本屋は量を扱わなければダメだ。今日は自分の買いたい本が出てない、というのは、自分に本が見えていないだけなのだ。選り好みしながら質を考えているうちに瞬間は過ぎ去っていく。ああ、あれもこれも買っておけばよかった、入れておけばよかった。あの時は在庫が過剰で買う気が起きなかった。あの時はカネがなかったからそこまで入札できなかった。・・・後から何を言っても無駄なのだ。
店にいくら本が積み上がっていようが貪欲に攻める。森山さんの言葉を噛み締めながらそう心に決めて古書会館に入った。
すでにオヤジは来て入札していた。ワタシより気合が入っている(^^;。本も沢山出ていた。入札を終えて古書会館を出る。帰りの電車で本は読みきった。
店に戻って早速荷造り作業開始。今日は忙しい月曜日。どんどん作って母親に渡す。一渡り済ませたところで今度はオヤジから引き取った二山に仕事をかけ始めた。
昼飯を挟んで仕事を続けた。入札したあの本はどうなったかなぁ。やはり気になった。まあ精一杯の札を書いたからダメでもいいんだ。
そのまま19時まで仕事を続けた。サンマの塩焼きを夕食に食べて再び仕事を再開した。
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2006-10-16 | Posted in 甘露日記Comments Closed 

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