ゲド戦記


南武線に乗って川崎駅。
いつものチネチッタへ。ちょうど14時半からの回に滑り込んだ。一人で映画を見るなんて大学生以来ではなかろうか(^^;。開場時間と同時に入場して席に着いた。その後入ってくる人入ってくる人皆カップルか家族連れ。なんとなく肩身が狭かった。
ほどなくしてスクリーン以外は暗くなり、上映が始まった。
原作を読んだことはなく、予告編も見たことがない。何の予備知識なしで見始めた者の率直な感想。「わかりづらい・・・」(^^;。
冒頭に出てくる二匹の竜。このイメージをずっと引きずってしまったのだが、竜はそれほど大きなテーマではなかった。
アレンは国王の息子だが、王を亡き者として形見の剣を奪って城を飛び出した。放浪しているところを魔法使いの大賢人ハイタカと出会う。自らの”影”に怯えるアレン。立ち寄った港湾都市ホートタウンでその賑わいの裏側にある人間の荒んだ生活を目の当たりにする。「人間は変になっている」
この街でウサギに追われていたテルーという少女と出会う。
かつてハイタカ(ゲド)と争って破れたクモという魔法使いが登場する。死を極度に恐れるあまり生きる意味を見失った彼は、永遠の命を手に入れようと企んでいた。
影に怯え、生きる事を恐れるアレンはクモに捉えられ、助けに行ったゲドもクモに捕らえられる。テルーによって生きる事の意味を悟ったアレンはクモと死闘を演じる。クモの手に入れようとしていた永遠の命とは、すなわち”死”に他ならなかった。
確かに全てのエピソードは最後の場面の伏線として繋がっていくのだが、途中自らの影に怯えるアレンの心の起伏が少ない描写がただただ長くて、残念ながら退屈する(^^;。
しかしながら、この”影”のエピソードはスターウォーズのダークサイドや、漫画版ナウシカに出てくるクシャナやナウシカ自身の描写にも影響を見ることが出来る。この点こそが原作ゲド戦記の類稀な世界観なのだという。
アレン役の岡田准一は苦悩する場面も激しく戦う場面もうまく表現していたと思う。だが、一番印象に残ったのはクモ役の田中裕子。虚無の演技はゾッとするほどすごい迫力だった。
冒頭で父親を刺し殺すアレン。偉大な父を持つ監督の気持ちが表れているのかな、と思った。男として生まれた以上、子は一生父親と闘い続ける。
見終わって劇場から出ると幾分涼しくなっている。YカメラでDA21mm用の43mm径フィルターを買って店に戻った。
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2006-08-06 | Posted in 甘露日記Comments Closed 

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