今日もやっぱり1日店


6月ももうすぐ終わる。
今月からひさしぶりに交換会へ本格復帰し、自分の感覚を疑いながらもそれなりに本を買うことが出来た。いつも書いていることだが、本屋は仕入れが出来なくなったらアウト。売るよりも仕入れる事の方が大事。てゆーか、仕入れることの方が好きだ(^^;。いつもニワトリと卵の関係になるのだけど、仕入れるから売ることが出来るし、売るからこそ仕入れることが出来る。このサイクルは古本屋を続けている限りはずっと続く。
なかなか仕入れが思うように出来なかったときにはちゃんと数字に表れる。売り上げがガタっと減るのだ。当然自分の仕事をする時間が取れなかったときも同様。大きなイベントがあった月の売り上げなんてひどいものだった。直近では昨年の10月と先月の5月。今月は当初振るわなかったものの、後半に入ってから仕入れ効果が出てきて数字は急速に盛り返した。
仕入れてから売れるまで、どうしてもタイムラグが出る。ワタシとしてはその時間を短くする事を考える。それでもおおよそ半月程度かかる。オヤジの方法だと短くて2ヶ月と少し。つまり愛書会展の開催時期がひとつの区切りになっている。そこから漏れるとまたもう2ヶ月先だ。愛書会でどれくらい売れるかといえば、とてもそれだけでやっていける金額にはならない。そして、その数字に往時の勢いはない。ただし、お客様もネットに移行している現実からすればよくやっている数字だとは思う。
注文が猛烈に重なった本を見ながらオヤジはぼやく。「この本、もうちょっと値段を上げると全然注文来なくなるんだよね。」いや、これはぼやきで言ったんじゃないのかもしれない(^^;。自分が絶妙の値段付けをしているという意味でワタシに言ったのかもしれない。
でも、たとえば10人ご注文がダブったら一割値段が上がるっていうならまだいいが、古書展ではそうは行かない(アタリマエ)。となると、サービスで意識的に値段を下げても本当にその本を欲しい人に当たりづらくなるということにならないだろうか。それはあまりいいことではない気がする。
何が良い方法で何が悪い方法かなんて判断をするつもりは無い。出来ることもあれば出来ないこともある。やりたいこともあればやりたくないこともある。当然だ。
基準はただひとつ。自分がこの商売を続けていくにはどうしたらいいか。この条件に合致する方法を取るしかない。だから他の人のやっている方法はほとんど参考にならない。それぞれバックグラウンドが違うからだ。
いい本かそうでない本かの判断も人の評判を鵜呑みにしない。それは自分で扱ってから判断するべきこと。そして結果わかったことを軽々しく人には言わない。欲しいと思ったら黙って買い続ける。それでいいと思う。
交換会。欲しかった本にワタシではない人の落ち札。札は何にも言わないが、その数字にこそ古本屋のノウハウが凝縮されている。そこから何を聞き取るかに全てはかかっている。
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2006-06-28 | Posted in 甘露日記Comments Closed 

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