フライング・ブックス!


2年前、渋谷でフライング・ブックスという古本屋を立ち上げたYさんとは、実は明古の経営員仲間だ。
今回、彼が書き下ろしの著作を出版されたという。その出版記念パーティが開かれるというのでお邪魔させてもらうことにした。こういうパーティにもぐりこむのは今回が初めてだ。
会場は彼のお店のすぐそば。有名なストリップ劇場がすぐ近くにある飲み屋街のど真ん中。彼の店もそういう街のど真ん中にあるということだが。
『フライング・ブックス 本とことばと音楽の交差点』著書にはこんな題名が付いていた。「古本屋+カフェ+イベント・スペースの不思議な空間「フライング・ブックス」。東京・渋谷、国内外の本や雑誌が並ぶ店内ではコーヒーやワインが飲め、定期的に開かれる朗読会やライブは廊下まで人が溢れる。店の立ち上げから、詩集出版、音楽レーベル立ち上げ、アメリカ西海岸古書買い付けツアー、イベント制作、ビート詩人との交流まで。」彼の著書に添えられた文章だ。
音楽との融合は彼が無類の音楽好きであることと無関係ではないだろう。彼の活動を通じて広がった世界観は思っていたよりもずっと広く、当然のように古書業界にとどまらない。詳しくは著書を参照していただくことにするが、パーティは来賓のロバート・ハリスさんのスピーチでスタートした。普段ラジオで聴いている声の主が目の前に。
しばらくして彼が深く関わっているグループSuikaの演奏が始まった。ポエトリー・リーディングはお恥ずかしながら初めて目の当たりにした。ウッドベースを爪弾きながらラップする演奏。それにあわせるようにキーボードとパーカッションが合わさって不思議な高揚感を味わうことが出来た。気持ちが音となり、言葉となり、そしてそれが合わさって音楽になる。そんな音楽という表現の原点のような精神を感じさせてくれるいい演奏だった。本とことばと音楽の交差点としてのフライング・ブックスの目指さんとしている方向性を垣間見させてもらった気がした。
本の世界を閉じたイメージにしたのは誰だろう。本は彼によってこれほどまでに自由な存在として広がっているではないか。本は他メディアと融合することが出来る。その可能性はまだまだ広がっていく。そんな将来性を感じさせてくれた夜だった。
最後近くなってRTくんがスピーチ。よどみなくスジの通ったいいスピーチだった。それがなんとなく今日のシメの言葉のようにワタシには思えた。
帰りの東横線では頂いたばかりの本を読み始めた。あ。ワタシも出てくるのね(^^;。
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2005-06-22 | Posted in 甘露日記Comments Closed 

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