多摩川


朝からどんよりと曇り空。
今日は出かけようかなぁ、家に居ようかなぁ。はっきりしない天気に気分もはっきりしなくなる。ここ数日の仕事の疲れも溜まっていた。考えるのも億劫だった。こういうときは流れに身を任せるに限る。家族はワタシ一人ではない。女房と子どもたちが今日何をしようかと考えてくれる。ワタシは家長としてそれに同意すればいいのだ。
天気ははっきりしなかったが、女房の行動ははっきりしていた。ワタシが荷造りをしているうちにおにぎりを作っていた。「多摩川の散歩でいいんじゃない?」従うことにした。いや、同意した。多摩川の散歩へ行くぞ。
子どもたちが言った。「じてんしゃにのりたい。」従うことにした。いや、同意した。じゃあ乗っていってもいいよ。自転車を置いてある場所へ寄ってから多摩川へ。はっきりしない天気だったが徐々に晴れてきた。晴れたら暑かった。さすがに5月だ。多摩川の河川敷を歩きながら上着に着てきたウィンドブレーカーを脱いだ。子どもたちはTシャツ1枚になった。それでも全然寒そうではなかった。それくらい暑かった。
日曜日恒例のバーベキュー大会があちこちで繰り広げられていた。のろしのように肉を焼く煙が立ち上っていた。それはすでに新多摩川風景と言っても言い過ぎではなかった。多摩川河川敷は無料バーベキュー場と化していた。
家族連れはもちろんだが、大学生くらいの若者が男女混合で肉を焼いている。遠目にカラスがその様子を伺っていた。肉を焼いている当事者たちはいいかげんに酔っ払ってそんなことは全く気にしていなかった。橋の下のホームレス氏はそんな風景には目もくれずに読書に没頭していた。半裸の姿に鬚を生やして日に焼けた浅黒い顔の表情の向こう側には、まるで賢者のような知性がほどばしって見えた。MDを大音量でかけながら肉を焼く若者とのコントラストが印象的だった。
本を読む人には普遍的に知的な印象を抱く。よっぱらいには見事にそれがない。まあ日曜日だし、そんなことを言うだけ野暮かもしれないが、もし万一本を読まない若者が増えているとしたら、日本に未来はないよね(^^;。
女房は道端に咲いている春の花を見つけては楽しそうだ。ちょうどシロツメグサの季節。レンゲも咲いている。その蜜を集めに蜂も飛んできていた。レンゲの蜂蜜かぁ。うまそうだなぁ。
河川敷を多摩川上流方面に向かって歩き続けた。いつの間にか等々力緑地の入り口に差し掛かっていた。20050515223400.jpg

2005-05-15 | Posted in 甘露日記Comments Closed 

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