柳川へ その1


朝、目が覚めたのは7時過ぎ。
朝飯を食べに部屋を出た。朝食券でバイキング。ホテルのバイキングって一人で食べるとそれほど食が進まないことがわかった。
もともとは市会が予定されていたのだけど急遽中止になり、今日は飛行機の出発時間まで1日フリーということになっていた。理事長とは全くの別行動。どこへ出かけようか、と風呂に浸かりながら考えた挙句、思いついたのは柳川だった。そう、荒木経惟写真集「センチメンタルな旅」の舞台。あの柳川だ。
行こうと決めたら気が急いた。昨日着たスーツをバックに押し込み、シャツとGパン姿のいつものカッコで外に出た。カメラを手にする。もう昨日の会議でシャッチョコばった発言をした甘露はワタシの中から消えていた。
バスに乗って天神を目指す。ところが朝8時すぎのラッシュアワー。市街地に入ってからバスは進まなくなった。なるほどバスの本数が多いわりに乗客が少ないわけがわかった。歩道には通勤中の人がたくさん歩いている。この時間帯はバスの到着時間が計れないことを皆さん良く知っているのだろう。
天神駅の建物が見えてきた。近くのバス停で降り、歩いて2階にある西鉄のホームへ。片道830円の切符を買い、改札を通った。ほどなくして大牟田行きの特急電車が入線し、ペット茶を買ってから乗り込んだ。
よく晴れた朝。差し込んでくる朝日がまぶしい。電車はいつしか田んぼしかない風景のど真ん中を走っていた。ジワジワと旅情が胸の奥底の方から湧き始めていた。
久留米を過ぎ、柳川に到着したのは10時過ぎだった。駅前にはロータリーとほんの少しの商店しかない典型的な地方駅。帽子をかぶった真っ黒な顔のおじさんが川下りの案内をしていた。柳川観光に川下りは欠かせない。
ワンボックス車に10人ほど押し込まれ、ほんの5分で川下りの舟乗り場へ連れて行ってもらった。
大人一人1500円。4kmの距離を70分かけてゆっくりと遊覧する。川といっても川はほんの少しの距離だけで、あとは柳川城の掘割だと船頭さん。平城には幾重にも掘られたお堀が欠かせなかったのだろう。柳川市内にあるお堀の距離は全てあわせると470kmにも達するとか。これは「柳川から岡山までの距離なんですよ」と船頭さん。へぇー。
お堀の両側に建つ民家にはお堀に向かって降りる階段がある。「これはここで水を汲んだりお米を研いだりしていたからなんですよ」と船頭さん。ははぁ。20050221232900.jpg

2004-10-14 | Posted in 甘露日記Comments Closed 

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