部屋の整理


店を新築してからかれこれ9年。

そろそろあちこちで不調を訴える箇所が出てくるものだ。
まず屋上の雨樋。防水パッキンが経年劣化し、雨漏りが始まった(^^;。雨漏り自体はパッキンを塗りなおすことで治ったが、雨漏りによってひしゃげた天井と壁紙は戻らなかった。ウチを建ててくれた建築会社に言うと、「無償で直します」と言ってくれた。
その工事の日が近づいていた。単純に壁紙と天井を張りなおす、と言えば簡単そうに聞こえる。だが、実際には、パンパンに詰まった本棚や、TV、ビデオ、DVD機器はもちろん、食器棚にダイニングテーブルまで一通り移動しても大丈夫なようにしておかなければならない。
それはつまり、棚を空にしなければならない、ということだ。
言葉にすると、これまた簡単な作業のように聞こえる。しかし、棚から出した本、皿、9年の間に溜まったごちゃごちゃしたもの、は、行き場が無くなるのだった。工事は1日で済ませてくれるそうだが、結局は棚から出たごちゃごちゃしたものをどうするか、で女房もワタシもいちいち取って置くか処分するかの選択を迫られることになった。

見渡してみる。うーん。数年手に取ってない本もカメラもある(^^;。かといって捨てるわけには行かない。行き場のなくなったこれらごちゃごちゃしたものを、捨てるものと残すものと処分するものに分類した。それはまるで自分の過ごしてきた9年間を振り返る作業となった。

残すものはもちろん現在でも現役で使っているものだ。捨てるものはどうしてこんなものを今まで取っておいたのか、と思えるほどその存在さえ忘れていたもの。すでに捨ててしまったPCの取説とか(^^;。
そして処分するもの。この選択に今回の部屋整理の目玉がある。ウチの商品として売れそうなものをしっかり掃除した上で店頭に並べることにした。なんだか古本屋を新規に開業するときのようだ(^^;。売れて誰かの役にたってくれればそれで本は生きる。知識は必要としている人と共有するのが良いことのはず。

それにしても、一時あれだけ欲しくて追っていた事象なのに、時が経てば処分しても構わない気持ちになってしまうのか、と思うと特別な感情が湧いた。時間が相させるのか、それとも自分自身が前に進んだのか・・・。

このカメラ、この写真。数年ぶりに自分の過去を手に取ると、この写真を撮ったときの感覚が蘇ってくる。それは楽しい経験だった。

2003-10-26 | Posted in 甘露日記Comments Closed 

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