家族旅行初日 その3


千峨滝はさっき流れていた渓流が落ちて作られているらしい。

土産物屋ひしめく参道を過ぎると急な下り階段が現れた。すると、スっとさっきまでのベトついた暑苦しい空気が消し飛び、ヒンヤリした気持ちいい感触を覚えた。直感的に別の場所へ来た、という気持ちになる。手を繋いでいた娘は引っ張るようにして”早く早く”と軽く駆けるようなイキオイで階段を降りていく。つられてワタシも小走りになる。
すぐに視界が開けた。階段の始るすぐのところから岩は切り立ってストンと30mくらい落ちている。そこを水量豊富な先ほどの渓流”荒川”がドウドウと落ち、なんとも立派な滝を形成していたのだった(!)。
こりゃすごい。落ちる途中に数箇所で水はバウンドするのか、その場所からフォフォフォフォっと水煙がまるでイキモノのような動きをしながら噴出されている。その様子を”涼”と言わずして何と言えばいいのだろう!
これだけすばらしい風景のワリに見学している人は少なく、ゆっくりと見ることが出来るのも良い。しばし暑さを忘れる。

ずっとここに居ても良かったのだが、地図を見るとその先に昇仙峡のシンボル”覚円峰”があるらしいので、狭い道を渓流沿いに進んだ。辺りには巨岩が立ち並び、渓流の強い流れにもかかわらず動じない力強さを見せている。この岩の大親分が果たして姿を現した。観光ガイドブックで昇仙峡といえば必ず出てくる風景が目の前にある。
アタリマエの事だが、やはり見るのと聞くのとでは大違いだ。これだけ大きな岩がどうしてここに切り立っているのか。そう考えただけでも不思議で頭が一杯になる。説明など出来ない。いや、言葉を超えたところに感動があるのだから、言葉にならなくて当然なのかもしれない。
ゆっくりと見て居たかったが、あいにく時間(連れ?)がそれを許してくれない。涼しいと思ったのもワタシの感覚で、子供たちはただ暑いとしか受け止められていない模様(^^;。おなかへった。のどかわいた。なだめながらもと来た道を歩いて戻る。参道の石屋さんでトルマリンの原石を買い、近くの茶店で白桃ソフトクリームを皆で食べた。昼飯までのつなぎ(^^;。

昼過ぎの正中近い日差しに焦がされながら駐車場へやっと戻り、まだ少し吐瀉物の香りがするクルマの冷房を全開にしてからクルマに乗り込み、山道を降りて○ントリーのワイナリーを目指す。実はここのレストランで昼食を摂る予定なのだ。

2002-08-01 | Posted in 甘露日記Comments Closed 

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