鈴虫


息子が毎月楽しみにしているのがG研の科学。

実はワタシも小学生の頃、毎月楽しみにしていた。もちろん、”付録”を、である。本誌なんてほとんど読んだ覚えはない(^^;。

その5月号の付録に鈴虫観察セットが入っていた。釣りエサを入れるような粗末な容器に、下に引く土と止まり木とエサ入れが入ったもので、少量のエサと袋に入った鈴虫の卵も一緒だった。息子は女房と一緒にセットを開けて土をひき、卵を蒔いて水をかけていた。蒔いて水をかけると幼虫が出てくるなんて、まるで朝顔観察セットのよう(^^;。

そんな調子でも20日ほどして卵は次々孵り始めた。当初用意されていたエサはすぐに切れ、カツオブシとキュウリを入れる。キュウリを齧って水分を補給するらしい。脱皮を繰り返し、どんどん大きくなっていく。6月に入ってこの容器では狭くなり、一つ虫入れを追加するまでになる。それでも大きくなるにつれ、長い触角がお互いに触れて居心地も悪そうだった。
はじめは「世話する」と張り切っていた息子の意気込みも、次第にトーンダウン(^^;。大事なエサの交換も女房に即されてイヤイヤやる始末。困るなァ。

つい先日、最後の脱皮を終えた成虫が姿を現した。なかなか鳴かないな、と思っていると、昨夜り、り、り、り。と遠慮がちに鳴き始めた。最初何の音かとわからなかったが、そうか鈴虫だったな、と虫入れをジロジロと見る。そんなに見られて鳴くはずもない。草むらで鳴く虫たちは人間の姿を見て沈黙するではないか。

息子が図鑑で調べると、鈴虫はバッタ・コオロギの仲間で、そういえば特徴的な形をした羽を除けばどれもそっくりの姿形をしている。羽をすり合わせて音を出すところまで一緒だ。
なぜ音を出すのかも書いてある。縄張りの主張とメスを誘うためだ。この狭い虫入れで縄張りもなにもあったものではないが、いい音でメスを誘うという点は人間の世界でも似た様なことがあるかもしれないな、と苦笑い(^^;。人間社会があるように、動物にも、虫にも、きっと社会があるのだろう。彼らは交尾して卵を残す事にのみ意識を集中し、たった4ヶ月の生涯を終える。

さて、この鈴虫。夏の終わりから秋にかけて毎晩のように鳴き続けた末、交尾してメスは土に卵を産み落とすのだが、来年の春に再び孵るらしいのだ。卵になった鈴虫をどうするか。早めに検討しておかなければならない。

どーする?多摩川河川敷に放す?

2002-07-30 | Posted in 甘露日記Comments Closed 

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