七夕大市下見日二日目


今日は下見二日目。

昨日と同様に暑い(^^;。スーツで中企センターへ向かう。ただし、今日は16時に閉場後、下見会場を入札会場に変換する作業があるため、TシャツにGパンをバッグに忍ばせる。

下見では昨日から原稿コーナーにほとんど張り付く。こういう機会にしかお目にかかれない原稿がいっぱいあるので見ているだけで楽しい気分になれるからだ。

原稿は作家が最初に作品を著す形態であり、文学的にも資料的価値が高い。例えば本になった段階では推敲のあとなどきれいに直されてしまうが、作家によっては推敲した原稿を清書せずにそのまま編集者に手渡す場合もあり、書いては消し、また書いては消すなどの作業がそのままこちらに伝わってくるものも出てくる。原稿の直し方にその作家個人の特徴をとらえ、真贋を見極める方法がある、などという話も聞くだけに、オリジナル原稿のもつポテンシャルは高い。

それはさておき、今回非常に気になった原稿があった。萩原朔太郎「自転車日記」。朔太郎がふと自転車を乗りこなしたくなり、全くの未経験から遂には徒歩で1時間もかかろうかという場所まで自転車散歩が出来るようになる過程を記したもの。気合の入った詩集で見せる彼の筆致とは少し違った気楽な語り口。ただの散歩をしてお汁粉を2杯飲んで帰って来れる楽しさが、漢字カタカナ混じりの文語体文章で語られる。400字詰め5枚完。
朔太郎を自筆原稿で読み下す楽しさ。その贅沢。何度も手に取り「読んで」しまった。自然に「欲しいな」という気持ちが湧いてくる。手に入れるためには、ウチなどで売れるとも思えないような金額の札を書いて入れなければならないが、今回はそれでも入札してみた。入札最低価格は30万円。まだ誰も入れていない。入れた瞬間からドキドキが始まる。再び何度もあたりを回っては誰が入札するだろうか、誰が手に取るだろうか、と心配する。
本物に触れる経験。入札の楽しさと苦しさ。いろいろな想いがこの会場内で交錯している。

16時閉場。作業着に着替えた我々経営員。運営の会員さんたちとともに、明日の出品順に品物を分け、カーゴに収納。3階の保管場所へ納める。途中食事を摂り、第一回開札の分を舞台屋さんが整えた展示台に並べきったところで作業終了。時に20時。

短めジョナ。のつもりが23時(^^;。帰ってから仕事。「プリントキャンセル」の書置き。2時就寝。

また寝不足だ。

2002-07-06 | Posted in 甘露日記Comments Closed 

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