にっぽん劇場写真帖


昨日は市場がはねた後、久しぶりに神保町のランチョンへ行った。

つい先日TVで紹介されたというハンバーグサンドイッチに注文が集中しているようだった。たしかにウマイですな(^^)。そのあとはこれまた久しぶりにブラッセルズでベルギービール。やっと春になり、外で飲めるようになった。喜ばしい(^^)。
日付が変わる頃に帰り、メールチェックしてあれこれしているうちに時計は1時を回ってしまった。ちょっとアルコール度の高いシメイは酔いが長続きするようだ。

今朝、起きたら布団を蹴っ飛ばしていた(^^;。暖かな朝だった。前金のご入金分を荷造りしてから開店。今日は朝からオヤジたちが墓掃除に出かけている。もうすぐお彼岸ですからな。ここからクルマで小一時間かかる場所なので、午前中一杯はワタシ一人。じっくりと昨日買った「にっぽん劇場写真帖」を眺めた。

発行は昭和43年。ワタシが生まれた年だ。このあいだ美術館で聞いた解説では、この写真集は森山さんが全国を回る芝居小屋に付いて撮った写真をまとめたものだったが、カメラ毎日に連載された当時の写真界からは自分が意図したものとは違った評価をされたらしい。その評価に対する不満から改めて編集しなおして出したのが、この最初の写真集という形で結晶した、という。

にっぽんを巨大な劇場に見立て、そこで生活している者をすべて役者と考えてみる。こういう視点が森山さんにはあったという。荒れ、ブレ写真で有名になってしまったが、ここではまだ極端な抽象表現にまで至っていない。明確な描写が記録されている。”日本人”というイキモノの生態を冷静に写し撮るような醒めた視線を感じる。
強調された濃淡。一枚一枚の写真がものすごく濃い。最初の作品にしてすでに完成されたスタイルというものを感じる。
この作品は新潮社から一度復刻された。しかし、それによってオリジナルの価値が下がることは無かった。むしろ復刻版で新たなファンを確実に掘り起こし、現在は写真界のカリスマにまでなった氏の処女作としての地位は上がる一方のようだ。実際に手にとって見てみて、その評価もわかるような気がした。

郵便局まで荷物を出しに行ってから早速WEB目録に掲載した。でも、店頭に出すのはとりあえずやめた。すぐ売ってしまうのがもったいないような気持ちになってきたからだ(^^;。

本屋失格だね。

2002-03-16 | Posted in 甘露日記Comments Closed 

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