店番


古本屋の店番というと、楽そうに見えるらしい(^^;。

ある面で当たっているけど、相当違うとも言えそうだ。

今日はオヤジたちが休みを取って山へ出かけている。いまや相当な楽しみらしい。「足を鍛えていれば寝たきりにならないで済むでしょ?」遊びに行く言い訳のような母親の口癖。
ウチの両親は晩年身体を悪くした初代の面倒を看ることに始まり、一時期大変な苦労を重ねた。運悪く(?)神奈川古書会館を建て直す時に専務理事を仰せつかり、家族に商売に公務に、と、大変な月日を過ごしてきた。その為か一時体を壊し、すっかり髪の毛も薄くなってしまった。

本当によく働いた人だと思う。中高生だったワタシはそんな両親の様子を目の前で見てきたのだ。
今でも忙しかった時の癖が抜けず、遊びに行くときには少し後ろめたさがあるらしい。遠慮は要りませんよ。どんどん遊びに行って下さいな。

で、店番が大変と言ったのは、店を開けた以上、中途で店を閉めるわけにいかないということ。たとえば、ひとつ仕事を片付けて次の仕事を持ってこようとする時、店に誰か居ればそれが出来ない。もちろん、店の番なんだから、持っていた本をそのまま持って出て行ってしまう人が出ないように見ていなければならない。トイレもタイミング。
こうした限られた条件の中でしっかり仕事をするには、かなりの神経をすり減らす事になる。なんて書くとオオゲサかな(^^;?でも、それなりの要領は必要だ。梱包・発送を伴う仕事をするには女房に店番してもらわなければならないが、それを何時頼むのか。専業主婦だって子供が居たらヒマじゃない。家事の合間に座ってもらうとしたら何時頃がいいかまで考えなければならないし。
なんて書くとオオゲサかな(^^;?

いつも店はヒマそうに見えているかもしれないが、それはあくまで表向きのこと。甘露書房の本当の売り上げは店以外で弾き出しているわけです。一日店番している間は座ってできる仕事をこなし、閉店後には、溜まった仕事を一気に片付ける。
ある会社がグループ全体に取り入れた”セル生産”のようなかんじ。仕事をラインにするのではなくて、一人で仕入れから整理・販売まで出来るようにしておく体制。いや、一人しか居ないからやるしかないんだけど・・・(^^;。

この会社はライン生産をやめてから増収増益で世界企業に成長。こういうところは見習わないとね・・・って何を(^^;?

2002-03-05 | Posted in 甘露日記Comments Closed 

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